2014年に爆発的ヒットを記録し、ボカロ界に大きな衝撃を残した楽曲「アスノヨゾラ哨戒班」。
YouTube・ニコニコ動画共に未だに多くの人から再生され続け、さらには「歌ってみた」などのカバー動画の投稿も留まる事なく続けられている、文字通りボカロを代表する名曲だといえます。
ボカロファンから歌い手などのアーティストまで。
様々な人々から愛され続けている本作は、はたしてどのような魅力を持った1作なのでしょう。
名曲と呼ばれるまでの経緯や、本作が人々を虜にしている理由について紹介します!
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目次
「アスノヨゾラ哨戒班」とは
「アスノヨゾラ哨戒班」とは、ボカロP Orangestar(オレンジスター)のオリジナル楽曲です。
読み方は「あすのよぞらしょうかいはん」。
2014年8月19日に、ニコニコ動画にてMVの公開が行われました。
YouTubeの方にも、約半年後の2015年1月12日にMVの投稿が行われました。
ニコニコ動画・YouTube共に、再生回数は1000万回を越え、YouTubeに至っては3000万回を超える大人気ボカロ曲となっています。
また本作はOrangestar初のミリオン達成楽曲でもあり、彼の名前をボカロ界に広めたきっかけの楽曲だともいえます。
MV公開当初から反響が大きく、公開翌日の2014年8月20日付のニコニコ動画「VOCALOID 日間ランキング」では1位に君臨!
その後も連続でランキング上位入りを果たし続け、2ヶ月後の10月には20万再生を突破。
ミリオン達成後も勢いを落とす事なく再生回数を伸ばし続け、現在に至ります。
Orangestarを、そしてボカロ界を代表する楽曲として、名高い1曲となっています。
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実はIAオリジナル初のミリオン達成楽曲
Orangestarとボカロを代表する名曲として有名な本作ですが、実はボカロ「IA」を使用したオリジナル楽曲で、初めてミリオンを取った1作でもあった事を知っていましたか?
当時ボカロIAは、本作が公開される2年前に発売されたばかりの、まだまだ歴史の浅いボカロでした。
しかし発売当初から、ボカロP じん(自然の敵P)を筆頭に様々な有名ボカロPが使用した事もあり、一気に認知度が高まり、多くのボカロPに使用される人気ソフトとなっていました。
ですが、数多くのIAソングが輩出されるも、ミリオン達成までにはおよばず。
爆発的ヒットを起こすような名曲も生まれる事はありませんでした。
そんな状況を覆した楽曲こそが、本作「アスノヨゾラ哨戒班」だったのです!
IAオリジナルソング初のミリオン達成をはたした本作は、IA界隈に大きな風穴を開けた1作だといえるでしょう!
「アスノヨゾラ哨戒班」の魅力
人々を虜にしたOrangestarの作風が活きた歌詞
Orangestar曰く「僕なりの別れの挨拶」というコメントが寄せられた本作。
そのコメントどおり、本作の歌詞は「別れ」を示唆するような内容のものとなっています。
しかしそれは悲しい別れを描いたものではありません。
未来を悲観的に見ていた「僕」が「君」と出会った事で変化していく様を歌った歌詞は、未来と向き合う為、未来を悲観する過去の自分自身との「別れ」を示唆する前向きな内容だといえます。
実際、多くの人々がその歌詞に励まされ、本作の虜となっています。
制作者であるOrangestarは、「若者の未熟で未完成な感情や葛藤」を描いた作品を多く生み出しているボカロPですので、これはそんな彼の作風が大きく活かされた歌詞だといえるのではないのでしょうか。
美しい風景美と深い考察幅のあるMV
また本作が人々の心を掴んだ理由の1つにMVの存在があります。
イラストレーターM.Bによる、美しい空のイラスト。
最初は夜が描かれていたそれが、最後は鮮明な夜明けに変わる様は目を瞠るものあります。
さらに絵の中には1人の落ち続けている少女の姿が描かれており、この少女の存在が本作のイラストをただの風景画ではない、何かの物語性を含むものであるように感じさせられる、不思議な魅力をもったものへと変貌させている要素となっています。
MVの最後には空の上下が反転し、少女に羽が生えるという不思議な描写も行われており、「落ちている」というよりも「下に向かって飛んでいる」ようにも捉えられる内容に、作品公開当初は多くの人がその意味を考察する事となりました。
本作がより多くの人の心を掴んだ、一要因だといえるでしょう。
多くの歌い手・アーティストから愛される楽曲
公開当初から多くのボカロファンの反響を受けた本作。
その人気は、多くの歌い手やそのほか演奏者達のもとにも届き、「歌ってみた」や「弾いてみた」など多くのカバー動画が公開される事となりました。
2021年12月現在においては、「アスノヨゾラ哨戒班 本家」と検索しなければ、原曲を視聴できないほどの膨大な数の動画が確認されています。
また動画投稿以外にも、歌い手達のアルバムに収録される楽曲としても、多くの歌い手達から起用されています!
アーティストにとってアルバムは、自身の活動を飾る1つの集大成だといえます。
そこに加えられる事が多いという事は、本作が歌い手達にとっても忘れられない、魅力的な1曲である事が伝わってきますね。
ボカロ月間カラオケランキングにて上位入り!
2021年12月現在、カラオケの鉄人とJOYSOUND、2つの「ボカロ月間カラオケランキング」にて、本作が上位に君臨している事が判明しています。
同ランキングの上位には「シャルル」や「千本桜」といった、ボカロを好きなら誰もが知る名曲が並んでおり、これらと並ぶ様からは本作の人気が非常に高いものである事が窺えます。
ボカロの名曲の1つとして数えられるのも頷ける光景です。
最新情報
大人気ボカロリズムゲーム「プロセカ」に収録!
20日連続!毎日楽曲追加キャンペーン💿
収録楽曲発表🎉▽▼10月1日の追加楽曲はこちら▼▽
『アスノヨゾラ哨戒班』📺番組生配信中:https://t.co/OwFTI0RmEB#初音ミク #プロセカ pic.twitter.com/t5zzRAzmZD
— プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク【プロセカ】 (@pj_sekai) September 26, 2020
ボカロファンの間で驚異の人気を誇るスマホ向けリズムゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」、通称「プロセカ」。
そのゲーム内プレイ楽曲として、2020年10月1日に「アスノヨゾラ哨戒班」の収録が行われ、ボカロファンの間で話題となりました。
セカイverと呼ばれる、ゲーム内に登場する架空のユニットが歌うバージョンのものが収録されており、ここでしか聴けない新たな「アスノヨゾラ哨戒班」に仕上がっています。
ぜひ一度、プレイしてみてください!
歌い手ゆあるがカバー動画5周年を記念したMVを公開!
2020年9月13日、歌い手ゆあるによる「アスノヨゾラ哨戒班」のオリジナルMVつき歌ってみたが公開されました。
ゆあるは2015年9月13日にも「アスノヨゾラ哨戒班」の歌ってみたを投稿しており、本作はそちらの動画の公開5周年を記念した作品となっています。
5年という月日の中で、歌い手として成長したゆあるの歌声を聴けるのはもちろんの事、原曲のMVをオマージュしたと思われるアニメーション風MVの美しい光景に目を奪われる1作です!
まとめ
以上、「アスノヨゾラ哨戒班」についての紹介でした!
多くの名曲がボカロ曲には存在しますが、これ程に多くの人々を魅了し、愛され続けている楽曲というのはそう多くはありません。
きっと本作は、これから先も名曲として人々の間に聴き継がれていくのでしょう。
そんな明るい未来を想像せずにはいられない名ボカロ曲です!
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