4s4ki (アサキ)– 海外からも熱い視線を浴びる新世代女性シンガー/ラッパーの経歴とは…?

4s4ki (アサキ)– 海外からも熱い視線を浴びる新世代女性シンガー/ラッパーの経歴とは…?

2021年4月にビクターエンタテインメント内のレーベル「スピードスターレコーズ」からメジャーデビューを果たした女性シンガーソングライター/ラッパー4s4ki(アサキ)

インディーズデビューして約3年の新人ながら、人気舞台「けものフレンズ」「SHOW BY ROCK!!」の舞台音楽の制作担当に抜擢されたり、TVアニメのオープニング・エンディング・劇中歌を担当したりと、さまざまなメディアに引っ張りだこなアーティストです。

4s4kiの活動は世界各国で注目を浴びています
4s4kiのMVのコメント欄には日本語だけでなく、さまざまな言語が混在。
海外アーティストからもその動向が注目されています。

今回はそんなボーダレスなアーティスト4s4kiのプロフィールや経歴、おすすめ楽曲を紹介します。

今後、活動の幅をどんどん広げていくであろう4s4ki。
まだ4s4kiのことをよく知らない人は要チェックです!

4s4kiのプロフィール

  • 活動名義:4s4ki(アサキ)
  • 本名:麻姫(名字は未公表)
  • 出身地:埼玉県
  • 生年月日:1998年3月11日
  • 身長:153 cm
  • 所属レーベル:スピードスターレコーズ(ビクターエンタテインメント)
  • 好きなラッパー:野崎りこん
  • 好きな映画:Minding the Gap(邦題:行き止まりの世界に生まれて)
  • ツライ時の対処法:辛い物を食べる、熱いお風呂に入る

1998年3月11日に埼玉県で生を受けた4s4ki。

小学生の頃からエレクトーンを習っていたそうです。

家族構成は「未公表」となっていますが、お兄さんはいるそうです。

自身のTwitterでお兄さんがいることを明らかにしていました。

豊かな感受性

あまり体が強くない4s4ki。
病院を行き来していた時期があったそうです。


自身の楽曲「ラベンダー」では「4s4kiが入院時に感じた気持ちを書いたのでは?」と勘ぐってしまうような歌詞が随所に散りばめられています。

4s4kiは「人の苦しみ」「喜び」をほかの人より多く感受し、その感情を作品に昇華できる稀有なアーティストです。

どうしても独特なワードセンスやトリッキーな部分に目が行きがちな4s4kiの歌詞。
しかし、4s4kiの歌詞は聴き込めば聴き込むほど「優しさ」が染み出してきます。

4s4kiの楽曲が「マイノリティ」「マジョリティ」問わず支持されるのは、4s4ki自身が経験した辛さや悲しみから生まれた「優しさ」が1つの要因なのではないでしょうか。

心の支えとなった楽曲

4s4kiの心の支えになった楽曲は、日本のロックバンドART-SCHOOL(アートスクール)の「Tarantula」です。

学生時代かなりの引き籠りだった4s4ki

当時、ダウナー系の音楽が自身の心の支えだったそうです。
とくに「Tarantula」は「自分を肯定してくれた楽曲」とインタビューで語っていました。

4s4kiを知るうえで欠かせない楽曲です。
チェックしておきましょう。

好きな人が目覚まし音に設定してた、シンガーソングライター清竜人(キヨシリュウジン)の「All My Life」もお気に入りだそうです。
併せてチェックしてみてださい!

また、4s4kiは自らのセクシュアリティを公表しています。

歌詞の中で「僕」と「私」を使い分けているのは、音の響きの良さと自身がバイセクシュアル(両性愛者)だからだとTwitterで発言していました。

4s4kiの経歴


ここでは4s4kiがアーティストとして歩んできた経歴を紹介します。
自身の楽曲の作詞・作曲・編曲や、舞台音楽制作、さまざまなアーティストへの楽曲提供などマルチな才能を見せる4s4kiがどのようにして誕生したのか確認しておきましょう。

音楽を始めたきっかけ

小学生の頃からエレクトーンを習っていた4s4ki。

楽譜を読むのが苦手で、よく即興でオリジナルの曲を弾いていたそうです。
作曲家「4s4ki」としてスキルはこの時から培われていたのですね。

高校生になるとバイトで稼ぎでパソコンと音楽ソフト(Logic Pro)を購入し、本格的に楽曲制作を開始
日本を代表する音楽プロデューサー中田ヤスタカの楽曲や解説動画などを参考に日々楽曲制作に明け暮れました。

当時は、ニコニコ動画のネットラッパーや、ロックバンドのNirvana(ニルバーナ)Syrup 16g(シロップジューロクグラム )などよく聴いていたそうです。

専門学校に通う

楽曲の制作を開始してしばらく経った頃「ちゃんとした人に聴いてもらいたい」という気持ちが芽生え、デモテープをさまざまなレーベルに送った4s4ki。

4s4kiの楽曲を気に入ってくれた会社が1社だけありました。

その会社は、レーベルのほかに音楽の専門学校を運営している企業で、4s4kiは授業料や学費の免除を受け、その専門学校に1年間通いました

専門学校では主に作曲家として活動した4s4ki。
専門学校での出会いを通じて、人気アニメ「けものフレンズ」「SHOW BY ROCK!!」の舞台音楽を手掛けました。

10代で人気舞台の舞台音楽の制作を担当するなんて凄い!
異例の大抜擢だね!

その頃から「自分で歌わないの?」と周囲に言われることが増えた4s4kiは、自分で歌うことを決意。
ライブハウスのイベントに出演したり、路上ライブをしたりとアーティスト活動を加速させました。

本格的にアーティスト活動を開始

アーティスト「4s4ki」の才能は早々に開花しました。

4s4kiの才能に目を付けたのが、人気ラッパー釈迦坊主(シャカボウズ)
釈迦坊主は、自身が主催する人気イベント「Plastic Bob」や「TOKIO SHAMAN」に4s4kiを出演させました。

MEMO

「TOKIO SHAMAN」は感度の高い音楽好きが集まる話題のイベントです。開催するたび超満員の同イベントには、人気ラッパーTohji(トージ)や、(sic)boy(シックボーイ)など才能のある若手アーティストが多数出演しています。

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インディーズデビュー

「TOKIO SHAMAN」出演と同時期に、インディーズレーベル「術ノ穴」の代表kussy(クッシー)に誘われ、「術ノ穴」の所属アーティストとしてインディーズ契約した4s4ki

2018年1月には術ノ穴から配信シングル「Gender」をリリース。
YouTubeにアップした同作のMVには、ミスiD2018で東佳苗賞を受賞した美鈴とミスiD2016のセミファイナリストみてぃふぉが出演。当時業界内で話題となりました。

2018年3月にはミニアルバム「僕はバカだよ。」をリリース。
弱冠19歳でCDデビューを果たしました。

同作リリースを機に、4s4kiの作詞・作曲能力の高さが業界中に知れ渡ります。

2018年8月には先輩ラッパー・ハシシ(電波少女)とのコラボシングル「Moldy」をリリース。

ハシシを「兄」と慕っている4s4ki。
プライベートでもよく食事に行く仲だそうです。

同作は、この世界への不満や嘆きを独自の視点で綴った歌詞と両者のメロディアスなラップが印象的な楽曲。
普段ラップを聴かない人も思わず踊り出してしまう良曲です。

ちなみに同作のカップリング曲として収録されている「Ghost」は、TOKYO MXで放送されたアニメ「俺たちゃ妖怪人間G」のエンディングテーマに起用されています。

活動名義変更&プライベートレーベル設立

2019年3月に自身の活動名義をアサキから4s4kiに改名。

改名の理由は隈なく調べましたが分かりませんでした。

改名と同時にプライベートレーベル「SAD15mg」を設立。
同年7月には「SAD15mg」からの初作品となるEP「NEMNEM」をリリース。

同作は、東京を拠点として活動するプロデューサーユニットANIMAL HACK(アニマルハック)がサウンドをプロデュース。
4s4kiの歌声を良さを十二分に引き出しているANIMAL HACKのクールなエレクトロなサウンドは秀逸です。

また、同作には先輩ラッパー・いつか(Charisma.com)をゲストに迎えた楽曲も収録されています。
いつかの落ち着きのあるテクニカルなラップも必聴です。

2019年9月〜2020年2月の毎月4日に新曲をリリースするという企画を敢行した4s4ki。
6ヶ月にわたり新作をリリースし続けました。

  • 9月4月:神様を呪った曲「欠けるもの」
  • 10月4日:現代社会の閉塞感や心の脆さを歌った曲「escape from」
  • 11月4日:自分を許せない人の曲「ラストシーン」
  • 12月4日:EP「NEMNEM」に収録されている楽曲のリミックス「innocence (maeshima soshi Remix)」
  • 1月4日:病院特有の閉塞感や入院中の心情を綴った曲「ラベンダー」
  • 2月4日:人生に絡みつく不幸や不安感、幸せを歌った曲「kg」

「innocence (maeshima soshi Remix)」以外の5曲は、楽曲やアートワークがすべてリンク。
さまざまな解釈で楽しめる仕掛けが施しており、当時ファンの間で話題となりました。


「innocence (maeshima soshi Remix)」以外の5曲のアートワークはすべて、アートディレクターの新村洋平と何啓明の2人によるクリエイティブユニット・トトトが担当しています。

MEMO

トトトはアイドルグループSexy Zone(セクシーゾーン)のCDジャケットのデザインを担当したり、お笑い芸人オードリーのツアーグッズのデザインを担当したりしている今注目のクリエイティブユニットです。

2020年4月に初の配信アルバム「おまえのドリームランド」をリリース。

同作に収録されている楽曲はすべて、アーティストとのコラボ作品。
「単純に、私の友達を自慢したかった」とインタビューで語っていました。

サウンドのテーマは天国っぽさ&子供っぽさ

ちなみに、収録曲である「風俗嬢のiPhone拾った feat.Gokou Kuyt」は実話だそうです
4s4kiが実際に体験したことをもとに綴った歌詞は必見です。

2020年12月には初CDアルバム「超怒猫仔/Hyper Angry Cat」をリリース。
同作は24曲入りの大ボリュームアルバム。
これまでリリースした配信限定作品がすべて収録されています。

また、同作には若年層の間で絶大な支持を得ているアーティストMega Shinnosuke(メガシンノスケ)や、2020年に日本レコード大賞「新人賞」を受賞した人気ラッパーRin音(リンネ)が参加。
新時代を感じさせるエポックメイキングな同作は、今後の音楽業界を語るうえで欠かせない重要作です。

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メジャーデビュー

音楽業界の先端を走るアーティストとして業界内外で話題となった4s4ki。
2021年3月に国民的アーティスト星野源や人気ラッパーのKREVA(クレバ)など数々の有名アーティストが所属しているスピードスターレコーズからメジャーデビューすることを発表しました。

インディーズデビューから約3年でメジャーデビューするなんて凄い!
これからますます活動が活発になるね!

自身の誕生である3月11日には初のワンマンライブ「4444年」を開催
チケットはあっという間に売り切れました。

YouTubeでの生配信も敢行した同ライブ。
国内外問わず多くの人が視聴しました。

初のワンマンライブは、4s4kiの人気の高さを業界内外に知らしめる結果となりました。

メジャーデビュー発表と同時に、3ヶ月連続で配信シングルをリリースすることを発表した4s4ki。

4月にメジャーデビューシングル「FAIRYTALE feat. Zheani」をリリース。

オーストラリアの人気アーティストZheani(ジァニ)を招いた同作は「転生に失敗した魔王のかなしい唄」をテーマに制作された1曲。

アバンギャルドなサウンドや歌詞、MVが印象的な同作は、これまで数多くのメジャーアーティストがリリースしてきた「メジャーデビュー作品」とは一線を画しています。

4s4kiの出現によって、これまでの音楽業界のしきたりや習わしが変化するかもしれないね。


5月にはニューヨークで活動をするアーティスト Puppet(パペット)とコラボした「gemstone feat. Puppet」をリリース。
6月にはロサンゼルスを拠点に活動しているsmrtdeath(スマートデス)とコラボした「ALICE feat. smrtdeath」をリリースする予定となっています。

ちなみにこのコラボ3作品は4s4kiサイドからオファーしたのではなく、すべて海外アーティストサイドからオファーをもらい実現したそうです。

4s4kiが作り出す音楽や世界観は国境を越えて支持されています。

人気海外アーティストとのコラボ楽曲を3ヶ月連続リリースするなんて、異例中の異例だね!
スピードスターレコーズは4s4kiに活躍に相当期待しているんだね!


7月にメジャー移籍後初となるアルバムをリリース

2021年7月7日にメジャー移籍後初となるアルバム「Castle in Madness」をリリースする4s4ki。

同作には、インディーズ時代に4s4kiをイベントに誘ってくれたラッパー釈迦坊主や、人気バンドOfficial髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム)の楽曲アレンジや人気YouTuberのアバンティーズの楽曲プロデュースなどを行っている音楽プロデューサーMasayoshi Iimori(マサヨシイイモリ)など今をときめくアーティストが多数参加。

4s4ki本人が「自己サイコ記録更新しました」とコメントしている同作は、大手CDショップ・タワーレコードが 「店頭からブレイク・アイテムを作っていこう!」」をコンセプトに行っている名物企画「タワレコメン」の6月度のプッシュアイテムに選出されました。

8月には人気野外フェスFUJI ROCK FESTIVALに出演することも決定しているし、2021年は4s4kiの飛躍の年になること間違いなしだね!


海外からも注目を浴びる4s4ki

4s4ki楽曲は日本だけでなく海外からも注目を浴びています

海外で今注目を浴びているエレクトロやヒップホップ、ロックなどさまざまなジャンルの要素を既成概念に囚われることなく大胆に詰め込みつつ、ポップへ昇華する「ハイパーポップ」というジャンルに属す4s4kiの楽曲。

2021年3月にリリースした配信EP「UNDEAD CYBORG」に収録されている楽曲「Sugar Junky」が、音楽ストリーミングサービス・Spotifyの公式プレイリスト「hyperpop」に選曲されたことがきっかけとなり、多くの海外リスナーに注目されるようになりました。

2020年8月にリリースされた配信EP「遺影にイェーイ」に収録されている楽曲「35.5 」はフィリピンのiTunesオルタナティブチャート3位にランクイン。
また、2019年には台湾の音楽FES「2019浮現祭」に出演しました。

日本のみならず、世界を股にかける4s4ki。
注目すべきアーティストの1人であることは間違いないでしょう。

4s4kiのおすすめ楽曲

ここからは4s4kiのおすすめ楽曲を紹介します。
日本だけでなく、世界から熱い視線を注がれている4s4kiの楽曲。
音楽好きは必ず押さえておきましょう。

クロニクル


1stアルバム「超怒猫仔/Hyper Angry Cat」に収録されている楽曲。

「自分を愛することを忘れないでほしい」をコンセプトに制作した同作は、4s4ki自身がもの凄く苦しく、全てを投げ出したかった時期に1番の歌詞を書き、その2年後に2番を書き上げた熟成期間の長い作品です。

1番と2番の歌詞の描写違いや、4s4kiの心情の変化を味わいながら聴いてみてください。

また、同作はメロディも秀逸。
4s4kiのメロディセンスが堪能できる1曲です。

ずっとお前を殺したかった


配信EP「UNDEAD CYBORG」に収録されている楽曲。
インパクトのあるタイトルが印象的なピアノ弾き語りソングです。

バキバキのDTMチューンを発表し続けてきた4s4kiの新たな一面が垣間見える同作は、作詞・作曲・編曲のすべてを4s4ki自身が担当。
4s4kiが抱える「心の闇」「心の葛藤」の一部が垣間見える作品です。

MVは全編4s4kiのピアノ弾き語り!
撮影が「一発撮り」だったことでも話題となりました。

幸福論


こちらも配信EP「UNDEAD CYBORG」に収録されている楽曲。
同作は「価値観」を押し付けてくる社会や人々に警鐘を鳴らす1曲です。

幸せの本質を見抜き、それを平易な言葉で綴った4s4kiの歌詞は秀逸。
難解なことをわかりやすい言葉で表現する4s4kiのリリックセンスには脱帽です。

MVは人気急上昇中のラッパーLEX(レックス)や、テレビ朝日で放送されていた人気番組「フリースタイルダンジョン」で人気を博したラッパーDOTAMA(ドタマ)のMVを手掛けた及川裕介が担当。
何度も繰り返し観たくなるシュールな映像は必見です!

最後に

世界を股にかける新時代のラッパー4s4kiのプロフィールや経歴、おすすめ楽曲を紹介しました。

今後、我々が想像できないほどのスケール感で活動していくであろう4s4ki。

これからも目が離せません!

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