【経歴編】BTOB – 成長し続ける実力派アイドルの経歴とソロ活動まとめ

【経歴編】BTOB – 成長し続ける実力派アイドルの経歴とソロ活動まとめ

K-POP業界の中で、とあるジンクスがあるのをご存知ですか?それは「7年目のジンクス」と呼ばれており、韓国では「7年目」がグループにとって重要な節目となっています。韓国では、多くの事務所が契約期間を7年としているので、7年ごとに契約の更新が行われます。

他の事務所へ移籍してしまったり、事務所との関係が悪化したため契約を終了してしまうアイドルがいた場合、そのアイドルが所属していたグループの存続にまで関わってきてしまうのです。

契約の他にも韓国の男性には「兵役義務」があります。入隊すると1年半〜2年ほどアイドルとしての活動ができなくなってしまうため、入隊時期は慎重に決めなければなりません。

今回紹介するグループ「BTOB(ビートゥービー)」は「7年目のジンクス」や「兵役義務」を乗り越えるだけではなく、2021年に放送されたサバイバル番組「Kingdom(キングダム)」への出演をきっかけに、若い世代からも再注目されているグループです。

メンバー紹介はこちら!

BTOBって、どんなグループ?


「BTOB(ビートゥービー)」は2012年3月にCUBEエンターテインメントからデビューした6人組ボーイズグループです。デビュー当時は7人で活動していましたが、2020年に1人が脱退し、現在は6人となっています。

BTOBというグループ名は「Born TO Beat」の頭文字を組み合わせた言葉で「新しい音楽(ビート)とステージを披露するために生まれた」という意味が込められています。デビュー当時から「メンバーのほとんどが作詞・作曲・ラップメイキングの能力を持っている」と紹介され、高い注目を浴びていました。

MEMO

ファンの呼び名は「Melody(メロディー)」で「BeatとMelodyが合わさって初めて素敵な音楽になる」という意味があるようです。

BTOBとしてデビューする前、ウングァン、ミンヒョク、ヒョンシク、イルフン(旧メンバー)が「清潭洞に住んでいます」というドラマに「デビューを目指すアイドル」という設定で出演しており、東方神起やBEASTのメンバーもカメオ出演していたことから、アイドルファンからも注目を浴びていました。

ドラマでは、まだBTOBという名前ではなく「清潭不敗」というアイドルグループとして活動しており、ドラマが放送されるたびに「清潭不敗」が検索ワードの上位にランクインしたり、海外のファンがまとめ動画を作ったりと、デビュー前にも関わらず大きな関心を集めていたことがわかります。

BTOBが正式にデビューしたのは2012年3月21日のことでした。デビュー当日、韓国のホテルでデビューイベントを行いましたが、この様子はインターネットを通じて全世界に配信されました。

BTOBは韓国のみならずアジア市場を中心として、海外での活動も視野に入れたアイドルグループとして準備してきており、ダンスよりも歌唱力に定評があるメンバーで構成されているところが他のグループとは一味違うと感じました。

デビューしてから約2ヶ月後の2012年5月、早くも2ndシングルを配信したBTOBは海外での活動を開始します。アジアスペシャル盤としてアルバム「Born TO Beat」を発売。このアルバムは韓国をはじめ台湾、フィリピンなどアジア全域で発売されました。

さらにシンガポール、インドネシア、日本でプロモーション活動を行い、初訪問にも関わらず、イベントの抽選に漏れたファンが会場に駆けつけたり、コンサートの開催規模を2倍にするなど予想以上のファンがBTOBの活動を待っていたことがわかります。

デビューから1,480日目で地上波音楽番組1位獲得

2012年のデビュー以降、韓国国内や海外での活動を熱心に行っていたBTOBですが、音楽チャートや音楽番組での1位はなかなか獲得できずにいました。デビューしてから1週間以内で1位を獲得するアイドルグループもいる中で、BTOBは結果に対しても苦労を重ねたグループだと感じます。

BTOBの楽曲が初めて音楽チャート1位を獲得したのは2014年のこと。2月に発売した4枚目のミニアルバム「Beep Beep」のタイトル曲「뛰뛰빵빵 (Beep Beep)」で、初の音楽チャート1位を獲得しました。

この楽曲は、車のクラクションを思わせるサビの部分の振り付けと、曲名にもなっている「ティティパンパン」という言葉の響きが印象的な楽曲で、SUPER JUNIORやBlock Bのメンバーなど事務所を超えて「뛰뛰빵빵 (Beep Beep)」を応援する声がSNSを通じて見られていた楽曲でもありました。

メンバーはこの結果を見て「音楽番組で1位になったら丸刈りにする」と、1位になったときの公約を発表していましたが、音楽番組1位候補にまで上がったものの残念ながら1位を獲得することはできませんでした。

その後、BTOBは新たな路線でタイトル曲を発表します。2015年6月、夏に向けて様々なアイドルグループがダンス曲やスピード感あふれる楽曲を発表する中、BTOBは持ち前の歌唱力が発揮できるバラード曲「괜찮아요 (It’s Okay)」をタイトル曲とした1stフルアルバムを発売しました。

この楽曲は将来に悩む若者の心を掴んだ歌詞が共感を呼び、音楽チャート1位を獲得しました。さらに、その年の10月に発売された7枚目のミニアルバム「I mean」でもバラード曲「집으로 가는 길 (Way Back Home)」をタイトル曲として活動し、音楽番組で初の1位を獲得しました。

まさか1位を獲得できると思っていなかったメンバーは「言うことを準備してない!」と戸惑いながらもファンや関係者へ感謝の言葉を述べていました。デビューしてから4年という歳月をかけて1位を獲得したBTOBの姿を見て、ファンは感激の涙を流したと思います。

音楽番組で1位を獲得したものの、その番組はケーブルテレビ局で放送されている番組で、視聴者もファンがほとんどです。誰もが視聴できる地上波の音楽番組では未だ1位を獲得していなかったBTOB。

2016年3月に発売した8枚目のミニアルバム「Remember that」のタイトル曲「봄날의 기억 (Remember That)」で、BTOBは前作の「집으로 가는 길 (Way Back Home)」に続き、またもやタイトル曲にバラード曲を選んで発売しました。

「봄날의 기억 (Remember That)」は、すぐに大衆に受け入れられ、ついに地上波の音楽番組で1位を獲得することができたのです。メンバーは「デビュー4年で頂上に立つのは難しいのではと思っていた」と語っており「喜びが大きくて逆に笑いが出た」と涙を期待していたファンの予想を、いい意味で裏切ってくれました。

2015年6月に発売した「괜찮아요 (It’s Okay)」、10月に発売した「집으로 가는 길 (Way Back Home)」、そして2016年3月に発売した「봄날의 기억 (Remember That)」は「バラード3部作」と表現され、BTOBのイメージは「バラード+アイドル=バラードドル」として定着していきました。

音楽番組1位獲得の影響もあり、BTOBのファンは増え続けました。2017年1月に開催した単独コンサートでは前売りチケットが発売直後2分という速さで完売。チケットが購入できなかったファンから追加公演の問い合わせが殺到するなど、人気の高さを証明しています。

2017年10月には2ndフルアルバム「Brother Act」を発売。もちろんタイトル曲はバラード曲でした。タイトル曲となった「그리워하다 (Missing You)」は発売後、音楽番組で1位を総なめにし、自身最高記録である7冠を達成したのです。

MEMO

「그리워하다 (Missing You)」はヒョンシクが作詞、作曲、編曲全てに関わっており、現在でもBTOBを代表する楽曲の1つとなっています。

「7年目のジンクス」と「兵役」

2018年はBTOBにとって大きな転機となった1年でした。2012年にデビューしたBTOBは、事務所との契約更新が近づいていました。デビューから時間が経って新たな道へ進もうと考えるアイドルも出てくる中、2018年7月、メンバー全員がCUBEエンターテインメントとの再契約を締結させました。

さらに8月には1代目リーダーのウングァンが現役で入隊することを電撃発表。7月に事務所との再契約を締結させたばかりで、8月10日からは単独コンサートを控えていた中での発表だっただけに、報道を見て愕然とするファンも多かったのではと感じます。

MEMO

8月のコンサートがウングァン入隊最後の姿となることから、急遽、渡韓したファンもいたほどです。

2018年からメンバーの入隊が次々と始まり、BTOBは2021年まで完全体での活動ができなくなってしまいました。特にBTOBはデビューしてから思ったような結果が出せない日々が長かったため「いざこれから」という時に兵役が重なってしまいました。

2018年のウングァンに続き、2019年にはチャンソプとミンヒョクが、2020年には除隊したウングァンと入れ替わるようにヒョンシクとソンジェが入隊しており、BTOB全員が兵役履行を開始しています。BTOBが全員除隊となるのは2021年秋以降となっています。2022年には完全体でのBTOBが見られるのではないでしょうか。

兵役は長い時間、第一線から離れることを意味します。日々新しいアイドルグループが誕生している韓国のアイドル業界で、この状況がどのようなことか想像できるでしょうか。アイドルたちは自分たちが活動できない間にファンがいなくなってしまうのではないか。体力的に以前のような活動ができるのかなど、様々な不安があります。

しかし、BTOBはソロ活動やユニット活動を行ったり、サバイバル番組「Kingdom」への出演を通じて衰えるどころか新たなファンまで獲得しています。「7年目のジンクス」「兵役」と、大きな転機を越えた先にはより強い絆が生まれていると思いますし、今以上の活発的な活動が期待されています。

イルフンの脱退

長年の努力が実り、韓国でも大人気となったBTOBですが、2020年12月31日、イルフンの脱退が事務所を通じて発表されました。

2020年12月、大麻吸引の容疑でイルフンが警察に摘発されたという報道が駆け巡りました。イルフンは2020年5月に社会服務要員として入隊しているのですが、それが「警察からの捜査を免れるための入隊だったのでは?」という疑惑へと繋がったのです。

事務所は「元々3月の入隊予定だったが、新型コロナウイルスの影響で5月に延期となった」と疑惑を否定しましたが、その後、2016年頃から常習的に大麻吸引をしていたことが発覚。さらに、大麻を購入するために仮想通貨を使って取引をしていたことも明らかとなり、一部のファンからは「BTOB脱退要求」が出ていました。

イルフンは「これ以上グループに迷惑をかけたくない」と事務所に伝え、脱退を発表。BTOBは6人での活動を行なっていくことになりました。その後、検察側はイルフンに対し4年の懲役刑を求刑、さらに約1億3300万ウォン(約1280万円)を追徴するように裁判所に要請しています。

イルフンはBTOBでメインラッパーを務めるほど実力が高いメンバーです。また、グループの中では年少組だったため、メンバーからも可愛がられる存在で、愛嬌をたくさん見せたり、ファッションセンスがあることから男女問わず人気があるメンバーでした。

芸能生活でのストレスを解消しようとして大麻を使用してしまったとのことですが、正しい道に戻って歩いてくれることを願っています。

サバイバル番組「Kingdom(キングダム)」出演で再注目

イルフンの脱退により、今後の活動が注目されていたBTOBですが、2021年4月から放送されたサバイバル番組「Kingdom」への出演が決まりました。この番組は、既にデビューして活躍しているアイドルグループ同士が競い合い、頂点を決めるという番組となっており、2020年にはキングダムへの出演をかけた「Road to Kingdom(ロードトゥキングダム)」が放送されました。

MEMO

「Road to Kingdom」では「THE BOYZ(ザ・ボーイズ)」が優勝し、Kingdomへの出演権を獲得しています。

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しかしBTOB出演発表当初、ファンは手放しで喜べない状況だったようです。「Kingdom」といえば、若手アイドルグループが主体となっており、9年もの活動経験を持つベテランアイドルグループが参加するメリットがないのではないか?という声がファンから上がりました。

さらに、Kingdomに出演するグループの特徴は迫力あるパフォーマンスです。BTOBは歌唱力が評価されており、パフォーマンスに関しては強みと言えるほどではありません。また、歌唱力に関してもヒョンシクとソンジェのボーカルメンバーが入隊中という状態で、BTOB本来の歌唱力を発揮することは困難であると考えられたのです。

実際、BTOBはKingdomへの出演を1度断っています。しかし、話し合いが行われ出演が決定となりました。この変化に対して「イルフン脱退によるイメージダウンを回復するためではないのか?」という考察をしているファンも現れました。

ファンの心配は番組が始まってからも続きます。番組ではアーティストごとに様々なステージが披露されるのですが「セットの格差がひどい」「BTOBの椅子だけパイプ椅子なんだけど」といった不満や疑問を投げかける声がSNSに投稿されました。

実際にBTOBのメンバーも反対の声が大きいことは理解していましたが、理解した上で出演を決定したのです。ウングァンは動画配信でKingdom出演に触れ、出演した理由として「成長できるチャンスだったこと」「コンサートで見せる様々な姿を、テレビを通じて見せたかったこと」「上の世代である自分たちも、新しいことを学ばなければならないと思ったこと」を挙げてくれました。

ウングァンの狙い通り、Kingdomへの出演はBTOBのデビュー当時を知らなかった若いファンからも注目を浴びるきっかけにもなりました。SNSには「他のグループ目当てで見始めたけど、BTOBに沼ってしまった!」「どうしてもっと早くこのグループを知らなかったのか」といったファンの声が相次いで投稿されました。

残念ながらBTOBが頂上に立つことはできませんでしたが、迫力あるパフォーマンスを披露するグループが多い中で、BTOBは癒しの歌声を届けてくれるグループとしていい意味で際立った存在だったと感じます。

BTOBは舞台を披露するたびに「ファンが喜んでくれるステージを」と考えてきました。この考えはKingdomだけでのことではなく、普段からBTOBが念頭に置いている考えです。歌唱力だけではなく、ファンと一体になって楽しめるステージ作りができる経験も番組を通じて見せてくれました。

ここで「Kingdom」で披露したBTOBのステージを見ていただきましょう。Stray Kidsの「Back Door」を披露したステージです。このパフォーマンスには本家のStray Kidsのメンバーも歓喜の表情で応援していました。

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BTOB「Back Door:Stray Kids」

 

日本での活動


BTOBは日本でも活動しています。初めて日本での活動が行われたのは2012年にデビューしてすぐのことでした。デビュー曲を発表したばかりでしたが、BTOBはアジアを中心に早くも活動を開始しています。

日本でのコンサートを幾度となく開催してくれたBTOB。日本でのコンサートでは、嵐やEXILE、ケツメイシなどのJ-POPをカバーしてくれることが特徴で、日本のファンに喜んでほしいという気持ちが感じられました。

2014年11月には正式に日本デビューが決定。BTOBの広告が大きく貼り出されたロンドンバスが登場したり、東京だけではなく大阪や愛知など10日間で9公演のショーケースを開催したりと、大規模なデビュープロモーションが開催されました。

日本デビューしたことによってBTOBの知名度も高くなっていきました。2015年に東京と大阪で行われたファンミーティングでは短期間でチケットが完売したり、3月に発売された日本初のオリジナルシングル「未来(あした)」がオリコンシングルチャートで2位を獲得するなど、徐々にファンを増やしています。

「未来(あした)」は、7万枚の売上を記録し、タワーレコード渋谷店のセールスランキングでは1位を獲得しています。また、2015年8月に発売した日本での3rdシングル「夏色MY GIRL」もオリコンデイリーCDシングルランキングで2位を獲得し、これでデビュー曲「WOW」「未来(あした)」「夏色MY GIRL」の3曲が全てオリコントップ10に入るという快挙を成し遂げました。

2015年後半からは、韓国で音楽番組1位を獲得するなど韓国国内でも忙しい日々が続きました。しかし、その忙しい合間を縫って日本でのスケジュールをこなしていたBTOB。特に2016年から2017年にかけてはコンサートや番組出演、音源の発売などを韓国と日本で行っていました。通常では考えられないスケジュールです。

また、BTOBは楽曲を発売するたびにフリーライブやコラボカフェ、パネル展などを開催してファンを楽しませてきました。自分自身のスケジュールをこなすだけでも精一杯だと思われるのに、常に「どんなことをしたらファンが喜んでくれるのか」ということを考えながら活動していることが伺えます。

2018年に日本での所属事務所がキッス・エンターテインメントからCUBE ENTERTAINMENT JAPANへ変更され、メンバーの兵役入隊なども重なったこともあり、BTOBは日本での活動が少なくなっています。日本のファンにとっては寂しいことですが、BTOBが完全体となったら再び日本での活動も活発に行われるかもしれません。

ユニットでの活動

BTOBには2つのユニットが存在します。BTOBの代名詞でもある歌唱力をアピールしたユニットや、BTOBのお兄さんラインが集まったユニットなど、ユニットでしか感じられない表現方法があります。

BTOB-BLUE(ビートゥービー・ブルー)

BTOBのボーカルラインであるウングァン、チャンソプ、ヒョンシク、ソンジェの4人で構成されています。

2016年9月にデジタルシングル「내 곁에 서 있어줘(Stand by me) 」でデビュー。ボーカルラインだけあって、心に響く歌声が魅力です。この楽曲のMVはBTOBメンバーのプニエルが監督として参加しており、以前から映像に興味を持っていたプニエルはMVの撮影が行われる間、監督として現場を見守っていたようです。ユニットとはいえ、BTOBが作り上げた作品なんですね!

2018年8月には2枚目のデジタルシングル「雨が降れば」を発表。こちらはヒョンシクが作詞作曲に参加しており、しっかりとBTOBのボーカルラインの歌唱力をアピールしています。

BTOB-BLUE「내 곁에 서 있어줘(Stand by me)」

BTOB 4U(ビートゥービー・フォーユー)

2020年に除隊したウングァン、ミンヒョク、チャンソプ、プニエルの4人で構成されています。グループ名の「4U」は「皆さんのための(For you)」「4人のメンバーが集まった」という意味が込められているそうです。

ユニット活動をするにあたり「BTOBとして活動できないメンバーに申し訳ないと思った」「7人で一緒に活動できないことが1番残念だ」と軍服務中のヒョンシクやソンジェ、イルフンへの思いを語り、完全体としてのBTOBを待つ意味でのユニットとして結成されたと語っています。

MEMO

軍服務中のメンバーからもSNSにコメントが寄せられたり「自分が作った曲を使ってもいい」と応援する姿が見られています。こういうやり取りは、ファンにとっても嬉しいことですよね!

2020年11月に発売されたBTOB 4Uの1stミニアルバム「INSIDE」のタイトル曲「Show Your Love」は、ヒョンシクが入隊前に作詞作曲、編曲した楽曲で、アルバムが発売されるとタイやフィリピンなど世界13の地域のiTunesアルバムチャートで1位を獲得しました。

さらに、タイトル曲「Show Your Love」が音楽番組で1位を獲得アルバム「INSIDE」収録曲の全曲がチャートインするという現象まで起こり、世界のファンがBTOBの活動を待ち望んでいることが感じられました。

BTOB 4Uは、2021年1月にオンラインコンサートも行なっています。このコンサートではBTOBの楽曲はもちろん、ソロステージや2PM(トゥーピーエム)の楽曲をカバーするなど、様々なステージを披露しました。特にメンバー同士で互いのソロ曲を歌い合ったステージには、ファンにとっても嬉しいステージとなったのではないでしょうか。

BTOB 4U「Show Your Love」

ソロでの活動

歌唱力が魅力のBTOB。ソロ活動をしていないはずがありません!BTOBとしては2017年の4月から9月にかけてソロプロジェクト「Piece of BTOB」を行い、メンバーそれぞれが自身の特色を出したソロデジタルシングルを発表しています。

今回はメンバーがソロ活動として発売した楽曲を紹介していきたいと思います。良い意味でBTOBでは見られない楽曲ばかりです!

ウングァン


2020年6月にミニアルバム「FoRest:Entrance」でソロデビューしたウングァン。以前から他のアーティストとのコラボレーションや、ドラマのOST(オリジナルサウンドトラック)にソロで参加していたウングァンですが、ミニアルバムを発売してソロ活動を開始したのは兵役が終わってからなんですね!

ウングァンの魅力は癒しを与える力強くも透き通った声です。寂しそうに歌ったり、温もりが感じられるような歌い方をしたりと、歌に表情があるような歌声が魅力です。

ミンヒョク


ミンヒョクは2018年7月に1stミニアルバム「夏の日記」でソロデビューしています。このアルバムは日本で発売されたアルバムで、全曲ミンヒョクが制作に関わっているというのも注目ポイントです!

忙しいスケジュールの中で少しずつ曲を書いていたというミンヒョクは、日本語での作詞にも挑戦。「難しかったが、やるべきだと思って頑張りました」と、日本の曲をたくさん聞いて歌詞の勉強をしたと語っていました。

MEMO

2019年1月には韓国でもソロ活動を開始。韓国での1stミニアルバム「HUTAZONE」でも全ての曲制作に関わるなど、プロデューサーとしての活動に磨きをかけています。

ミンヒョクはBTOBのリードラッパーを務めていますが、ボーカルにも定評があります。低音ラップが魅力のミンヒョクは、ボーカルになるとまるで違う人が歌っているかのように違う声になり、低い声から高い声まで音域の幅が広いことも特徴です。

チャンソプ


2017年に行ったBTOBのソロプロジェクトで発表したチャンソプの楽曲「AT THE END」の日本語バージョンを日本でのソロデビュー曲に選んだチャンソプ。アイドルではなくロック歌手としてのチャンソプが堪能できるとしてファンの間でも評判の楽曲です。

チャンソプは「耳を傾けて聞いてもらう音楽がしたいと思っていた」とインタビューで語っており、その言葉通りパフォーマンスに頼らず歌声で勝負しています。

2018年12月には韓国でもソロデビューしています。1stミニアルバム「Mark」のタイトル曲となった「Gone」でもロックバラードを披露。洋楽を思わせるような曲調と、切なくも愛おしそうに感じるチャンソプの歌声がファンを虜にさせました。

ヒョンシク


BTOBではボーカルだけでなく、制作者としての面を見せているヒョンシク。ソロでもヒョンシクの魅力をたくさん見せてくれました。

2019年10月に発売された1stミニアルバム「RENDEZ-VOUS」では作詞作曲、編曲全てをヒョンシクが行い、曲だけではなくアルバムコンセプトやロゴデザインなどの制作にも参加するという徹底ぶり。ヒョンシク自身も「他の作曲家の曲をもらおうと思ったことは一度もなかった」と語るほど力を入れたアルバムです。

MEMO

2020年7月には兵役中にもかかわらずデジタルシングルを発表。ヒョンシクと再び会えることを待ち望んでいるファンに向けてのサプライズプレゼントとなりました。

プニエル


プニエルは2016年4月にミックステープ「HOMESICK MIXTAPE VOL.1」を発表しています。その後はアルバムではなくデジタルシングルという形で曲を発表。アイドルとしてというよりはラッパーとしての表情が見える楽曲が盛り沢山です。

英語が堪能なプニエルだけあって、次から次へと流れるような英語歌詞のラップが見事です。しかし、プニエルはボーカルとしても高い歌唱力を持っています。プニエルのボーカルが聞けるところもソロならではの魅力ですね!

MEMO

英語のスラング表現が歌詞に入っているため、ファンからは「ソロになると口が悪くなるプニエル」と弄られています。普段のプニエルとのギャップがいい意味で見られるソロ活動です。

ソンジェ


ソンジェは2019年12月から2020年2月までの3ヶ月間、連続で3枚のデジタルシングルを発売しました。2020年3月には、この3枚のデジタルシングルと新曲を合わせた1stミニアルバム「YOOK O’clock」が発売されています。

爽やかな楽曲からレゲエ調の楽曲までジャンルの幅が広いことが特徴です。BTOBではなかなか聞けないような楽曲にもチャレンジしており、特にプニエルとコラボした「Hypnotized」は、プニエルのラップとソンジェの透き通った歌声の組み合わせがファンに大好評となっていました。

BTOBのおすすめ曲

バラード曲からダンス曲まで、幅広いBTOBの世界が感じられる楽曲が多く発売されていますが、今回はその中でもBTOBの歌唱力が感じられる楽曲を聞いてもらいたいと思います。

各方面から「実力派アイドル」と呼ばれるBTOBの魅力を感じてください。

괜찮아요 (It’s Okay)


2015年6月に発売された1stフルアルバム「Complete」のタイトル曲です。

韓国では、若者の就職難や兵役など先が見えない状況が続いています。実際にBTOBのメンバーも彼らと同じ状況を考えたことがあったのではないでしょうか。他人事ではなく、身近に感じられる歌詞が若者を中心に反響を呼び、複数の音楽チャートで首位を獲得しています。

MEMO

「괜찮아요 (It’s Okay)」は、BTOBで初めてバラード曲がタイトル曲になった楽曲としても注目を浴びました。

봄날의 기억 (Remember that/春の日の記憶)


2016年3月に発売された8枚目ミニアルバム「Remember that」のタイトル曲です。

今は側にいない恋人と春の日の思い出を重ねながら、春が来ると当時の記憶が思い出される主人公を歌い上げています。楽曲の発売時期が3月ということもあり、春のようにあたたかく、少し切ない気持ちになる楽曲だと思います。

그리워하다 (Missing you/恋しがる)


2017年10月に発売された2ndフルアルバム「Brother Act」のタイトル曲です。

BTOBを代表する楽曲の1つともなっており、この楽曲で地上波音楽番組初の1位を獲得。韓国の大手音楽配信チャートではリアルタイムチャートTOP100に606日間ランクインし続けるという記録を作りました。若手アイドルたちからもカバーされるほど人気の楽曲です。

Dear Bride


2016年2月に発売された日本4枚目のシングル「Dear Bride」のタイトル曲です。

好きな人に好きな人がいたという状況で、悲しい思いを綴るのではなく、好きな人が幸せになれるように祈っているというなんとも複雑な心境の主人公がいます。日本でのBTOBの楽曲はアイドル調な楽曲が多く、この曲も明るくてサビの部分には振り付けがあります。

MEMO

MVはチャンソプが主人公です。普段明るい性格のチャンソプならではの切ない表情が涙を誘います。

まとめ


BTOBがデビューした2012年は、NU’ESTやEXO、AOAなど様々なアイドルがデビューしたまさに「アイドル戦国時代」でした。カムバックをしてもアイドルが飽和状態のため、音楽番組には曲を短く編集して出演したりと苦労を強いられたアイドルグループが多く存在していました。

その中でBTOBは「バラード」をタイトル曲にするという攻めた挑戦を行い、見事結果を出しました。それはBTOBの歌唱力が他のアイドルより1つ抜き出たものを持っていたからだと感じますし、どんな舞台であっても「楽しむこと」を忘れない姿勢が支持されたのだと思います。

そしてコツコツと実績を積み上げ、1位の座を掴み取りました。アイドルとして必要不可欠なダンス力や激しい振り付けがなくとも歌で勝負したBTOBは、ファンのみならず同じ業界のアイドルや、普段はアイドルの曲を聞かない大衆へも響く歌を発表することができました。

今後、完全体として帰ってくるBTOBのパワーがどれほどまでに成長しているのか、期待せずにはいられません!

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