yama|「春を告げる」の魅力!意外な歌詞にも注目…!

yama|「春を告げる」の魅力!意外な歌詞にも注目…!

アイマスクをつけフードをかぶって歌う謎めいた風貌のアーティスト、yama(ヤマ)による初のオリジナル曲「春を告げる」は各種ストリーミング再生が累計1億回を超え、一気に知名度を広めました!

キャッチーなビートと明るいサウンドには、そぐわない少し切ない歌詞に聞き込んでしまう人が続出。
そこで「春を告げる」がどんな情景や人の心情を表現した楽曲なのか、解説していきます。

まだ聞いていない方や、もっと知りたい方はぜひ最後までご覧ください。

あわせて読みたい!

「春を告げる」

  • 曲名:「春を告げる」
  • 歌:yama(ヤマ)
  • 作詞・作曲:くじら
  • Mix Mastering:さぶろう、さんかくずわり
  • 発売日:2020年4月17日

「春を告げる」は、各種音楽配信サービスでリリースされた楽曲です。

TikTokは15秒の動画を作成するモードがあり、「春を告げる」のサビ部分がぴったりな秒数のため、多くの人が楽曲を使い、知名度がどんどん上がっていきました!

2021年2月19日には、ミュージックステーションに出演して音楽番組で圧巻のパフォーマンスを披露しています。

yamaとは?


パーカーのフードをかぶり、アイマスク姿でメディアに登場するyama。楽曲の世界観を邪魔したくないからと、年齢・性別・出身・本名全て非公表で活動しています。

自分に自信が持てず歌から離れた時期を乗り越え、2018年からYouTubeでカバー動画を中心に活動していました。

再生回数が増えていくとうれしさと同時に、世間からの評価が怖かったと話しています。
そんなyamaの歌声は、儚げかつ芯のある中性的な声質で、一度聞くと何度も聞きたくなるような魅力があります。

2021年8月30日にリリースされた1st Album「the meaning of life」には、歌を聞いてくれるファンに感謝した気持ちを作詞した楽曲「天色」が収録されています。ぜひ聞いてみてください。

作詞作曲・くじらとの関係

ボカロPのくじらとは、楽曲制作の際に直接会う事はなく、DMで連絡のやり取りをしていたそうです。

「春を告げる」がリリースされた際にyamaへ向けて、コメントしています!


あわせて読みたい!


MEMO

人前が苦手な人でもSNS上でつながり、そこから可能性が広がっていく世の中になったことで、才能が埋もれない時代の訪れ感じます!

「春を告げる」の歌詞に込められた意味を解説


曲名だけ見ると、春を連想させる明るい歌かなと思いませんか?

しかしこの曲は、曲名とギャップを感じさせる少し暗い歌詞が綴られています。
曲の構成ごとに歌詞を読みながら、「春を告げる」へ込められた意味を一緒に考えていきましょう。

孤独を感じる主人公(サビ)

深夜東京の6畳半夢を見てた 灯りの灯らない蛍光灯
https://www.uta-net.com/song/286101/

主人公は、夢を追いかけながら東京で1人暮らしをしています。
”深夜””灯りの灯らない蛍光灯”から主人公が抱えている孤独感や閉塞感を感じますね。

明日には消えてる電脳城に 開幕戦打ち上げていなくなんないよね
https://www.uta-net.com/song/286101/

”電脳城”とは、パソコンや電子機器を指すワードで、その後に続く”開幕戦”や他の歌詞と組み合わせて考えると、SNS上での発信と捉えられます。

1人暮らしの家には自分しかいませんが、SNSでは人とのつながりを深夜でも感じられます。
SNS上の世界では、人とのつながりは切れませんが、”いなくなんないよね”と表現されているので、主人公は不安感が強く疑ってしまう面がありますね。

さらに、サビの終わりで”ここには誰もいない”と繰り返されており、皮肉めいた言い回しをしています。
昨今の状況で、孤独感や寂しさがつのる瞬間が増えてしまった方も多くいますよね。気持ちを代弁してくれるフレーズに共感が集まっています。

また、夜眠れないときや具合が悪いときにスマホを眺めて、投稿にいいねがもらえると安心した経験はありませんか?
「春を告げる」は、聞くとほっと心が落ち着く楽曲なのでぜひ聞いてみてください。

MEMO

yamaは作詞を担当したくじらに対して、風景描写でパッとイメージできるワードが入っている点が、とても好きだと言っています!

本当の自分をさらけ出せない(1番)

完璧な演出と 完璧な人生を
https://www.uta-net.com/song/286101/

人前では自分を演じて取り繕ってしまい、ありのままを見せられません。
自信がない人や繊細すぎる人は、他人に気を許せない場合もありますよね。

幼少期の面影は 誰も知らないんだ
https://www.uta-net.com/song/286101/

”幼少期の面影”は、誰にも気をつかわない純粋だった自身を表現しています。
なにも考えずに楽しく過ごしていた幼少期は、誰にも知られていないと言うほど、心の内をさらけ出せていません。
信頼できる存在が本当は欲しいからこそ、皮肉めいた言い回しをしてしまっています。

ほら真夜中はすぐそこさ
https://www.uta-net.com/song/286101/

主人公にとって”真夜中”は、素の自分をみせられる時間帯で、自分という存在が受け止めてもらえる場所を求めています。
主人公は心のよりどころとして、SNSが大切な場所です。

あなたも本当の自分をさらけ出せる場所はありますか?

現実と向き合いたくない(2番)

小さな記憶の箱は 夜の海に浮かんでいた
https://www.uta-net.com/song/286101/

わざわざどうでもいい思い出を箱に入れはしないと思います。
主人公にとって大事な思い出か、逆に思い出したくない内容だと考えられます。

僕らを描いた あの絵の中に吸い込まれるように
https://www.uta-net.com/song/286101/

過去に戻りたい瞬間を”あの絵”と表現しているとすると、もう会えない人との思い出や、恋人との楽しかった思い出など人によりますよね。

終末旅行を楽しもう どうせ全部今日で終わりなんだから
https://www.uta-net.com/song/286101/

過去に戻りたいと願っても叶わない虚しさや後悔の念が読み取れます。
現実と向き合いたくない感情を、代弁してくれている楽曲ですね。

「春を告げる」YouTube・TikTokで人気急上昇

本人が歌う「THE FIRST TAKE」は1900万回以上再生(2021年10月7日現在)


「THE FIRST TAKE」とは一発撮りのパフォーマンスを鮮明に切りとるYouTubeチャンネルです。

「THE FIRST TAKE」で「春を告げる」が2020年12月18日に公開され、約10カ月で1900万回以上再生を記録しています。(2021年10月7日現在)
yamaがメディアで歌唱するのは初めてで、通常よりスローテンポ、ピアノやヴァイオリンなどの弦楽器で演奏された壮大なアレンジが衝撃的でした。

透き通る声で優しく言葉を拾い上げ、繊細かつパワフルに歌う姿に「こんな歌声が存在するのか」「一発撮りでこのクオリティはすごすぎる」と多くの反響を呼びました。

yamaの他の曲も「THE FIRST TAKE」で公開されているので、ぜひチェックしてみてください。

「春を告げる」歌ってみた動画

ガチャピン


ガチャピンの声のまま歌い上げていて、体を動かす様子がとても可愛らしいです。
ガチャピンに流行りの歌を教えてもらっていると反響の声を呼んでいます。

加護亜依


元モーニング娘。の加護亜依がバックバンドと一緒にカバーをしています。
キュートな声で歌い上げており、ルックスの可愛さも相まって見るだけで笑顔になれます!

最後に

この記事では、「春を告げる」について紹介してきました。
yamaは「春を告げる」が自身と重なる部分があると言っており、切なさと同時に意志の強さも感じる独特な歌声で楽曲の世界観を表現しています。

歌詞では、悲観的な主人公の心情を綴っており、現代を生きる若者を中心に孤独感や虚無感に共感が集まったのかもしれません。

「春を告げる」を手がけた、アーティストyamaやボカロPのくじらの他の音楽もぜひチェックしてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。

あわせて読みたい!

この記事をシェアをしよう!

この記事を書いた人

この記事に関連するタグ

関連記事

新着記事