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メンバーの個性が炸裂するコラボ曲〜ソロワークス編〜
Agust D「People Pt.2 」(feat.IU)
BTSのSUGAは、ソロ名義のAgust Dとしても精力的に活動しています。2023年4月に発表した3rdアルバム『D-DAY』に収録された「People Pt.2」では、韓国の女性アーティストのトップに君臨するIUをフィーチャー。
SUGAとIUのコラボは、2020年に発表されたIUの「eight (Prod. & Feat. Suga of BTS)」以来2度目となり、楽曲制作のパートナーとしての相性の良さを感じます。
MVの中でSUGAは、「この曲は多くの人々に伝えたいメッセージでもあり、自分自身に話しているようにも聞こえると言われました」と語っています。「パンデミックで全てを失ってしまった」と虚無感に苛まれていた自分に伝えたいメッセージを歌う「People Pt.2」には、「知ってるよね 永遠は砂の城だって 穏やかな波でさえ簡単に崩れてしまう」という悲哀に満ちたフレーズが胸を締めつけます。そんな中でも「まだその時じゃない 僕たちはこれからだ」と繊細に歌うIUのボーカルは、痛切な気持ちを代弁するかのようでもあり、また優しく慰めてくれるような印象もあります。
JUNGKOOK「SEVEN」(feat.Latto)
2023年7月14日、JUNGKOOKは英語曲「SEVEN」で華々しくソロデビューを果たしました。Chapter2と呼ばれる7人のソロワークスは、どれもBTSでの楽曲とはまた違い成熟した魅力に溢れていますが、赤裸々な歌詞のExplicit ver.もある「SEVEN」の大胆な性愛表現にはかなり驚かされました。「成長した自分の姿を見せたい」と語るJUNGKOOKの言葉通り、むせるほどの大人の香りが漂う一曲です。
そんなアダルトなムードに一役買っているのが、フィーチャリングを務めたアメリカの女性ラッパーLattoです。16歳でリアリティTVラップショー『The Rap Game』で優勝した経歴を持つ実力派の彼女の特徴は、「Explicit ver.上等!」とでも言いたげな赤裸々な歌詞。「SEVEN」の3つ目のヴァースでは、吐息も混じるLattoの官能的な声にレンジの広いJUNGKOOKのボーカルが融合し、リスナーを病みつきにさせる魔法の力が生まれています。
最後に
自分のお気に入りのアーティスト同士が音楽で予想外の化学反応を見せてくれる「コラボレーション」。お互いの魅力を倍増させる音楽界の才能の出会いは、ファンにとっても嬉しいものではないでしょうか。
現在ソロ活動の真っ最中であるBTSが、ひょっとすると次世代のK-POPアーティストとコラボレーションを果たす…という未来もあるかもしれません。ファンの間では、7人でのカムバックは2025年と言われているBTS。ソロ活動を経た後、再びどんな飛躍を見せてくれるのか楽しみです。