2021年12月15日に、グループ初となるベストアルバム『Time Flies』の発売を控えた国民的アイドルグループ・乃木坂46。
初期から乃木坂46を引っ張ってきた1期生メンバーが次々と卒業を発表していく中、目まぐるしい成長を見せる4期生の存在が、乃木坂の未来を牽引し始めています。
12月31日付けでの卒業を発表した1期生・生田絵梨花にとって最後のセンター曲となる『最後のTight Hug』が、ベストアルバム『Time Flies』のリード曲として収録されることが決定。
全生田ファンが期待を寄せる中、『最後のTight Hug』は、11月5日に先行配信シングルとしてリリースされました。
今回は、乃木坂46がこれまでにリリースしてきた歴代のアルバムを振り返るとともに、おすすめのアルバム曲をいくつかピックアップして解説していきます。
アルバム曲とは、シングルリリースされておらず、アルバム限定で収録されている楽曲のこと。
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目次
乃木坂46歴代アルバム総まとめ
乃木坂46はこれまでに5枚のアルバムをリリースしており、12月15日にベストアルバム『Time Flies』が発売されると、6枚目のアルバムとなります。
ここでは、発売の時期が古い順に歴代のアルバム5枚を振り返っていきます。
どれも魅力満載の必聴アルバムなので、読み飛ばすことなく乃木坂46のアルバムの歴史を辿ってみてください。
透明な色
・初回仕様限定盤 Type-A(2CD+DVD)
・初回仕様限定盤 Type-B(2CD+DVD)
・通常盤 Type-C(1CDのみ)
『透明な色』は、2015年1月7日にリリースされた、乃木坂46にとって記念すべき1枚目となるアルバム。
1stシングル『ぐるぐるカーテン』から10thシングル『何度目の青空か?』まで、表題曲が計10曲収録された圧倒的なボリュームを誇る1枚です。
ジャケットの撮影が東京メトロ千代田線・乃木坂駅の構内で行われたのは、ファンの間では有名な話。
全タイプ共通のDISC1に収録されている生田絵梨花ソロ曲『あなたのために弾きたい』では、彼女の力強く、どこまでも透き通った天性の歌声を、美しいピアノの伴奏とともに味わい尽くせます。
乃木坂46のライブのオープニングで毎回流れる『OVERTURE』がこのとき初めて音源化され、アルバムの1曲目を飾る重要な曲として収められているのも注目ポイントです。
初回仕様限定盤のみ入っているDISC2には、新録のアルバム曲4曲に加え、1st〜10thシングルのカップリング曲の中からファンの人気投票によって選ばれた上位10曲が収録。
それぞれの椅子
・初回仕様限定盤 Type-A(CD+DVD)
・初回仕様限定盤 Type-B(CD+DVD)
・初回仕様限定盤 Type-C(CD+DVD)
・初回仕様限定盤 Type-D(CD+DVD)
・通常盤(CDのみ)
ジャケットの色彩が目を引く『それぞれの椅子』は、2016年5月25日に発売された2ndアルバム。
赤と青のビビッドな衣装を身に纏ったメンバーが写るジャケットが撮影されたのは、乃木坂駅と直結した国立新美術館です。
Type-A収録のアルバム曲『光合成希望』は卒業メンバー・西野七瀬によるソロ曲で、彼女が歌ってきた全6曲のソロ曲の中でも唯一のアップテンポなナンバーとなっています。
リード曲である『きっかけ』は乃木坂46屈指の人気曲で、一発撮りで話題のYoutubeチャンネル『THE FIRST TAKE』にて4期生・遠藤さくらが歌唱する動画がアップされているので要チェックです!
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生まれてから初めて見た夢
・初回生産限定盤(CD+DVD)
・初回仕様限定盤 Type-A(CD+DVD)
・初回仕様限定盤 Type-B(CD+DVD)
・通常盤(CDのみ)
『生まれてから初めて見た夢』は、前作『それぞれの椅子』発売からちょうど1年後の2017年5月24日に発売された3rdアルバム。
結成当初からグループを支えてきた1期生・橋本奈々未の卒業、3期生の加入を受け乃木坂46が新体制へと変わっていく時期に制作されました。
“乃木坂駅から新たな場所へ向かう車両”をコンセプトに車両のセット内で撮影されたジャケット写真には、メンバーが一丸となり、次のステップに向けて前進していく姿が表れています。
今作でアルバム初参加となる3期生に与えられた『思い出ファースト』は、MVこそ制作されていませんが、数ある3期生楽曲の中でもトップレベルの人気曲です。
僕だけの君~Under Super Best~
・初回生産限定盤(2CD+DVD)
・初回仕様限定盤(2CD+DVD)
・通常盤(2CDのみ)
『僕だけの君~Under Super Best~』は、アンダー楽曲にフォーカスした作品で、乃木坂46初となるコンピレーション・アルバムです。
3rdアルバム『生まれてから初めて見た夢』の発売から1年も経たずして、2018年1月10日にリリースされました。
アンダー屈指の人気曲『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた』をはじめとする、1stから19thシングルまでのアンダー曲が網羅されており、“アンダー版ベストアルバム”といっても過言ではありません。
アルバムのリード曲となっている『自惚れビーチ』はライブ映え必至のサマーチューンで、今年の8月31日にグループを卒業した2期生・渡辺みり愛がセンターを務めています。
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今が思い出になるまで
・初回生産限定盤(CD+Blu-ray)
・初回仕様限定盤 Type-A(CD+Blu-ray)
・初回仕様限定盤 Type-B(CD+Blu-ray)
・通常盤(CDのみ)
『今が思い出になるまで』は、2019年4月17日に発売された4thアルバムです。
ジャケット写真は、“アートな乃木坂46”をコンセプトに制作。『今が思い出になるまで』収録の18th〜22thシングルのアートワークが展示された“乃木坂46美術館”を、女の子が眺めるといった構図になっています。
通常盤には、乃木坂46メンバーが出演するホラードラマ『ザンビ』の主題歌、『もうすぐ〜ザンビ伝説〜』が収録。
2020年2月21日〜24日にかけて名古屋ドームで開催された『8th YEAR BIRTHDAY LIVE』の2日目に、ドラマ『ザンビ』の世界観を表したホラーなライブ演出とともに披露され、当時ファンの間で話題となりました。
初回生産限定盤収録の4期生によるアルバム曲『キスの手裏剣』は、4期生にとって初の持ち歌で、遠藤さくらがセンターを務めています。
人気のアルバム曲ベスト5
アルバムにはリード曲と呼ばれる、アルバムの顔となる楽曲が必ず収録されています。
12月15日発売のベストアルバム『Time Flies』に収録されるリード曲『最後のTight Hug』は、生田絵梨花最後のセンター曲ということもあり、間違いなく人気の高い楽曲としてポジションを確立していくことでしょう。
ここではそんなリード曲をはじめとし、ファンから人気のあるアルバム曲を5つに絞って紹介します。
きっかけ
『きっかけ』は、2ndアルバム『それぞれの椅子』のリード曲で、乃木坂46の全楽曲の中でも不動の人気を誇っています。
乃木坂46がこれまでにリリースしたアルバム5枚の全リード曲の中で、唯一MVが制作されている楽曲です。
12月15日発売のベストアルバム『Time Flies』のリード曲『最後のTight Hug』は、MVが既に制作されている模様。10月31日放送の『秋元真夏 卒業アルバムに1人はいそうな人を探すラジオ サンデー』でMVの存在が明かされた。(MV公開日は未定)
作曲を担当したのは、ファンならその名を知らない人は居ないであろう杉山勝彦(すぎやま かつひこ)。
杉山勝彦は、乃木坂46楽曲の作曲を多く手掛けるソングライター兼作曲家。プロデューサーとしても幅広く活動。代表作には5thシングル表題曲『君の名は希望』や16thシングル表題曲『サヨナラの意味』など。
サビの<決心のきっかけは 理屈ではなくて> や <生きるとは選択肢 たった一つを選ぶこと>という歌詞から感じるのは、誰の意見にも流されず、自分の感情に素直になって決心をし、好きな方向に進んでいくことの尊さ。
いまを精一杯生きるすべての人に響く、究極のメッセージソングとなっています。
僕がいる場所
『僕がいる場所』は1stアルバム『透明な色』のリード曲で、センターを務めたのは1期生・生田絵梨花。
先ほど紹介した『きっかけ』と同様に、杉山勝彦が作曲を担当しています。
<君のことを考えた 僕が死んだ日のことを…>と始まる衝撃的なAメロにより、胸がキュッと締めつけられるような感覚に襲われます。
“僕”は考える。
「いつか必ずやってくる“死”というものを君より先に迎えた時、死んでしまった僕は悲しむ君に対して何をしてあげられるのだろうか。」と。
一般的な恋愛ソングとは異なる切り口で、大切な人への深い愛を歌った楽曲です。
自由の彼方
『自由の彼方』は、1stアルバム『透明な色』のDISC2に収録されている、アンダーメンバーによる初のアルバム曲です。
『透明な色』に加え、アンダー楽曲にフォーカスしたコンピレーション・アルバム『僕だけの君~Under Super Best~』にも収録されています。
楽曲のセンターを務めたのは、2020年4月に乃木坂46を卒業した1期生・井上小百合。
井上小百合をセンターに据えて披露される『自由の彼方』のライブパフォーマンスは圧巻そのものでしたが、彼女が卒業した現在では、楽曲の良さをそのままに、様々なメンバーが代わる代わるセンターを務めています。
ありがちな恋愛
『ありがちな恋愛』は、4thアルバム『今が思い出になるまで』のリード曲で、作曲を担当したのは杉山勝彦。
グループ卒業前に白石麻衣が、“最後のMステで歌いたい3曲”として『今、話したい誰かがいる』、『シンクロニシティ』と併せて選んだ1曲です。
ラストサビでの転調のインパクトが強く、<現実はいつだって 退屈なものだ>と終わるサビのフレーズが、より印象的に耳に残ります。
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設定温度
『設定温度』は、3rdアルバム『生まれてから初めて見た夢』の初回生産限定盤のみに収録されているアルバム曲。
乃木坂46のライブで必ず最後に歌われる『乃木坂の詩』や、コロナ禍でレコーディングされた『世界中の隣人よ』などに並ぶ、貴重な全メンバー歌唱の楽曲です。
世間的な知名度はリード曲『スカイダイビング』に劣りますが、一言で表すならば“乃木坂らしさ”に満ちたエモーショナルなナンバーで、ファンからこよなく愛されています。
少しニッチなおすすめアルバム曲ベスト3
乃木坂46のアルバム曲の中には、2ndアルバム『それぞれの椅子』のリード曲『きっかけ』のように知名度が著しく高い曲もあれば、正真正銘のファンでないとわからない、ニッチな曲も存在します。
12月発売のベストアルバム『Time Flies』にも、「ニッチだな」と後々感じるようになるアルバム曲がいくつか収録されるはず。
ここでは歴代アルバムをより楽しむために、少しニッチなおすすめアルバム曲を3つほど紹介します。
硬い殻のように抱きしめたい
『硬い殻のように抱きしめたい』は、3rdアルバム『生まれてから初めて見た夢』のType-Bのみに収録されている、不動のエース・齋藤飛鳥によるソロ曲。
杉山勝彦により作曲された楽曲で、<なんだか疲れちゃった>という歌い出しがあまりに切なく、早々に胸を打たれます。
どこまでも透き通るような齋藤飛鳥の歌声と、ピアノやストリングスが主軸の切ないメロディーが丁寧に折り重なる、独りの夜に聴きたい至極のバラードです。
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ごめんねスムージー
『ごめんね、スムージー』は1期生・伊藤万理華、井上小百合、中元日芽香の仲良し3人組(温泉トリオ)によるユニット曲で、3rdアルバム『生まれてから初めて見た夢』のType-Aのみに収録されています。
温泉トリオとは、仲が良くクリスマスに毎年集まっていた3人。「次のクリスマスは3人で温泉に行こう」と約束し、2014年12月25日に3人で日帰り温泉に行ったことをブログで明かしたのをきっかけに、いつからか温泉トリオと呼ばれるように。
3名はすでに乃木坂46を卒業しており、現在はそれぞれ別の道で活躍を見せているのも感慨深いです。
ライブで一度もオリジナルメンバーで披露されたことがない楽曲で、ある意味“伝説のユニット曲”と呼べるのではないでしょうか。
低体温のキス
『低体温のキス』は生田絵梨花によるソロ曲で、2ndアルバム『それぞれの椅子』のType-Bのみに収録。
生田のソロ曲といえば、ピアノが印象的なバラード『あなたのために弾きたい』、男声とのデュエットで歌われる『命の真実 ミュージカル 「林檎売りとカメムシ」』がありますが、『低体温のキス』は他の2曲とはテイストが全く異なります。
バラード調・ミュージカル調の2曲とは対極に、『低体温のキス』では、生田の伸びやかでアグレッシブな美声が、終始激しく鳴り続けるバンドサウンドとともに爽快に駆けていきます。
最後に
12月15日にベストアルバム『Time Flies』をリリースする乃木坂46は、これまでに5枚のアルバムをリリースし、数多くの魅力溢れるアルバム曲を誕生させています。
乃木坂46の1stアルバム『透明な色』がリリースされたのは、およそ7年前。
『透明な色』リリース当時まだ高校生だった生田絵梨花は、7年の時を経た現在、有名ミュージカルでも活躍を見せる立派な一人の女性へと成長し、2021年12月31日をもって乃木坂46を去る決断をしました。
生田最後のセンター曲となる『最後のTight Hug』をはじめとする、その他新録のアルバム曲にも期待を寄せながら、ベストアルバム『Time Flies』の発売を待ちましょう。
特設サイトも開設されているので、随時更新されるベストアルバムの最新情報を追ってみてはいかがでしょうか。
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