【VSinger・花譜】前世は現役女子高生!?話題のバーチャルシンガーを大特集!

昨今、アーティストの活動場所や活動方法は、大きく変化しつつあります。特にVtuber(ブイチューバー)と呼ばれる、現実世界とは異なるバーチャル空間で活動を行っている人たちの活躍は、アーティストたちの活動に強く影響を与えました。

VSinger(バーチャルシンガー)は、その活動の代表的な例でしょう。元々はVOCALOID(ボーカロイド)の初音ミク・鏡音リン・鏡音レン・巡音ルカなどの音声合成技術の呼称として使用されていました。

ここ最近では「歌ってみた」やオリジナル曲の配信を中心に活動を行っているVtuberの呼び名として使用され、徐々に新しい音楽の形として広まっています。

2018年より活動を始めた女性バーチャルシンガーの花譜(かふ)は、そんな影響を強く受けたアーティストの1人でもあります。YouTube、Instagram、TikTokなど、バーチャルの柔軟さを生かした活動で、今では多くのファンが彼女を支えています。

現在ではYouTubeの公式チャンネル登録者数は40万人を越し(2020年12月現在)、その勢いは今も増すばかりです。今回はそんな注目を集める花譜について、気になるプロフィールや代表曲を紹介していきます。


http://kamitsubaki.jp/artist/kaf/

バーチャルシンガー“花譜”とは?

始まりはわずか“13秒”

バーチャルシンガー花譜は、2018年10月18日よりYouTubeやInstagram、TikTokを中心に活動を始めました。

「花譜 #01」と、投稿された動画にはナンバリングのみが記載され、フードを被った花譜が崖に腰を下ろしながらメロディを口ずさむという内容のものでした。

タイトルも歌詞もないこの動画は、なんとわずか13秒という短さで終わり、ミステリアスな印象を視聴者へと植え付けました。

その後、数多くのVtuberたちが歌を披露する年越しVR歌合戦イベント「Count0」へと出演したことにより、彼女の名が多くの人に知れ渡るようになります。

若者を魅了する存在と歌声

バーチャルで活躍するアーティストというのは、現在ではそれほど珍しくはありません。動画コンテンツの発展により、多くの人がバーチャルの世界で活躍するようになりました。

花譜もまたその1人として、主に10代から20代の若者を中心に支持を集めています。しかし、彼女の第一印象は非常に冷めたもので、華やかさ溢れるキャピキャピとした印象とは程遠い存在です。それがなぜ若者の心を魅了したのか。

実際に彼女の歌声を聞いてみると、掠れたような透き通る歌声が特徴的なように感じます。既存のアーティストを例に挙げると、アニソンシンガーのReoNa(レオナ)やシンガーソングライターのYUI(ユイ)に似ているかもしれません。

また、登場当初はフードを深々と被っており、その見た目からもミステリアスでクールな印象を抱かせます。しかし、彼女の歌う姿を見ていると、決して冷めたものではないということが徐々に分かると思います。

曲にもよりますが、その独特で掠れるような歌い方から必死に絞り出すような歌い方を披露することがあります。それは決して弱々しくも冷めたものでもなく、むしろ力強い熱さすら感じさせます。まるで若者の内に秘めた声を代弁しているかのようです。

それがもしかすると、若者の共感へと繋がっているのではないでしょうか。見た目の魅力もあるかもしれません。しかし、中にはそんな共感によって本能的に惹かれている者もいるかもしれません。

また、掠れるような歌声はどことなく話しかけているような印象も与えます。バーチャルという仮想の存在ではありますが、日常に寄り添っている雰囲気があるからこそ、彼女に魅了される人も多いのかもしれませんね。

花譜を支える楽曲提供者“カンザキイオリ”

現在は海外展開をするまでに発展した花譜。そんな彼女を支えるのは、ボカロPとしても有名なカンザキイオリです。一部の楽曲では歌唱も行っており、代表曲には「命に嫌われている。」「あの夏が飽和する。」「アダルトチルドレン」などがあります。

花譜のオリジナル楽曲は全てカンザキイオリが担当しており、楽曲の作詞・作曲までも行っています。その活動は幅広く、2020年には同名タイトルの小説「あの夏が飽和する」を執筆して話題を呼びました。

花譜の活動以外ではゲームアプリのイメージソングを担当するなど、今後の活躍が非常に期待できるコンポーザーです。

花譜(中の人)は現役の女子高生?


https://twitter.com/virtual_kaf/media

その歌声とミステリアスな雰囲気で多くのファンを魅了し続ける花譜。どのような人が歌っているのかと気になる人もいるのではないでしょうか。色々と調べると、どうやらプロの歌手として活躍していた人ではなく、なんと現役の女子高生であるというのですから驚きです。

また、公式でも実年齢を発表しており、よくある“中の人はいない”という設定はとくにないようです。それすらも設定ではないのかという意見もあるようですが、これに関しても公式は否定しており、下記のようなツイートを残しています。

彼女は設定では無く紛れもない15歳の女の子で、そして才能はありますがプロとしての訓練を積んできたような子ではありません。※勿論、今後訓練を重ねていき徐々にプロフェッショナルになっていくのだと思います。

https://twitter.com/kaf_info/status/1138008008854605824

上記のツイートの他にも、彼女が現役の女子高生であることがうかがえるエピソードがあります。下記ではその内容についてをまとめているので、気になる方はぜひご覧ください。

高校受験で活動休止

2018年10月にデビューした花譜は、各種動画投稿やイベントに参加したことで多くのファンから支持されるようになりました。そんな人気真っ只中の彼女でしたが、2019年1月30日に突如活動休止を発表したのです。

公式Twitterに掲載されたアナウンスを見てみると、下記のような内容が掲載されていました。

活動休止理由に関してですが、(それが全てでは無いのですが)主に高校受験に向けての準備の為になります。最後の追い込みとなりますので、ツイッターなども一時休止とさせて頂きます。

https://twitter.com/kaf_info/status/1090535100876414976

このことから、彼女が現役の女子高生(デビュー当時は中学生)であることがわかります。

また、同日に花譜本人からのメッセージも各種SNSで配信されました。その翌日となる31日には「忘れてしまえ」をリリースして活動休止となりました。

ファンの中には花譜の歌が聞けないことに残念がる人もいましたが、花譜のメッセージに返答するように「待っています」「頑張ってください」という温かい反応がほとんどでした。

まだデビューして間もない頃の花譜にとって、こういったファンの気遣いというのは非常に嬉しいことでしょう。

その後の彼女ですが、無事に受験を合格。2019年3月20日にはSNSで活動を再開することを発表し、ファンに元気な姿を見せてくれました。

活動休止をすることでファンが離れるのではないかという不安はあったかもしれません。しかし、花譜の歌声に魅了された人たちにその心配は必要ありませんでした。

「おかえり」「待ってました」と、ここでもファンの温かさで溢れていました。花譜の人気は花譜自身の魅力もあるかもしれませんが、周囲を盛り上げてくれるファンの優しさもあるからこその結果かもしれませんね。

3月22日には新曲「雛鳥」をリリースし、同年8月1日には初のワンマンライブとなる「不可解」を東京のライブハウス“LIQUIDROOM”で行いました。ちなみにこの時のTwitterハッシュタグ“#花譜不可解”世界トレンド1位を獲得しており、花譜の人気の高さがうかがえます。

花譜の素顔はかわいい?

現役の女子高生であることが公表されている花譜。Twitterでも制服姿をお披露目し、これから過ごす学生生活に胸をふくらませているようです。

そんな花譜に関してですが、公式でも中の人がいることを公表しており、ファンの中にはバーチャルではない素顔が気になるファンもいるかもしれません。

しかし、人物を特定するような写真やプロフィールというのは、残念ながら出回ってはいません。花譜が学生であるということもあるかもしれませんが、花譜のイメージが壊されてしまうという理由が大きいからでしょう。

ただ、一部ファンの間では「バーチャルとしては珍しく実年齢や経歴について公表しているので、花譜のイメージとそれほど離れてはいないのではないか」という意見もあるようです。

花譜の代表曲を紹介

ここでは、これまで花譜が披露してきたオリジナル曲から厳選したものを独断で紹介したいと思います。実はあの曲にこんなエピソードがあったのか、という内容も踏まえて紹介しているので気になる方、そして花譜の楽曲にまだそれほど触れたことがない方は、ぜひご覧ください。

活動休止前の最後の歌「#15 忘れてしまえ」

最初に紹介する曲は、花譜が活動休止前に発表した最後の曲「忘れてしまえ」です。彼女はこの歌を最後に受験に専念することになったのですが、時期的なものを考えるのであれば“忘れないで”“覚えていて”というタイトルが妥当かと思います。しかし、あえてその逆のパターンというのはなかなかにパンチがありますね。

歌詞に注目してみると、やや大人びた印象がうかがえます。例えば「散るタバコの明かりがサインだったんだ」という一節があり、学生である花譜には到底似つかわしくないものです。

しかし、そのギャップがこの曲の良さをより昇華しているのかもしれません。シンガーソングライターの宇多田ヒカルを例に挙げてみましょう。日本人であれば知らない人の方が少なく、現在では海外でも高い評価を得ている彼女は、16歳の時に「First Love」というシングルを発表しました。

シングルとしては彼女の3枚目の作品となり、作詞・作曲は本人が務めました。この曲の「最後のキスはタバコのflavorがした ニガくてせつない香り」という歌い出し部分は、当時の彼女の年齢とセットにして強烈なインパクトを与えた曲として後世に語り継がれてきました。

デビューから半年程度しか経っていない花譜が歌うこの曲は、まだどことなくたどたどしくあります。ですが、ファンの中でもこの曲を好む人が多く、タイトルの言葉とは逆の本当に大切なものは忘れることができないことを歌ったこの曲は、花譜にとってもファンにとっても忘れられない曲として残り続けることでしょう。

全てが集約された「#17 雛鳥」

活動休止が明けてから発表された楽曲「雛鳥」は、ファンを興奮させた曲であることは間違いありません。彼女が復帰したからというのもあるかもしれませんが、その理由はもう一つ別にあります。

初期からのファンであればお気づきでしょう。実はこの曲、花譜のデビュー動画のメロディが使われているのです。崖の上でポツリとメロディを口ずさむ姿は、当初はただの紹介動画だと思っていた人も少なくはないでしょう。

実際の歌を聴き比べてみると、一番の歌詞では「君のいない夏へ 君のいない空へ」の箇所が該当のメロディとなっています。また、伏線となっている動画は他にもあり、花譜のインタビュー形式の動画「#04 独白」で使用されていたBGMは、「雛鳥」の出だし部分で使用されていたものであることがわかるでしょう。

さらに歌詞の中には「忘れてしまえ」と、活動休止前に発表された楽曲のタイトルが並んでいたり、見つける度についつい笑顔と感動を与える小ネタが所々に隠されています。

この曲について花譜は「わたしのはじまりのうた。みんなとわたしだけのうた。この世界の誰かの為のうた。仮想世界からあなたへ。ただいま。」と、コメントを残しています。どうやら元々この曲を公表することを見越しての活動だったようです。

たった一曲のためにこれまでの活動が全て礎であったというのですから、これにはファンであっても驚きを隠せないでしょう。そして、この楽曲を制作したカンザキイオリの想像力と表現力にはもはや脱帽しかありません。

裏方ではありますが、花譜の活動に彼という存在は非常に重要なものであることが、今回の楽曲を通して、あらためて実感できたのではないでしょうか。

花譜のもう一つの姿「#22 過去を喰らう」

高速のギターサウンドから始まり、これまでバラード調の楽曲が多かった花譜の新しい一面を垣間見ることができる「過去を喰らう」は、彼女の1stアルバム「観測」に収録されている楽曲です。

デビュー当時から追いかけていたファンも度肝を抜かれたかもしれません。夜に輝く東京の街並みをバックに歌う花譜の姿は、これまでのミステリアスな印象からはかけ離れ、ただただカッコよさを全面に押し出しているようにも感じます。

テンポの速さに合わせた歌唱は、まるでナイフのような鋭さです。歌を“歌う”というよりは、歌を“表現”するという言い回しの方が合っているのかもしれません。

YouTubeに投稿されたこの動画はまたたく間に広がり、この曲が元でファンになったという人も少なくありません。現在の再生数はなんと1,000万回再生を超えており(2020年12月現在)、その人気は数値でも表れています。

まとめ

以上が、バーチャルシンガーとして活躍する花譜の紹介でした。

現在では多くのファンを抱えている花譜ですが、元は普通の学生として過ごしてきました。まだ成長の途中であり、これからの活躍が非常に楽しみなアーティストといえます。

彼女がバーチャルシンガーとして立つことを選んだように、そんな彼女の姿を見て、アーティストを志すような人が増える日がいつか来るかもしれません。

今後も花譜とそれを支えるカンザキイオリの活躍には目が離せません。ファンと共にバーチャルの世界を盛り上げる存在としてぜひ頑張ってもらいたいですね。

それでは、ここまでご覧いただきありがとうございます。

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