大槻文藏 リセールチケット一覧

大槻文藏（おおつき ぶんぞう）は、1942年大阪府出身、観世流を代表する能楽師、人間国宝。幼少より祖父・大槻十三、父・大槻秀夫に師事し、1947年「鞍馬天狗」で初舞台。以来、梅原猛、天野文雄、村上湛、堂本正樹、伊藤正義らと共に、復曲能や新作能の上演に積極的に携わってきた。廃絶した能曲の復活に情熱を傾け、1985年「松浦佐用姫」再演を皮切りに多くの作品を世に蘇らせる。演出・監修者としても卓越し、2022年野村萬斎演出の能狂言『鬼滅の刃』監修、2023年の新作能『或能川（あるのがわ）』は聖書を題材にフリューゲルホルン奏者・三宅純との共演で話題を呼び、そのスリリングな演出が高く評価された。また1996年松尾芸術賞優秀賞、2002年紫綬褒章、2013年旭日小綬章、2015年日本学士院賞、2016年重要無形文化財保持者（人間国宝）認定、文化功労者選出など、受賞歴多数。公益財団法人大槻能楽堂の理事長を務め、能楽の普及と後進育成にも尽力。全国能楽キャラバンや能楽カフェなど、能の魅力を現代に伝える多様な活動にも力を注いでいる。