RADWIMPS新曲『ココロノナカ』の歌詞の魅力と意味を徹底解説!

RADWIMPS新曲『ココロノナカ』の歌詞の魅力と意味を徹底解説!

個性的でユーモラス溢れるタイトルと歌詞が特徴的なロックバンド「RADWIMPS(ラッドウィンプス)」は、男性視点を中心としたラブソングを多く生み出しています。

コアなファンがほとんどでしたが、新海誠監督が手掛けた「君の名は。」「天気の子」などのアニメ映画の主題歌を担当したことでロックバンドに詳しくない人でも認知するほどにまで成長しました。

デビュー当時から知っている世代であれば、学生時代にカラオケなどで歌ったことがある人も多いのではないでしょうか。

そんなRADWIMPSが新たな楽曲『ココロノナカ』を手掛け、話題を読んでいます。

今回は、そんなRADWIMPSが手掛けた新曲『ココロノナカ』の魅力と、歌詞に込められた意味について詳しくご紹介していきます。

「ココロノナカ」とは?

2020年5月23日に配信された、RADWIMPSの新曲。

タイトルは『ココロノナカ』です。

2020年5月8日に放送されたテレビ朝日系「ミュージックステーション」出演のために書き下ろしていたようですが、別で書き下ろした『新世界』を当日は披露して、今回は配信でのお披露目となりました。

SNSで配信され、またたく間に話題に

2020年、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。日本でも活動自粛が発令され、多くの人が戸惑い、苦しんでいます。

それはもちろんRADWIMPSも同じです。彼らも今年の7月にはワールドツアーを決行する予定でしたが、活動自粛により中止せざるをえなくなりました。

しかし、アーティストだからこそできることはないかと、彼らが急遽配信した楽曲『ココロノナカ』。わずか1分弱という短い楽曲となっていますが、その中にもRADWIMPSらしさが詰まっており、熱いメッセージが込められています。

希望が見えない日々が続く中、それでもその先の希望を掴もうと勇気づけられる一曲となっています。

「ココロノナカ」は、願いと希望を歌った曲

前述しているように、現在は日本だけでなく、世界中で先の希望が見出だせない暗闇に包まれた日々となっています。

そんな中、RADWIMPSのボーカルである野田洋次郎が発信したこの曲『ココロノナカ』は、暗くなってしまった世の中を照らす光のような楽曲かもしれません。

RADWIMPSもツアーの中止などで今後の先行きが不安であることは間違いありません。しかし、そんな中でも、自分たちが現状でできる最大限の力で、みんなを勇気づけるために何をするべきかと動きました。

RADWIMPSに限らず、多くのアーティストが現在の状況下で様々な活動をしています。売上、知名度ももちろん大事かもしれませんが、今何をすべきかと行動に移せる彼らこそ、まさしく一流のアーティストと呼べるでしょう。

現在はSpotifyなどのサブスクで配信中


曲は現在、各種サブスクで配信中となっています。

SNS上でボーカルの野田洋次郎は「この音も映像も転載自由です。みんなも曲にあわせてぜひ、歌ってみてください。「過去のコロナ」となる未来になりますように。」と発表しています。

自分たちにも何かできることはあるのではないか、自分たちの立場を利用してどのようなことができるかと、RADWIMPSの他人を思いやるという気持ちを感じることができます。

自粛期間中、色々と鬱憤が溜まりつつあるかと思います。そんな時にはこの曲を思い出して、皆さんもぜひ歌ってみましょう。

「ココロノナカ」のタイトルと歌詞の意味を解説

ここでは「ココロノナカ」のタイトルと歌詞を少し掘り下げて解説していきます。

短い曲ですが、その中でもRADWIMPSらしさを残しつつ、メッセージが盛り込まれている楽曲にぜひ注目してみてください。

「ココロノナカ」をアナグラムで並び替え

タイトルの『ココロノナカ』ですが、実はアナグラムで並び替えることができます。

これを並び替えるとこのように『カコノコロナ』となり、さらに文字を変換すると『過去のコロナ』とすることができます。

新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るうそんな世の中。いつかそれが過去になる日まで、みんなで希望を持っていこうという気概が感じられます。

歌詞全体に込められた意味・内容

手拍子とともに流れる曲はRADWIMPSの『いいんですか?』を彷彿とさせます。

僕には戻りたい 明日があるから
僕にはまた逢いたい あなたがいるから
僕には言えてない ありがとうばかりで
また逢えたその時は 覚悟していてよ朝まで
なんでもない日々が なんの気なく過ぎる
なんてこない僕が あくせくと生きてく
あの日々が 来るまでは その時が来るまでは
楽しみを何百個と 書きためておくとしよう
それをパンパンに詰めて抱きしめてよう
いざ行こう さぁハッピーエンドよ そこで待っていろ

https://www.youtube.com/watch?v=SbGFpis3hiw

ほぼ全ての詞に一貫しているのが、未来へ向けた曲であることがわかります。ただ、その中でも過去に対する想いも含まれており、それらを含めて自分自身を鼓舞するような気持ちを感じ取ることができるでしょう。

夢や希望、願いが込められている


僕には戻りたい 明日があるから
僕にはまた逢いたい あなたがいるから
僕には言えてない ありがとうばかりで

“僕”から始まるこの歌詞には、過去に対する願いが込められています。もしくはそれらに近い後悔のような気持ちが含まれているように思えます。

少しずつ収まりつつある自粛ではありますが、まだ油断ができません。これは個人的なことではありますが、私も施設に預けている認知症の祖母と面会ができない日々が続いています。

祖母はもう私の名前も覚えてはいませんが、それでも週に一回は面会に行くのが常でした。“また逢いたい”という詞は、私個人としては心にぐっと響き、共感させられました。

皆さんの中にも、誰かに伝えたい、逢いたいと願う人はいるのではないでしょうか。

最初に過去に対する願い、もしくはそれらに近い後悔のような気持ちが含まれていると言いました。この後悔とは、普段から当たり前だと思っていたものが、突然なくなったからゆえかもしれません。

また逢える未来に目標を


また逢えたその時は 覚悟していてよ朝まで

前述した歌詞から繋げて、また逢えた時の相手に向けた相手に対する気持ちを吐露した言葉となっています。

“覚悟していてよ朝まで”とは、その気持ちの大きさを表しているのだと思います。

作詞を担当する野田洋次郎が手掛ける楽曲のほとんどは、男性視点から女性に向けた歌がほとんどです。

“朝まで”という言葉から、カップルの情緒を思わせる歌にもなり、希望や願いの曲でありながらも角度を変えればラブソングとしても捉えることができます。

平凡な日常を迎える準備を


あの日々が 来るまでは その時が来るまでは
楽しみを何百個と 書きためておくとしよう
それをパンパンに詰めて抱きしめてよう

“あの日々”とは、日常のことを指します。これは未来について語りかけており、続く歌詞には楽しみを書きためようとあります。

準備、というのは少しおかしいかもしれませんが、歌詞にある“パンパンに詰めて”からは、遠足の前日にリュックサックへとお菓子やらを詰め込む無邪気な子供、そんなイメージが湧いてきます。

皆さんの中にも、普段何気なく過ごしている日々に、何となく安堵を覚えることはありませんか。灯台下暗しという言葉があるように、身近なことに人は気づきにくいものです。

1700年代の米国の政治家ベンジャミン・フランクリンは、このような言葉を遺しています。


今日という一日は、明日という日の二日分の値打ちがある。

今この時だからこそ気付ける日々の大切さ。上記の言葉と、RADWIMPSの歌詞にはちょっとしたつながりがあるのかもしれませんね。

そんな日常が戻ってくるまで、願いを抱きしめていようと私たちに問いかけているのではと思います。

まだ見ぬハッピーエンドへ向かって


いざ行こう さぁハッピーエンドよ そこで待っていろ

最後のこの一文の歌詞は本当に力強いですね。

この歌詞が“ハッピーエンドがそこで待っている”ではないのが、私は上手いと感じました。

残酷な話かもしれませんが、幸せというのは必ずしも訪れるものではないと思います。しかし、その幸せを掴むために目標を持つことは誰しも平等ではないでしょうか。

最初にこの歌には希望や目標を持ってもらいたいという野田洋次郎の願いがこめられています。だからこそ“そこで待っていろ”という、どこか先にある幸せに対して歌っているのではないかと思います。

短い曲ですが、その分テーマがブレることなく、胸に響く言葉となっています。皆さんもぜひ一度、じっくりと聴いてみてください。

最後に

以上、RADWIMPSの新曲『ココロノナカ』についての紹介及び解説記事でした。

今回の歌詞の解説は、野田洋次郎が発信したものを含めたうえでの考察となります。

人によっては感じ方に違いがあるかもしれません。

ですが、1つ言えるとすれば、この曲にはそれだけの「力」があることです。

現在、誰もが大変な時期を迎えていると思います。

ぜひこの曲を聴いて、野田洋次郎が言ったように明るいハッピーエンドを迎えるためにも、みんなで声を上げて歌ってみましょう。
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