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耳をすませば:『カントリーロード』
作詞・作曲:ジョン・デンバー, ビル・ダノフ, タフィー・ナイバート
日本語訳詞:鈴木麻実子 補作詞:宮崎駿 編曲:野見祐二
歌:本名陽子
ジブリ作品の中でも1、2を争うほど有名な楽曲が、1995年公開の映画「耳をすませば」の主題歌『カントリーロード』です。
元々はアメリカのシンガーソングライター、ジョン・デンバーによる楽曲で、オープニングではオリビア・ニュートン=ジョンによるカバーが使用されています。
日本語版への訳詞は、鈴木敏夫監督の娘・鈴木麻実子が担当。
作中では、ヒロイン・月島雫が訳詞したという設定があり、英語詞とは異なる「旅立ち」を描いた歌詞を、雫役を演じた本名陽子が歌唱しています。
もののけ姫:『もののけ姫』
作詞:宮崎駿 作曲:久石譲 歌:米良美一
1997年公開の「もののけ姫」に合わせて制作された主題歌が、米良美一の歌唱する『もののけ姫』です。
壮大な楽曲はまさに映画のために作られたと言えるもので、静かながら引き込まれる米良美一の歌声からは、“もののけ”たちの霊的な世界に近い不思議な魅力を感じます。
宮崎駿監督の書いた歌詞では、主人公・アシタカがヒロイン・サンに向けた気持ちが描かれており、歌唱の際も「心の中の声なのでつぶやくように」というディレクションがあったそうです。
ホーホケキョとなりの山田くん:『ひとりぼっちはやめた』
作詞・作曲・歌:矢野顕子
1999年に公開されたいしいひさいち原作の映画「ホーホケキョとなりの山田くん」では、シンガーソングライターの矢野顕子が主題歌を担当。
高畑勲監督から「自由でくつろいだ音楽がほしい」という旨の指名があり、ユーモアにあふれた楽曲『ひとりぼっちはやめた』が制作されました。
聞くと、穏やかで明るい気持ちになれる1曲で、映画の雰囲気にもぴったり。
また、矢野顕子は本作が初の映画音楽参加作品となり、挿入歌『電話線』なども制作しています。