世界で活躍するロックバンド「ONE OK ROCK」。
結成15周年を迎えた今もなお、日々挑戦・進化し続けています。
バンドの迫力ある演奏はもちろんのこと、ボーカルTakaさんの圧倒的な歌唱力には心を奪われてしまいますね。
メンバーの脱退や解散の危機を乗り越え今のONE OK ROCKが完成されたのですが、どの時代のONE OK ROCKも最高なんです!
今回はONE OK ROCKのおすすめ10曲をご紹介するとともに、そこから見えてくるONE OK ROCKというアーティストの方向性、時代の変化を読み解いていこうと思います。
目次
ONE OK ROCKのおすすめ曲10選
カゲロウ
アルバム「ゼイタクビョウ」 2007年発売
ONE OK ROCKのおすすめ曲と言ったら真っ先に思いつくこの楽曲。
アルバム発売から13年経過した今でも、ONE OK ROCKファンに大きな支持を得ています。
タイトルのカゲロウや、冒頭の歌詞から「君への気持ちが身を焦がす太陽のように情熱的でまっすぐ」な様が想像できます。
相手を好きな気持ちに気づきはじめるところからスタートする歌詞で、なかなか素直になれない自分にもやもやしている様子や、何気なくとってしまうそっけない態度、それでも募っていく想いが描かれています。
皆さんも実際にこんな思いをしたことがあるのではないでしょうか?
そんな「あの頃」を思い出せるステキな曲です。
欲望に満ちた青年団
アルバム「ゼイタクビョウ」 2007年発売
この歌はボーカルTakaさんの過去を歌っていると言われています。
それもジャニーズ時代のことを・・・。
今では知っている人も多いかとは思いますが、昔ジャニーズの「NEWS」に所属していたTakaさん。
その頃の栄光や挫折、そして今のONE OK ROCKでの自分を歌っているのだと思われます。
Bメロの静かでジャジーな感じも相まって、どこかダークな煌びやかさを感じます。
芸能界の独特な雰囲気を醸し出している、というべきでしょうか。
実体験であるがゆえに妙に深みのある曲に感じます。
完全感覚Dreamer
アルバム「Nicheシンドローム」 2010年発売
シングルとして、バンド初のオリコン週間チャートでのトップ10入りを果たした曲でもあります。
この楽曲からONE OK ROCKの躍進が始まったという印象です。
初期メンバーアレックスの脱退後初シングルなので、彼らにとっても思い入れの強い曲なのかもしれません。
「決してこのままでは終わらない、理屈ではない感覚的発想で未来を切り開いていく」という意味が込められた楽曲です。
また、先日コロナウイルス感染拡大対策の外出自粛要請にあやかって「完全在宅Dreamer」という動画を投稿しました。
ぜひ公式youtubeをチェックしてみましょう!
Wherever you are
アルバム「Nicheシンドローム」 2010年発売
ONE OK ROCKが誇る最強のラブソングといっても過言ではないでしょう。
一般社団法人音楽特定利用促進機構が実施した調査によると、2017年と2018年の結婚式で最も利用された曲になります。
BGMで流すことも多いですが、友人や親族が実際に歌唱することもあったそう。
この楽曲は2010年のアルバム曲なのですが、2016年にdocomoのCMに起用されてから再び爆発的な人気を博しました。
タイトルの意味は「あなたがどこにいても」。
「いつでも変わらず愛し続ける。」そんな純粋な愛をうたった曲に共感、感動してしまいます。
ぜひ大切な人と聞いてください。
Yes I am
アルバム「Nicheシンドローム」 2010年発売
数々のヒットソングを生み出したアルバム「Nicheシンドローム」からもう一曲。
この曲のタイトルは、中学生でもわかりそうな簡単な英語なので頭に残りやすいですよね!
直訳すると「はい。私はそうです。」というよくわからない意味なのですが、歌詞の文脈から「ぼくはいるよ」だったり「君もぼくも」なんて読み取れたりもします。
いずれにしても「君」を安心させる優しい言葉なのでしょう。
明るい曲調で明るい内容の、希望感のあふれる応援ソングです!
C.H.A.O.S.M.Y.T.H
アルバム「残響リファレンス」 2011年発売
タイトル名は、社会人になる友人のイニシャルを並べたものと言われているこの曲。
「お互い別々の場所に行っても頑張れよ」と、激励の意味が込められているのが読み取れます。
ミュージックビデオの演出も、何か大切な友情を感じさせるような内容で、広々とした景色と伸び伸びとどこまでも聞こえるようなTakaさんの声が「よし、明日からも頑張ろう!」という気持ちにさせます。
特に別れの季節に聞いてほしい1曲です。
別れは悲しいだけのものじゃない!!!
The Beginning
アルバム「人生×僕=」 2013年発売
「横浜アリーナや武道館でライブをすることができるようになり、自分たちを客観的に見るべき立場にあると自覚して、改めてここで自分たちをリセットしつつコンティニューしたい」という思いが込められた曲です。
これもまたONE OK ROCKを代表する曲ですね。
カラオケでも毎日のように歌われているヒットソングです。
映画「るろうに剣心」のタイアップ曲でもあることから知名度が一気に上昇しました。
この曲からONE OK ROCKを聴き始めた人も多いのではないでしょうか。
Mighty Long Fall
アルバム「35xxxv」 2015年発売
2014年から海外進出を始めたONE OK ROCKにとっても、メモリアルなアルバムでしょう。
その中から一番の人気を博したこの曲は、映画「るろうに剣心 京都大火編」に起用されたことでも有名です。
ONE OK ROCKのバンドサウンドを残しつつ、新たなアプローチも加わった至高の一曲です。
タイトルを「奈落の底」や「落ちるところまで落ちる」と翻訳、解釈している方がいました。
ミュージックビデオの地面が崩れる演出が印象的です。
We Are
アルバム「Ambitions」 2017発売
2017年1月9日に行われた、NHKによる18歳のための企画「18祭」のために書き下ろされた楽曲です。
地上波初登場ということもあり、ONE OK ROCKという名前がまた大きなものになった瞬間でした。
18歳といえば、ある意味で大人として認められていく段階ですね。
選挙権が与えられたり、社会人になったり・・・。
そんな子どもと大人の狭間で揺れる人達に向けた激励の曲です。
18歳に向けてとは言いましたが、どの年代にも通して共通することばかりです。
自分の考え、これからの行き先に困っている方はこの曲で一歩踏み出す勇気をもらうことができるでしょう。
Stand Out Fit In
アルバム「Eye of the Storm」 2019年発売
アルバム「Eye of the Storm」は、ONE OK ROCKの世界でのあり方を確立したアルバムに思います。
この曲は期待感を強く感じさせる音使いが特徴的です。
英語が基本の楽曲なので言っている意味は分からなくとも、自然と元気づけられる曲です。
ミュージックビデオでは和訳された字幕がついているので是非チェックしてください!
この曲は、「自分を偽っていいのか」と問いかけてくれています。
学校や会社、様々な場面で周りの人と自分とのギャップを知らぬ間に押し殺してしまう。
「環境に馴染もう。周りと上手くやろう。」そんな思いから自分らしさを失っていく・・・。
自分らしくいることの大切さに気付くことができます。
ONE OK ROCKの変化
今回は代表的な10曲を紹介しましたが、他にも素晴らしい楽曲はたくさんあります。
とは言っても、上記の10曲をおさえておけば「ONE OK ROCK」の変化をなんとなく読み取れるのではないかなと思います。
また、ONE OK ROCKは新しい楽曲を生み出すにつれて様々な変化をしています。
ここからは、時代と共にONE OK ROCKはどんな変化をしてきたのか、今のONE OK ROCKはどのように築き上げられたのかを解説していきたいと思います。
活動拠点の変化
これはどのバンドにも言えることですが、成功に伴って活動拠点が拡大していくのはよくあることですね。
1つの地域から始まり、全国に広がり、海外に進出する。
ONE OK ROCKの場合2014年に拠点を海外に移したことで、音楽性に大きく影響を与えました。
世界に通用する音楽を作ろうとする本人たちに、今までのONE OK ROCKを愛する一部のファンがあまり良い印象を持てないこともありました。
サウンドの変化
海外に拠点を移したとはいえ、ONE OK ROCKが積み上げてきたものがなくなるわけではありません。
2015年に発売されたアルバム「35xxxv」は、新しい試みをしつつもONE OK ROCKのバンドサウンドが生きる絶妙な融合ができていたと思います。
ですが、そこを境にUKポップの流れに乗っとる形になったのか、バンドサウンドが薄れていきます。
もっと音色や音の立体感にこだわっている印象です。
幻想的な雰囲気であったり、希望感やドラマチックな演出にこだわりを感じます。
これを「ONE OK ROCKも変わってしまったな・・・。」と捉える人もいるかとは思いますが、私は「進化」だと捉えています。
古き良きONE OK ROCKは言葉が通じることで本領を発揮しますが、今のONE OK ROCKは言葉が通じなくても音で気持ちを伝えることができる!
そんな印象です。
分岐点
2014年の海外進出が今と昔のONE OK ROCKを分ける大きな理由であることには違いありませんが、2013年のアルバム「人生×僕=」が分岐点だったのではないかと思います。
「人生×僕=」の制作は、今までのONE OK ROCKからさらに進化する重要な場面でした。
Takaさんの、「このタイミングで次の挑戦をしなくてはいけない」という意志から、ミックスをアメリカ人のジョン・フェルドマン氏に依頼したのです。
そして、激しさもありながら気持ちのいい絶妙なアルバムが完成しました。
ジョン・フェルドマン氏は数々のジャンルのアーティストのプロデュースをしています。
彼自身、パンクロックバンド「ゴールドフィンガー」のフロントマンであるため、ロック調のアレンジは優れています。
ONE OK ROCKの楽曲とジョン・フェルドマン氏のミックスが上手く混ざり合い、日本での「ONE OK ROCK」が完成されました。
そしてその翌年、ONE OK ROCK海外に拠点を移すことになるのです。
まとめ
昔のONE OK ROCKがあって、今の海外で活躍するONE OK ROCKが誕生したのです。
最近の楽曲は曲の雰囲気こそ昔とは変わっていますが、随所にONE OK ROCKを感じることはできます。
ONE OK ROCKは今もなお進化し続けています。
これから先数年、数十年をかけて「ONE OK ROCK」が完成されていく様を見届けていきましょう!
ONE OK ROCKをまだ知らない方はまずこの10曲から!
あなたに合った曲やアルバムを探してみてください。
彼らの音楽は、人生の節々できっとあなたを助けてくれるはずです!
▼あわせて読みたい!