【鬼滅の刃】OP・ED・劇場版主題歌全曲を徹底解説

【鬼滅の刃】OP・ED・劇場版主題歌全曲を徹底解説

TVアニメ『鬼滅の刃』【竈門炭治郎 立志編】

OP:「紅蓮華」LiSA


2019年4月から9月までのTVアニメシリーズ第1期『竈門炭治郎 立志編』の第1話から第26話まで使用された、アニメ『鬼滅の刃』の初代OPテーマ。歌手は、本曲で国内外で注目を浴びたLiSAが務めました。

己の弱さを知るからこそ優しく強くなれると、主人公・竈門炭治郎を思って制作された作品の代名詞的名曲
タイトルでもある「紅蓮華」とは、水面に咲く赤い蓮の華のことで、仏教用語の八寒地獄のひとつ、紅蓮地獄のこと。寒さで体の皮膚が破れ血が流れ、紅色の蓮華のようになるという地獄で、「傷だらけになっても咲き誇れ」という思いもこめています。


MV映像では、鬼のダンサーを背後に、紅い打掛をひるがえして一心不乱に歌うLiSAが見る者の度肝を抜きました。畏れや美、芯の強さを日本的感覚のロックで表現しています。

2021年と2022年には史上4曲目として「JASRAC賞」金賞を2年連続で受賞するなど様々な賞を受賞し、2019年〜2021年「NHK紅白歌合戦」に3年連続出場。2021年「東京五輪閉会式」では、東京スカパラダイスオーケストラと東京都立片倉高等学校吹奏楽部が本曲を演奏し、アニソンの域を超えて社会現象を巻き起こしました。

MEMO

日本テレビ「世界一受けたい授業」(2023年4月8日放送)の「いま外国人旅行者が訪れるスポットベスト10」特集で紹介された「外国人に人気の日本のアニソンベスト10」の第3位に、TBS「CDTVライブ!ライブ!2時間スペシャル」(2023年4月17日放送)の「CDTV30周年特別企画!歴代アニメ主題歌ランキング」では堂々第1位に君臨しました。

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第19話挿入歌・ED:「竈門炭治郎のうた」椎名豪 featuring 中川奈美


TVアニメシリーズ第1期『竈門炭治郎 立志編』の第19話「ヒノカミ」の話の挿入歌であり、同話のEDテーマにも使用されました。那田蜘蛛山で下弦の伍・塁と炭治郎の闘いのクライマックスシーンで本曲は流れます。

家族思いで、鬼にも感情移入してしまうほど慈悲深い炭治郎。弱くても守るもののために進むしかない、と覚悟を決めたことを感じる歌詞で、激闘と反し、時が止まったようにゆっくりと心に染み入るってきます。塁の血鬼術に為す術無しと諦めかけた時、父・炭十郎が舞う“ヒノカミ神楽”や父の言葉を思い出し、炭治郎の遺伝子が覚えていたように繰り出した新たな呼吸法「ヒノカミ神楽」。視聴者と同じく、炭治郎の成長を見守ってくれているような大切な一曲です。

MEMO

歌い手の中川奈美は、『鬼滅の刃』のサブタイトルで流れるあの民族的な声をはじめ、アニメ作中のあらゆるところで“声”として参加しています。

ED:「from the edge」FictionJunction feat.LiSA


TVアニメ第1期『竈門炭治郎 立志編』第1話から第26話まで全話で使用された、アニメ『鬼滅の刃』の初代EDテーマ。作詞・作曲・編曲は、本作で使われる劇中音楽を担当する梶浦由記が務め、彼女がプロデュースする音楽プロジェクトFictionJunctionとLiSAがタッグを組みました。

過酷な状況でも登場人物たちが前へ進み続けるように願った歌詞で、「LiSAの歌声が皆を見えない道の先へ導いている」と梶浦由記は語っています。LiSA自身も、それまで勢いよく針を刺すように感情を表現した歌い方でしたが、本曲によって「手を緩めてふっと刺すような新たな音色を手に入れた感覚になった」と進化を実感しています。

MEMO

アニメスタッフ側から「一人のアーティストがOPとEDの両方を歌うことで映像作品としての完成度や統一感を高めたい」という希望があり、『竈門炭治郎 立志編』2クール(全26話)を通じ、OPとEDは同じ曲を採用。作品で外せない2曲となりました。

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