IU(アイユー) – 韓国の歌姫 / トップ女優の経歴と魅力を徹底紹介

俳優としてのIU

歌手活動の他に注目されているもの。それは俳優としての姿です。IUは、俳優活動をするときには本名の이지은(イ・ジウン)を使って活動しています。

IUが初めてドラマに出演したのは2013年のときでした。「冬のソナタ」で日本に韓流ブームを巻き起こしたペ・ヨンジュンと、JYPエンターテインメント代表で歌手としても活躍しているパク・ジニョンが共同で製作したドラマ「ドリームハイ」に出演しています。

このドラマは芸能高校を舞台にしたドラマで、IUはアイドルを目指す高校生を演じました。IU以外にも2PMのテギョンやウヨン、Miss Aのスジら現役アイドルが多数出演しており、ペ・ヨンジュン、パク・ジニョンも制作だけではなくキャストとして出演しました。

2013年には「最高です！スンシンちゃん」で初主演を務め、その後も「現代の女の子が過去の世界にタイムスリップする」というファンタジーラブコメながら時代劇という設定が話題を呼んだ「麗(レイ)~花萌ゆる8人の皇子たち~」、ドラマの中でも人気歌手を演じ、放送局の裏側をリアルに描いた「プロデューサー」など、さまざまな作品に出演したIUは、俳優としての知名度も上げていきました。

2018年には「マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~」で、今まで見せてきた役とは違う感情を内に秘めた難しい役に挑戦しています。他人に心を開かないIUが祖母と手話を交えて会話をするシーンや、見ている側が苦しくなるほどの泣きの演技が評判を得て「俳優イ・ジウン」を確立したドラマとなりました。

放送当初「マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~」はIUが年上の男性に恋をするという偏見と誤解があり、素直に受け入れられない視聴者もいたそうです。しかし、ネット配信をきっかけにストーリーの良さが拡散され、本放送終了後に人気を得た作品です。

2019年には「ホテルデルーナ」で1000年以上の時を生きる女社長を演じ、韓国のテレビチャンネル「tvN」で2019年最高視聴率を獲得。2020年の「百想(ペクサン)芸術大賞」では女性最優秀演技賞にノミネートしました。

2021年には「誰も知らない」「万引き家族」などの作品を制作した是枝裕和監督が初めて手がける韓国映画「ブローカー」への出演が決定しています。日本人の監督が描く韓国映画で、IUがどのような演技を見せてくれるのか、楽しみです！

日本でのIU

2011年にEMIミュージックジャパンと契約を締結し、日本での活動を始めることを発表したIUは、2011年12月に日本プレデビューミニアルバム「I□U」を期間限定で発売しました。

翌年の2012年1月には早くも日本デビューショーケースを開催しています。渋谷Bunkamuraオーチャードホールで開かれたショーケースでは東京ニューシティー管弦楽団と共演し、K-POPとクラシックの融合を見せました。

2012年3月には「Good Day」の日本語ヴァージョンで正式にデビュー。デビューシングルはオリコンシングルチャートで6位を獲得し、幸先の良いスタートを切りました。

7月には2ndシングル「You&I」の日本語ヴァージョンを発売しました。デビューシングルの記録を上回るオリコンシングルチャート5位を記録。日本のテレビ番組にも出演するなど積極的な活動が見せています。

You & I(Japanese Version)

2012年9月には東京国際フォーラムでコンサートを開催。IUの楽曲はもちろん、日本でも人気が高いSUPER JUNIORやSHINeeのカバー曲の弾き語りをしたり、安全地帯の楽曲のカバーを歌ったりと日本のファンを楽しませてくれました。

2013年には日本公式ファンクラブを設立し、更なる日本での活動が期待されましたが2013年頃は日本と韓国の間で政治的な問題が強くなった頃だったため、IUの日本活動は2013年を境に行われなくなり、日本公式ファンクラブも2018年3月に閉鎖されています。

活動時期と日韓問題が重なってしまったことは残念ですが、K-POPや韓国の文化を愛しているファンは現在も増えているので、いつか日本での活動を再開してほしいと思います。