星街(ほしまち)すいせいは、大手女性アイドルバーチャルライバー(以下VTuber)グループ『ホロライブプロダクション』(以下ホロライブ)に所属しているアイドルVTuberです。
抜群の歌唱力を誇り、YouTubeのチャンネル登録者142万人を超える彼女は、先日メジャーデビューが発表されたことでも注目を集めています!
そんな彼女ですが、実はデビュー当初は企業に属しておらず、個人でVTuber活動を行う、いわゆる“個人勢”だったのです。
個人から『ホロライブ』という業界最大手のVTuberグループへ移籍した輝かしい経歴の裏には、多くの努力や苦労がありました。
今回は、そんな星街すいせいの成功までの道のりや楽曲、ライブの魅力についてご紹介します!
目次
VTuberデビューは2018年! 実は古参なアイドルVTuber
星街すいせいがYouTubeデビューをしたのは、今から4年前の2018年3月22日のこと。
自己紹介動画が投稿され、武道館ライブを夢に活動するアイドルVTuberとして登場しました。
ここでは簡単に、彼女がどのようにしてトップアイドルまで駆け上がったのかをご紹介します。
初動画では自己紹介と簡単なゲームをする様子が公開されていますが、アイドルと言いながら初投稿からモノマネを披露したり、悪態をついたりと、誰もが想像する“ステレオタイプなアイドル像”とはなにか違うということが分かります。
これは後に彼女の音楽活動と配信活動の大きなギャップとなり、ファンを惹きつける魅力になっていきます。
また、2018年といえば、今や業界最大手である『ホロライブ』と『にじさんじ』がVTuberグループとして活動を開始した年でもあり、VTuber業界全体が大きく盛り上がりはじめていた頃でもあります。
彼女も個人勢として歌、動画編集、イラスト作成、衣装・Live2D制作など多彩な才能を武器に活動を続けていましたが、企業VTuberに注目が集まりやすい環境下では、大きな人気を集めることができませんでした。
個人としての限界を感じ、様々なVTuber事務所へ所属を掛け合ったそうですが、どこも“星街すいせい”として箱に入れるのは難しいという話になり断念することに。
VTuberの世界では、企業からデビューする場合は無名の新人として活動を始める“転生”が主流で、個人がそのまま所属する例はほとんどなかったのです。
同様の理由で『ホロライブ』のオーディションも落ちてしまいますが、彼女は諦めずに連絡を取り続けました。そうして2019年5月、ホロライブプロダクションを運営するカバー株式会社が立ち上げた新音楽レーベル『イノナカミュージック』に所属することが決定します!
後に彼女はコラボ対談で、「ホロライブに受かってなかったら、個人勢としてのVTuberも辞めようと思っていた」と語っており、まさにここが分岐点でした。
その後、同年12月には『ホロライブ』へ移籍が決定。直後、『ホロライブ』のメンバー全員が参加するライブ「ノンストップ・ストーリー」に出演し、星街すいせいとしての人気を獲得していきます。
その後はオリジナル楽曲を次々にリリースして注目を集め、ソロライブも開催。
今やVTuber界を代表するアーティストの1人となったのです!
星街すいせいのプロフィール
ここでは星街すいせいの配信者としての姿をご紹介します!
星街すいせい
やった~~~~~!!!!!!!!!🎉🎉
誕生日だ~~~~~~!!!!!!!🎉🎉
そしてデビュー4周年だ~~~~~!!!!!!!!!!🎉🎉
祝い事多すぎ~~~~~~~~~~!!!!!!!!!
🎉🎉
パ~リナ~~~~イ!!!!!!!!!!!!!🎉🎉#ほしまちすたじお pic.twitter.com/g5kzP5h0R3— 星街すいせい☄️ホロライブ0期生 (@suisei_hosimati) March 21, 2022
- 名前:星街(ほしまち)すいせい
- 所属:ホロライブ 0期生
- 年齢:永遠の18歳
- 誕生日:3月22日
- 初配信日:2018年3月22日
- 主な配信:歌配信、ゲーム実況、雑談
- ファンの名称:星詠み(旧:こめとも)
18歳の女の子である星街すいせいは、歌とアイドルをこよなく愛するアイドルVTuberです。
デビュー当初から「彗星のごとくあらわれたスターの原石! アイドルVTuberの星街すいせいです!」という挨拶を使用しており、歌をメインにゲーム実況や雑談等を行っています。
特にパズルゲーム「テトリス99」では異様な強さを誇り、99人のバトルロワイヤルを捌きながら雑談をするという特技を披露。もはや職人芸と言ってもいい積みスピードで、VTuberとのコラボでは無操作時間を設けても圧勝してしまうほどの実力を持っています。
また、人狼系のゲームで率先して人狼側をやりたがったり、アクションゲーム「GTAⅤ」では常識外の言動を見せ、仲間内でサイコパスキャラが定着している一面も。ゲームスキルがあるため、容赦なくプレイヤーを倒していくさまはある種の爽快感があります。
加えて根っからの負けず嫌いであり、ゲームでも大会に向けて猛練習をするやりこみを見せるため、見ているこちらもつい応援してしまうのが魅力の1つです。
外部とも交流が深く、特に『にじさんじ』の戌亥(いぬい)とことは、お互いのライブに出演したり定期ラジオ配信を行うほどの仲良しです。2人のオリジナル楽曲「OUT OF FRAME」も音楽ストアで配信されているため、チェックしてみてください!
名曲ぞろい! 星街すいせいのオリジナル楽曲を3曲紹介!
ここからは、星街すいせいのメイン活動である“歌”について触れていきます。
数々のオリジナル楽曲を発表し続けている彼女ですが、ここでは厳選した名曲を3曲ご紹介!
どれもYouTubeに投稿されているものなので、ぜひ聞いてみてください!
転機となった一曲「comet」
星街すいせい初のオリジナルソングとなる「comet」は、ボカロPの*Lunaが作詞作曲を務めるポップな楽曲です。
「アイドルらしさではなく、星街すいせいらしさを書いてほしい」と依頼したという本楽曲は、ミュージック・ビデオを星街すいせい本人が制作。
明るい曲調の中では彼女の夢が語られ、夢を掴んだ今聞くと、投稿時とはまた違ったエモーショナルを感じさせる一曲です。
また、本楽曲は2018年12月にYouTubeで配信された「第2回V紅白歌合戦」で紹介され、チャンネル登録者が一気に2倍となった転機の一曲でもあります!
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2周年記念楽曲 「NEXT COLOR PLANET」
「NEXT COLOR PLANET」は『ホロライブ』加入後の2020年3月22日、活動2周年記念楽曲として公開されました。
作曲を「アイドルマスター」や「あんさんぶるスターズ」等のアイドル楽曲を数多く手がける酒井拓也が行っています。
そんな動画再生回数は2022年4月10日現在、なんと約1,358万回!
『ホロライブ』に入るまではチャンネル登録者が10万人にも達していなかったことを考えると、本当に大きなアイドルになったことが実感できます。
歌詞も夢を追いかける「comet」から、ファンに「明日も会えるから!」と伝えるものに変わっており、誰かに手を差し伸べる存在になったことが分かりますね。
また本楽曲はオリコンデイリーランキング5位を獲得し、一般投票で決定する「2020年VTuber楽曲大賞」にて楽曲部門1位も受賞しています!
1stアルバム『Still Still Stellar』の表題曲「Stellar Stellar」
「Stellar Stellar」は、2021年9月に発売された1stソロアルバム『Still Still Stellar』の表題曲として収録された楽曲です。
“イノタク”の愛称で知られる作曲家TAKU INOUEとのコラボ制作楽曲で、トレードマークの星をテーマとした壮大な曲になっています。
ミュージック・ビデオでは夜の大都会に彼女が現れ、リアル世界やスマホ、パソコンの中でも悩みながら歌い続けてきた姿が描かれています。バーチャル=リアリティのないものではなく、地に足のついた等身大の人であることが感じられる一曲です。
また、サビで登場する「僕がずっとなりたかったのは 待ってるシンデレラじゃないさ 迎えに行く王子様だ」というフレーズは、夢を掴むために前進を続けてきた星街すいせいの活動スタイルを表す一節となっています。
先日、地上波のテレビ番組でSnow Manの佐久間さんが紹介したことからも、注目を集めている楽曲です!
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ライブ演出も担当! こだわりの詰まった3Dライブ
彼女の歌がもっとも映える場所といえば、やはりライブです。
星街すいせいはYouTubeでも全編音楽ライブの3D配信を度々行っており、その演出や映像には強いこだわりが詰まっています。
【3DLIVE】STARt IN THE SCREEEN!【#星街すいせい50万人記念ライブ】
こちらは、YouTubeのチャンネル登録者50万人を記念して配信された音楽ライブです。
『ホロライブ』のメンバーとコラボして歌唱する姿が多く見られ、歌やダンスなどクオリティの高いパフォーマンスを披露しています。
終盤には「イノナカミュージック」に所属するAZKiが登場し、星街すいせいが「イノナカミュージック」時代のライブで歌った楽曲「いのち」を2人で歌い上げるという感動的なシーンもあります。
楽曲ごとに異なるライティング演出にもこだわりが見られ、ライブの臨場感を体験できる贅沢な配信です!
ソロライブ《Hoshimachi Suisei 1st Solo Live “STELLAR into the GALAXY” Supported By Bushiroad》
こちらは2021年10月に開催された、1stソロライブです。
アルバム『Still Still Stellar』の収録楽曲やこれまでのオリジナル楽曲が披露され、VTuberのライブとしては珍しい全編オリジナルソングのライブとなっています。
ライブでは映像演出や三日月型のセット、アルバムに合わせた新3D衣装など随所にこだわりが見られ、1人のアーティストとして成長した星街すいせいの姿を見ることができます。
演出面から見るとVTuberのリアルライブは、奥行きや移動、背景セット等が難しいのですが、それでもリアルのアーティストライブと遜色ないライブ作りが行われているのが見どころです!
また、会場となった豊洲PITは、星街すいせいが『ホロライブ』に加入して最初に出演したライブ「ノンストップ・ストーリー」の公演場所でもあります。
アンコールでは「ノンストップ・ストーリー」にて披露された『ホロライブ』の楽曲「キラメキライダー☆」が歌われ、同じ場所で同じ楽曲を、トップアイドルとなった彼女が歌う感動的なシーンとなっています。
動画では30分あたりから、チラ見せとして一部シーンを見ることができますよ。
【3D LIVE】Selfish of a Rough Stone 4周年記念ライブ
こちらはつい先日、3月31日にYouTubeにて開催された4周年記念の3Dライブです。
ソロライブを経て、アーティストとして磨き上げられた歌唱や技術が遺憾なく発揮された本ライブでは、3D空間の強みを活かしながらリアルライブのような体験ができます!
冒頭一曲目から“まさにライブ”といったカメラワークや、左右のスクリーン演出が盛り込まれており、一般的なアイドルとしてではなく、“星街すいせいとしての魅せ方”が確立したと実感できるライブです。
配信ライブの醍醐味と言えば、リアルタイムでリスナーとコミュニケーションが取れる生感ですが、本ライブではいわゆる配信者らしい姿を極力見せず、アーティストとして歌唱する姿が見られます。
「これを無料で見ていいのか?」とつい思ってしまうほどのクオリティです!
メジャーデビュー決定! 星街すいせい×TAKU INOU=Midnight Grand Orchestra
活動4年でトップアイドルへと駆け上がった星街すいせいですが、4月には作曲家TAKU INOUEとタッグを組んで、「Midnight Grand Orchestra」としてメジャーデビューすることが決定しています。
まだ詳細は発表されていませんが、これからどのような活動が行われていくのか楽しみですね!
また、星街すいせいとしてのVTuber活動には特別変化はなく、これまで通り歌やゲーム実況などの配信を行っていくと明言されています。
配信者としてもアーティストとしても活躍を続ける彼女が、今年どんな輝きを見せてくれるのか注目です!