目次
あらきの音楽活動歴
“歌い手”のきっかけはバンドの解散
実はあらきは、実際にバンドを組んでいたことがある正真正銘のバンドマン。
バンドの解散をきっかけにニコニコ動画へ投稿を開始し、“歌い手”となりました。
初投稿曲は、唯一知っているボカロ曲だったというれるりりの『脳漿炸裂ガール』。
活動を始めるまでボカロ曲に触れたことがなく、高音で早口、息継ぎがほとんどないというボカロ曲に驚きを覚えたといいます。
人が歌う曲でも、男性が歌う曲でもない(※当時は初音ミクなどの女性ボーカルによるボカロ曲が主流だったため)と思ったあらきでしたが、すでに多くの男性歌い手が活動しているのを知って彼らを研究。
“歌い手”としての活動の仕方を学び、初投稿に至りました。
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また、1年後には“歌い直してみた”と称し、同じ曲で歌ってみた動画を新たに投稿。
1年間の成長を披露しています。
初投稿から熱い歌声を披露しているあらきですが、1年後の動画はさらに歌い方やミックス、声を重ねるアレンジなど、さまざまな面でレベルアップしているのが伝わってくるものとなっているため、気になる方は聞き比べてみてください。
遅咲き?早咲き?投稿56作目で大ヒット!
あらきが人気歌い手となるきっかけとなったのは、6作目となる『僕は空気が嫁ない』の歌ってみた動画。
自身初の2525再生や3桁マイリストを獲得しましたが、そこから大きく人気が出たのは、投稿56作目の『ECHO』(エコー)歌ってみた動画でした。
投稿数だけを見ると人気が出るまで何年もかかったように思えますが、『僕は空気が嫁ない』から『ECHO』投稿までの間はわずか1年3ヶ月ほど。
この期間に、50作品もの歌ってみた動画を投稿していたのです。
1年3ヶ月は約65週間のため、単純に考えても1~2週間に1本程度のペースで動画を投稿していたことになります。
ミックスや投稿作業なども自分で行っていることを考えると、ものすごい活動量です。
また、原曲の『ECHO』は2014年10月に投稿された英語詞のクールなボカロ曲。
海外ボカロPであるCircus-PとCrusher-Pのユニット「CIRCRUSH」による楽曲で、投稿初週からニコニコ動画のカテゴリランキングで1位を獲得していた人気曲でした。
当然、“歌ってみた”を投稿する歌い手も多かったのですが、あらきが見たときには、そのほとんどが女性歌い手によるカバーだったといいます。
元々洋楽が好きなのと、男性歌い手の動画があまりないという環境が相まって、『ECHO』の歌ってみた動画は誕生したのです。
ニコニコ動画に投稿されたあらきの動画でよく見かけるのが、「青森の最終兵器」というタグ。
リスナーが付けたあだ名のようなものですが、ボカロ曲特有の高音もパワフルに歌い上げる姿には、なぜか“最終兵器”という言葉がしっくりきます。
また、あらきは活動初期から青森出身であることを公表しており、りんごのイラストをアルバムジャケットに起用したことも。
ほかにも「赤髪の野獣」や「青森の異端児」など、さまざまな異名があります。
全曲オリジナルのアルバムも発売!ボーカリストとしても活動中
2021年6月には、初のフルオリジナルアルバム「UNKNOWN PARADOX」を発売。
DECO*27、堀江晶太(kemu)、かいりきベア、nikiなどの人気ボカロPによる全曲書き下ろしアルバムとなっており、あらきの集大成といっても間違いないかっこいい1枚に仕上がっています。
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翌2022年には、「IDEA」という2枚目のオリジナルアルバムも発売。
“矛盾”がテーマの「UNKNOWN PARADOX」と対になる“本質”をテーマとしたアルバムで、宮田“レフティ”リョウ、kors k、FAKE TYPE.といった豪華作家陣の書き下ろし楽曲も収録しています。
あらきらしさを感じるパワフルなロックがメインだった「UNKNOWN PARADOX」に対し、「IDEA」ではクラブミュージックやラップなど、新たな音楽・表現にも挑戦。
1枚目が“歌い手”あらきだとすれば、2枚目は“アーティスト”あらきを感じられるようなアルバムとなっています。
また、あらきは2018年より定期的にワンマンライブも開催。
「ライブが好き」と日頃から公言しており、バンドメンバーによる音作りや曲に合わせたセットなど、さまざまなこだわりが感じられます。
動画の6“00~は『コールボーイ』にぴったりなソファとお酒のセットが登場。
酒をあおって歌い出すシーンはムードたっぷりで、ファン必見です。
2023年も10周年を記念した全国ツアーライブ「ARAKI LIVE ARK !0 ATTENTION」の開催が決定しており、ライブでやってほしい曲のファン投票企画なども実施されています。
会員限定の公演日なども設定されており、ファン思いの一面が感じられます。
あらきのオリジナル楽曲をたびたび手がけているのがK.F.J。
ARAKI名義で制作したアルバム「DRAMA & TRAUMA」ではほとんどの楽曲に参加しており、音楽仲間としての深い交流が見られます。
今日はアルバムにちなんだ対談インタビューがありまして、珍しくK.F.Jを交えての対談やってきました!
そのうち記事が出ると思います、楽しみ🥳しかも今日はK.F.Jの誕生日なんだって!めでたい!!
みんなメッセージ送ってあげてや〜🎂 pic.twitter.com/zJzbZPh114— あらき (@axiz_and_nico) July 16, 2022
K.F.Jは音楽ライブに必要な打ち込み音源の制作やオペレーションなどを行うマニピュレーターとしても活動中。あらきのライブにも関わっており、作曲家としてもライブスタッフとしても欠かせない存在です。上記の動画にも、ギタリストとして参加していますよ。