ミュージカル「テニスの王子様」で脚光を浴びて以来、数多くの2.5次元舞台やグランドミュージカルで活躍している加藤和樹。
舞台だけでなくアーティストとしても注目を集めている加藤について、これまでの経歴や主な出演作などを詳しくご紹介します。
目次
加藤和樹のプロフィール
名前:加藤和樹(かとう かずき)
生年月日:1984年10月7日
出身地:愛知県
血液型:A型
身長:181cm
加藤は愛知県名古屋市の出身で、3兄弟の末っ子として生まれました。中学・高校とバスケットボール部に所属しており、高校では部長を務めています。
芸能界に入ったきっかけは、周りにすすめられて参加した第15回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストです。ファイナリストまで残ったことを機に上京して芸能界デビューを果たしましたが、まだ明確な目標がなかったため活動が上手くいかない時期がありました。
加藤自身も思い描いていた芸能界とのギャップに悩み、1度業界から離れて別の仕事をすることに。都内のマクドナルドや渋谷のタワーレコードでイベント設営スタッフのアルバイトをする中で、ザ・ベイビースターズの「去りゆく君へ」という曲に出会ったことで「音楽活動をやりたい」という気持ちが強くなっていきます。
ちょうどその頃に音楽業界で働いていたマネージャーと出会ったこともあり、音楽活動を始める準備としてギターの練習やバンドの裏方仕事を始めました。さらに今後CDリリースやライブをするためには多くの人に自分を知ってもらう必要があると考え、本格的に役者としての活動も始めることになります。
加藤和樹の経歴
加藤の芸能活動は、当初の目標であった音楽活動に留まらず舞台やミュージカル、アニメ・ゲームの声優など多岐にわたります。
ここからは、それぞれの分野ごとに加藤の経歴を見ていきましょう。
舞台俳優としての活躍
2002年の第15回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでファイナリストに残った加藤は、2003年8月に放送されたドラマ「北アルプス山岳救助隊・紫門一鬼」で俳優デビューを果たします。
その後1年半の休止を挟んで再スタートを切る際、ミュージカル「テニスの王子様」のオーディションに参加。原作でも女性人気が高い跡部景吾役を勝ち取り、多くの2.5次元ファンに名前が知られるようになりました。
その後テレビドラマや映画を中心に俳優活動を続け、2013年9月にはこれまで数多くのグランドミュージカルを手がけてきた演出家・小池修一郎によるミュージカル「ロミオ&ジュリエット」にティボルト役で出演しています。ティボルト役はミュージカル「テニスの王子様」で共演経験のある城田優とのダブルキャストで上演され、城田はロミオ役も兼ねていました。
加藤と城田はミュージカル「テニスの王子様」でもライバル関係にあるキャラクターを演じていたため、久しぶりの共演がファンの間でも話題に。城田とは2019年11月上演のミュージカル「ファントム」でもダブル主演・ダブルキャストという形で共演しており、加藤にとって長年のライバルとも言えるような関係です。
「ロミオ&ジュリエット」以降はグランドミュージカルへの出演が増え、2014年4月に世界初演となったミュージカル「レディ・ベス」では山崎育三郎とのダブルキャストでロビン・ブレイク役を演じ、2015年3月上演のミュージカル「タイタニック」ではタイタニックの設計士・アンドリュース役でミュージカル初主演を務めました。
舞台以外での活躍
2006年1月から放送がスタートした「仮面ライダーカブト」にて、加藤は仮面ライダードレイクに変身する凄腕のメイクアップアーティスト・風間大介を演じています。風間は全ての女性を美しくメイクすることが目標のフェミニストであり、仮面ライダーとしても特定の組織や派閥に属さず自分のためだけに戦う自由奔放な性格の青年です。
風間は初登場となる第10話以降メインキャストとしてストーリーに関わり、2006年8月公開の映画「劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE」にも登場しました。
また2007年10月公開の映画「仮面ライダー THE NEXT」では、仮面ライダーV3に変身する青年・風見志郎として主演を務めています。
さらに2010年1月には、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN!」の桔梗役でアニメ声優デビュー。同作では加藤がリリースした6枚目のシングル「EASY GO」がオープニングに起用されており、2010年8月には桔梗のキャラクターソング「狂気の花」もリリースされました。
その後もアニメ「B-PROJECT〜鼓動*アンビシャス〜」の愛染健十役やゲーム「イケメン戦国シリーズ」の伊達政宗役などで声優経験を重ね、2020年3月からはディズニー作品のヴィランキャラクターをモチーフとしたスマホゲーム「ディズニー ツイステッドワンダーランド」でマレウス・ドラコニアを演じています。
アーティスト活動について
音楽活動を目標に掲げて芸能活動を再開した加藤は、2006年4月にミニアルバム「Rough Diamond」でマーベラスエンターテイメントからメジャーデビューしています。
その後2009年3月にレーベルをポニーキャニオンへ移籍した際、5枚目のシングル「Venom」が日本だけでなく韓国・台湾でもリリースされました。また2009年11月に発売されたアルバム「GLAMOROUS BEAT」は、「魅惑節奏」というタイトルで中国でもリリースされています。
ソロ活動に留まらず、2011年12月には伊達幸志と音楽ユニット・JOKERを結成。伊達とはミュージカル「テニスの王子様」で共演していた縁があり、ユニット名は公募の中から選ばれたものです。2013年に活動を休止するまでに、シングル2枚、アルバム2枚が発売されました。
2018年12月には、加藤が作詞を手がけた楽曲「僕らの未来~3月4日~」がほさかようの脚本・演出で舞台化されることに。主演を加藤自身が務め、鎌苅健太、河合龍之介、なだぎ武、吉高志音が出演しています。
舞台では久しぶりに再会した高校の同級生3人の物語を中心に「生きる年数は決めることはできないが生き方だけは決められるだろう」というテーマが描かれており、アーティスト活動にも役者活動にも全力を費やしてきた加藤の集大成と言える作品になりました。