皆さん、アニメ『鬼滅の刃』の主題歌となった楽曲『紅蓮華(ぐれんげ)』をご存知でしょうか。
2020年10月公開のアニメーション映画『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の歴史的大ヒットが記憶に新しい『鬼滅の刃』。
そんな大ヒット作品『鬼滅の刃』の第一期アニメOP曲として作品に彩りを加えたのが、アニソン女王LiSAの歌う『紅蓮華(ぐれんげ)』です。
『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の主題歌『炎(ほむら)』もLiSAが歌っており、『炎』はレコード大賞2020においてレコード大賞を受賞しました。
今回は、鬼滅ファンから愛され続けているアニソン『紅蓮華』について、タイトルに込められた意味や、物語に呼応する歌詞の魅力などを紹介します。
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目次
『鬼滅の刃』とは
【『鬼滅の刃』コミックス最終23巻表紙イラスト解禁!!】
永きに渡る鬼殺隊と鬼の戦い、ついに決着ーー!
『鬼滅の刃』コミックス第23巻は12月4日(金)発売です。最終巻の表紙は、温かく笑顔を返す炭治郎と禰豆子の二人が飾ります。
発売をどうぞ、楽しみにしていてください。 pic.twitter.com/0RjIeVNGA0— 鬼滅の刃公式 (@kimetsu_off) November 16, 2020
『鬼滅の刃』は、女性漫画家吾峠呼世晴(ごとうげ こよはる)が原作者の、週刊少年ジャンプ連載作品です。(2020年5月18日発売のジャンプ本誌にて完結)
2020年10月16日に公開された映画『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の日本における累計興行収入が、2021年5月時点で400億円超えを記録。
劇中で大活躍の人気キャラ” 煉獄杏寿郎“の力も借りて、大ヒットジブリ映画『千と千尋の神隠し』を抑え歴代興行収入ランキング堂々の一位に躍り出たことで、世間を賑わせました。
『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』のみならず、コミックスとしても大ヒットを記録しているのが『鬼滅の刃』の破壊力。
『鬼滅の刃』のコミックスは全23巻で、9月3日に100巻が発売となる『ONE PIECE』などと比べると巻数が明らかに少ないにもかかわらず、2021年2月時点で累計発行部数はなんと1億5000万部を突破。
歴代コミックス総発行部数ランキングでは、国民的漫画『こち亀』に次ぐ7位に位置しています。
アニメ『鬼滅の刃』の魅力
漫画でも劇場版でも歴史的大ヒットを記録した『鬼滅の刃』の第一期アニメ放送が開始されたのは、2019年の4月6日。
2021年10月に、第二期『鬼滅の刃 遊郭編』の放送開始が決定しているアニメ『鬼滅の刃』について、アニメーション作品としての魅力をお伝えします。
息を呑むほどに美しいアニメーション
アニメ『鬼滅の刃』の特筆すべき魅力は、アニメ制作会社・Ufotable(ユーフォーテーブル有限会社)の制作陣が手がける、息を呑むほどに美しいアニメーション作画です。
キャラクターの呼吸、命の駆け引きを感じるような躍動感溢れる戦闘シーン、実写を思わせるほど緻密に描かれた風景描写が、30分弱の一本の”映像“の中に凝縮されています。
第二期『鬼滅の刃 遊郭編』の放送では、第一期でみられた作画そのまま、あるいはそれ以上のクオリティで続編が展開されることに、期待しているファンは多いのではないでしょうか。
各シーンを彩る魅力的な音楽
アニメーションの大枠となる”映像“だけでなく、各所重要なシーンで使用される”音楽“も、アニメ『鬼滅の刃』の魅力の一つ。
とくに第19話『ヒノカミ』の戦闘シーンで使われた挿入歌『竈門炭治郎のうた』は、アニメ『鬼滅の刃』の魅力を力説する上で欠かせない楽曲です。
主人公・炭治郎目線の絶望に立ち向かう前向きな歌詞と、歌い手・中川奈美の儚くも伸びやかな美声が、花江夏樹(炭治郎役)を「アニメ史上一番美しい戦闘シーン」と唸らせた名シーンに彩りを加えました。
そんな映像と音楽の掛け算で楽しめる大ヒットアニメ『鬼滅の刃』のOP曲として世に放たれ、今でも愛され続けている楽曲こそが、LiSAの歌う『紅蓮華』です。
鬼滅の刃OP曲『紅蓮華』について
アニメ『鬼滅の刃』のOP曲として使用され注目度を高め、2019年〜2021年現在にかけてカラオケで歌われ続けている大ヒット曲『紅蓮華(ぐれんげ)』は、2019年7月3日にリリースされました。
鬼滅の刃のOP曲として知らない人はいないほど、アニソン屈指の有名曲となった『紅蓮華』は、大人気アニソン歌手のLiSAが歌っています。
「主人公・竈門炭治郎を自分の中に憑依させて歌詞を書いた」とLiSA本人が語る『紅蓮華』について、タイトルや歌詞にまつわる魅力を紐解いていきます。
タイトル『紅蓮華』に込められた意味
『鬼滅の刃』の大ヒットに伴い、すっかり聞き慣れてしまった『紅蓮華(ぐれんげ)』ですが、そのままタイトルとなった”紅蓮華”という言葉には、しっかりと意味が込められています。
遡って調べてみると、『紅蓮華』リリース4ヶ月前の2019年3月に、LiSAはTwitterにて以下のように言葉の意味を明言していたことが判明。
紅蓮華(ぐれんげ)とは、蓮の花。
そして紅蓮地獄。の花という意味です。傷だらけになっても咲き誇れ。アニメPVで新曲も少しお楽しみいただけますっ。
TVアニメ「鬼滅の刃」
「紅蓮華」
作詞:LiSA 作曲:草野華余子 編曲:江口 亮
4/6 23:30放送開始https://t.co/1zUYPj0Uj7#鬼滅の刃 #紅蓮華 pic.twitter.com/QG9zIhJgat— LiSA (@LiSA_OLiVE) March 24, 2019
「傷だらけになっても咲き誇れ」
悲しく残酷な宿命を背負う主人公・炭治郎の、誰よりも真っ直ぐで逞しい”覚悟”が、タイトルにそっくりそのまま表れているようです。
ちなみにこの『紅蓮華』というタイトルは、曲がすべて完成してから最後に決めたそう。
『鬼滅の刃』に呼応する歌詞
『鬼滅の刃』を盛り上げるOP曲『紅蓮華』の魅力の一つは、アニメ『鬼滅の刃』に呼応するワードが散りばめられた、原作ファンの目を引く歌詞です。
それが最も顕著に表れているのが、2番の歌詞。
<イナビカリ> <戸惑う心> <優しいだけじゃ守れないものがある>
優しくもあり臆病で泣き虫な、雷の呼吸の使い手”我妻善逸“の特徴を表すワードが、そこらじゅうに散りばめられています。
2番の歌詞の中で、とくに遊び心を感じるのが次の2つのワード。
<水面下で絡まる善悪><逸材の花>
善悪の”善”と逸材の”逸”をつなぎ合わせると、なんと”善逸“という文字が…!
これは単なる偶然とは思えませんよね。
ここで『紅蓮華』の歌詞には、原作ファンをワクワクさせるこだわりが詰まっていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
また途中の<水面下で絡まる善悪〜>からわかりやすく転調し、早口で歌唱が展開されているのも特徴的。
善逸の使う技”雷の呼吸 壱ノ型「霹靂一閃(へきれきいっせん)」“は”疾風迅雷”(雷のように激しく、素早い様子)という言葉がぴったりの超高速技のため、転調によりその”疾風迅雷”感を演出しているように感じられます。
原曲とアニメOPで歌詞が異なる?
『紅蓮華』の歌詞には、原曲とアニメのOPで異なる箇所があります。
原曲のサビでは<ありがとう 悲しみよ>と歌われる箇所が、アニメのOPでは<何度でも 立ち上がれ>に歌詞が変更されているのです。
変更の理由として、LiSAは次のように語っています。
始めは「ありがとう 悲しみよ」で書いてたんです。でもこれが書けるのは、私が原作を読んでいて「炭治郎が成長していった後の物語」まで知ってるからだと思って。1話から見る人たちに、炭治郎が成長したから言えるようになることを強制するのはよくない! って。
引用元:https://www.joqr.co.jp/article/detail/lisaop.php
歌詞を変更したのは、1話からアニメを観る人への配慮だったようですね。
『鬼滅の刃』という作品を心から愛しているのが感じられるLiSAのさりげない気遣いに、思わず胸が熱くなってしまいます。
『鬼滅の刃』第二期アニメが10月からスタート!
『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の続きの物語が展開される第二期アニメ『鬼滅の刃 遊郭編』が、10月から放送開始となることが決まっています。
第一期アニメ、劇場版ともに全アニメファンを魅了する仕上がりとなっていたため、第二期に対する期待も大きいですよね。
劇場版では炎柱” 煉獄杏寿郎“が大活躍しましたが、10月スタートの『遊郭編』では一体どの柱が活躍を見せてくれるのでしょうか。
すでに『鬼滅の刃』のコミックスを読破していて今後の展開を知っている人、まだ読んでおらず次の展開を知らない人。
どちらも楽しめるような、ハイクオリティなアニメーションが観られるのは間違いないでしょう。
また主題歌も気になるところですよね。
第一期のOP曲『紅蓮華』に引けを取らないような、新たな名OP曲の誕生に期待してしまいます。
最後に
LiSAの歌うアニメ『鬼滅の刃』のOP曲『紅蓮華』は、歌詞をじっくりと読み解いていくほどに、『鬼滅の刃』との親和性に魅力を感じる楽曲です。
タイトル『紅蓮華(ぐれんげ)』には、「傷だらけになっても咲き誇れ」という意味が込められています。
10月から始まる第二期『鬼滅の刃 遊郭編』では、一体誰がOP曲を担当するのでしょうか。
『紅蓮華』『炎』に続きLiSAが続投になるのか、挑戦的に別のアーティストを起用するのか。
事前予想だけでワクワクしてしまいますが、OP曲の発表、10月に控えた第二期の放送開始を楽しみに待ちましょう!
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