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BTS×ビッグゲストとの奇跡のコラボ曲〜グループ編〜 Part.2
スティーブ・アオキ「Waste It On Me」(feat.BTS)
ギターを爪弾くイントロにグッと引き込まれる「Waste It On Me」は、「MIC Drop (feat. Desiigner) [Steve Aoki Remix]」とは逆にスティーブ・アオキの楽曲へBTSをフューチャーリングとして招いたコラボ楽曲。2019年5月にリリースされたスティーブ・アオキのアルバム『Neon Future Part.3』 に収録されています。
ボーカルに参加したのは、リーダーでラップ担当のRMとメインボーカルのJUNGKOOK。ハスキーボイスが持ち味のRMと甘いトーンのJUNGKOOKという正反対のテイストを持つ二人の声が絶妙なハーモニーを醸すこの曲は、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ブラジルを含む66カ国でiTunesチャートで1位を獲得しました。
失恋の痛手から恋愛に乗り気ではない女性に対し、「恋愛が時間の無駄でしかないなら その時間を僕に使ってよ」と甘く口説く、ARMYなら胸の高鳴りが止まらなくなってしまうような一曲ですよね。
Jawsh 685 × ジェイソン・デルーロ × BTS「Savage Love」
ニュージーランド出身のプロデューサー、Jawsh 685が2019年に発表した「Laxed – Siren Beat」。発表当時わずか18歳というニューカマーな彼によるサマーアンセムに注目したのが、アメリカのシンガーソングライタージェイソン・デルーロでした。サンプリングをほどこし、さらにBTSもジョイントしたリミックスバージョンが、2020年10月にリリースされた「Savage Love」です。
配信されるや否や、全世界のチャートをオールキルする大ヒットとなりました。リリースに合わせてTikTokに投稿されたJawsh 685 × ジェイソン・デルーロ × BTSのダンス動画もキュートでした。
オリジナルバージョンにSUGAとJ-HOPEが韓国語のラップを手がけ、JUNGKOOKが英語のボーカルで加わっています。SUGAとJ-HOPEは歌詞制作にもたずさわったそうで、たしかにSUGAのパートにある「愛というものはどうやら瞬間の感情の羅列」というフレーズに、「Trivia 轉 :Seesaw」といった曲で愛についての哲学を歌うSUGAのエッセンスが込められているようにも感じます。緩やかなラテンポップで夏にぴったりな一曲です。
BTS「Film out」
楽屋が向かい同士だったBTSの皆さんとback numberで! #Mステ pic.twitter.com/i6o59xkbV4
— back number staff (@backnumberstaff) December 22, 2017
男性の恋心を繊細に歌い上げるラブソングで人気のあるスリーピースバンドback number。彼らとBTSが夢のコラボレーションを果たしたのは、2021年に日本で公開された『劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班』の主題歌「Film out」です。2021年6月16日にリリースされました。
制作過程では、back numberの清水依与吏(Vo/Gt)が作ったメロディーラインに感化されたJUNGKOOKが新しいメロディーを提案するなど、日韓の才能がミックスした実に幸福な創作活動となりました。
ソロ楽曲で愛する人に対する感情を真っ直ぐに歌うことが多いJUNGKOOKと、切ない歌詞とメロディが特徴的なback numberの清水依与吏のスピリットが通じ合うのは必然だったように思います。全編日本語で書かれた歌詞には、すでに失われた恋人への忘れ得ぬ思いがエモーショナルに表現されています。