由薫(ゆうか) – ドラマ主題歌『星月夜』が話題沸騰！Z世代の女性シンガーソングライターを徹底解説

由薫の歩み Part.2

メジャーデビュー

そして2022年6月15日、由薫はシングル『lullaby』でメジャーデビューを果たします。

表題曲は壮大なバラードで、ディーン・フジオカ主演映画『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』の主題歌に抜擢。

映画の登場人物の心情に深く寄り添い、由薫の力強く伸びやかなボーカルが胸に迫る本楽曲は、観客の感情を大きく揺さぶりました。

楽曲プロデュースを手がけたのは、ロックバンド・ONE OK ROCKのギタリスト・Toru。

英語と日本語の混ざり合った歌詞で世界中のファンを魅了するONE OK ROCKは、由薫が高校時代の文化祭でカバー曲を披露した憧れのバンドです。

Toruとの楽曲制作は非常に充実したもので、他者とのやり取りを通じて作品を作り上げていく経験は、由薫の視野を大きく広げました。

後にリリースするデジタルシングル『No Stars』と『星月夜』もToruがプロデュースに携わっています。

TVドラマ主題歌『星月夜』が話題に

メジャーデビュー以前の楽曲では、内に抱える感情を吐き出すものが多かった由薫。

彼女はシンガーソングライターとして自信を深めていく中で、より他者に向けて歌う楽曲を作るようになります。

2023年2月8日、由薫は自身が作詞、Toruが作編曲を手がけたデジタルシングル『星月夜』を配信リリース。

表題曲は、吉高由里子演じる医師と北村匠海演じる耳の聞こえない青年の切ない恋愛模様を描いたTVドラマ『星降る夜に』の主題歌に起用され、大きく話題を集めています。

本楽曲には元々由薫が英語で歌うToruのデモ曲が存在し、ドラマ主題歌起用を機に、由薫が日本語詞で全ての内容を書き直しました。

ドラマの登場人物1人1人に寄り添いながらも普遍性を持つ歌詞、ピアノを基調とした美しいサウンドと胸を打つメロディ、そして由薫の感情豊かで全てを包み込むような歌声。

全てが見事に絡み合った本楽曲に対し、ドラマ視聴者はもちろん、多くの聴き手から賞賛の声があがっています。

音楽チャートも好調で、2023年2月15日発表の「オリコン週間デジタルシングル（単曲）ランキング」では自身初のデジタルシングル1位を獲得しました。

初ワンマンツアー開催へ

『星月夜』が快進撃を続ける中、由薫は2023年2月17日に人気音楽番組『ミュージックステーション』に生出演。

緊張感に包まれながらも圧巻のパフォーマンスを披露しました。

番組出演同日には、5月〜6月にわたる東京・名古屋・大阪での1stワンマンライブツアー「由薫 1st TOUR 2023」の開催を発表。

ツアー前の2023年3月には、世界最大規模の音楽祭「2023 SXSW Music Festival」(アメリカ・オースティン)への出演も決定しており、海外からの注目度も高まることを予感させます。

世界にも自分の歌を届けたいと意欲を見せる由薫。彼女の今後の動向から目が離せそうにありません。