目次
シュビドゥバー
2作目のミニアルバム「ゆずマン」に収録されている「シュビドゥバー」。
楽しかった過去に「若かったなぁ」「楽しかったなぁ」と思いを馳せるような楽曲です。
「飲めない酒無理して 朝まで大笑い」「みんな女の話が好きで」と、若かった自分たちを回想するようなAメロ。
Bメロでは「今ではそれぞれの道を歩いてる 色んな思いも失ってゆく」と、時間軸が現在になり、一気にセンチメンタルな気持ちにさせます。
あの時僕らが誓った合言葉は シュビドゥバー
「シュビドゥバー」は、スキャットというジャズの歌唱法のひとつ。特に意味を持たない言葉です。
ただ、思わず言いたくなるような語感のため、若い頃の彼らには、仲間内だけで伝わる意味があったのかもしれません。
初期の頃のライブでは最後に歌われることも多かった本楽曲。
歌詞内に記載はありませんが、「パッシュビ♪シュビドゥバッパ♪」とゆずとファンが一緒に歌うのが恒例でした。
背中
10枚目のオリジナルアルバム「2-NI-」に収録されている「背中」。
作詞作曲を担当した北川悠仁が、自身の母をテーマに制作した楽曲です。
庭先で水を撒く その背中は気付けば小さく
時の流れに残された あの日の面影は遠く
日常のふとしたひと場面を切り取ったようなAメロ。
誰しも、自分の親の姿をふと見て、「あんなに小さい背中だったっけ」と少しの寂しさを感じたことがあるのではないでしょうか。
あなたを呼ぶ声 届かずに消えて
僕は 孤独を知った
赤い髪をつかまれて 出て行けと怒鳴られれば
曲の前半では「お母さん、ありがとう」というような温もりより、幼い頃に感じていた母の厳しさが目立ちます。
「親」という存在が世界の全てであった子供時代は、親の行動ひとつに深く傷ついてしまうこともあったな…と思い返してしまうような言葉です。
蘇るのはあの日の子守唄
優しかった背中 聴こえてきた唄声
夕焼けに映る 二つの影法師
一つに重なっていた
親の背中を大きく感じていた子供時代の記憶が蘇り、確かな愛情を受けていたことを再確認するような歌詞。
Aメロで歌われた「あの日の面影」は、水を撒く穏やかな母ではなく、常に眉を吊り上げていたような母なのでしょう。
その面影が遠く感じられ、大きな愛に包まれていたことを感じられるようになった今だからこそ、この「背中」は生まれたのです。
モンテ
8枚目のオリジナルアルバム「WONDERFUL WORLD」に収録されている「モンテ」。
ゆずが子供時代に通っていた理髪店が舞台となった楽曲です。
モンテ モンテ モンテカット
街中の子供達が同じ髪型さ
「髪切ってください」と理髪店を訪れた子供達は、特に希望を聞かれることもなく、誰でもモンテカットにされていたのでしょう。
大人から見れば微笑ましい光景ではありますが、モンテカットの本人たちは気恥ずかしい気持ちがあったのかもしれません。
基本的には坊っちゃん刈りで 出来ればそこで止めておいて
だけど必ず最後の儀式 前髪チョキチョキ スダレ満月
チョキチョキと切られながら、鏡をじーっと見ている子供の姿が浮かびます。
坊ちゃん刈りで止めて欲しいのに、前髪を梳かれてまるでスダレのように…。
地元が同じで、子供の頃から付き合いがあった2人だからこそ生まれた楽曲です。
二つの言葉
9枚目のオリジナルアルバム「FURUSATO」に収録されている「二つの言葉」。
大切な人とこれからも二人で歩いていきたいというような穏やかな愛が感じられる楽曲です。
岩沢厚治が10年もの年月をかけて作り上げた1曲でもあります。
そして僕らがやがて杖をついても
変わるはずのない二つの言葉を
いつでも言えたらいいね
タイトルにもなっている「二つの言葉」とは、いったい何を指しているのでしょうか。
この意味について問われた岩沢は「ご想像にお任せします」と発言しているため、その真相は本人のみぞ知る。
長い間大切な人に向けたい言葉だと考えると「好き」と「ありがとう」なのかもしれません。
聴く人の数だけ答えがあり、聴けば聴くほど心に染み込むような1曲です。
まとめ
ゆずの隠れた名曲と題し、12曲を紹介しました。
さまざまな魅力を持ち、多くの人に愛され続けるゆず。
過去に発表された楽曲やアルバム曲にもぜひ注目してみてくださいね。