ねえねえ、OKAMOTO’Sって知ってる?
知ってるよ、
今年は新曲も出たし菅田将暉に楽曲提供もしたし活躍中だよね
そう、映画とかアニメとかでよく聴くし、すごくいいなと思ったんだけど、
メンバー全員名前に「オカモト」って入ってて…
岡本さんたちを集めたグループなの?気になって夜も眠れない
じゃあキミが安眠できるようにOKAMOTO’Sについて詳しく教えてあげるよ
今年2020年にデビュー10周年を迎えた4人組ロックバンド、OKAMOTO’S。かつては知る人ぞ知る存在だった彼らですが、今や押しも押されぬメジャーバンドへと躍進しました。
ほかのアーティストへの楽曲提供やコラボ、多様なコンテンツとのタイアップなど、幅広い活動によりさまざまなジャンルにおいてファンが増加。「音楽のことはよくわからないけどOKAMOTO’Sはかっこいいと思う」といった人も多いはず。
その不思議なバンド名に負けないほど個性豊かなメンバーや世界観も魅力です。今回は知ればきっと好きになる、OKAMOTO’Sをご紹介します。
目次
OKAMOTO’Sのメンバー
- オカモト ショウ(Vo)
OKAMOTO’Sのフロントマン。アメリカのニューヨーク出身で、父は世界的サックス奏者であるスコット・ハミルトン。力強くよく通る歌声が特徴的。グループでは多数の楽曲の作詞・作曲を担当している。なお、NHKのEテレで子供向け音楽番組にも出演中。 - オカモト コウキ(Gt)
ピアノも弾ける器用なギター担当。グループの数々の楽曲の作曲を手掛けており、特に音楽センスの評価が高い。ソロ活動もしており、ファーストソロアルバムはプロデュースはもちろん、ギターもベースもドラムもキーボードも全部自分で演奏して作ってしまった職人。 - ハマ・オカモト(Ba)
2009年、それまでベースを担当していたオカモトマサル(現「相対性理論」メンバー)の脱退後加入。父は浜田雅功、母は小川菜摘。ベースは独学で習得した。OKAMOTO’Sだけでなく、ほかアーティストのライブサポート、レコーディング参加、サウンドプロデュースなど多方面で活躍。 - オカモト・レイジ(Dr)
グループのムードメーカー的存在。ライブで皆がアッと驚くような企画演出を行うこともあり、彼の破天荒ぶりはファンの間でたびたび話題に。父はTHE PRIVATESの延原達治。なお、昔は子役として活動しており「あっぱれさんま大先生」などに出演していた。
このプロフィールを見ただけで只者でない雰囲気がお分かりいただけるのではないでしょうか。
ちなみにメンバーは皆1990~1991年生まれの同い年です。
メンバーのうち3人の父親が芸能関係の著名人であるという点はかなり異色。
なお、オカモトショウ、ハマ・オカモト、オカモトレイジはロックバンド「ズットズレテルズ」のメンバーでもありました。
ズットズレテルズは2008年に結成された7人組ロックバンド。OKAMOTO’Sのメンバーは別名で参加していた(オカモトショウ→皿・粉、ハマ・オカモト→ヒゲメガネ、オカモトレイジ→スコポン)。
OKAMOTO’Sの経歴
OKAMOTO’Sのメンバーは全員同じ中学の同級生です。
中学3年の文化祭で初めてOKAMOTO’Sが結成されました。
オカモトコウキとオカモトショウはジャムセッション研究同好会に所属しており、オカモトショウはそれまでドラム担当でしたが英語が話せるという理由からボーカルに。(その当時、ハマ・オカモトは友人ではあったもののバンドには未加入)
高校進学後もOKAMOTO’Sは継続し、ライブハウスでのライブやレコーディングなど精力的に活動を続けます。
大学受験メンバーが受験勉強をしている間、オカモトショウとオカモトレイジがほかの音楽仲間と一緒にズットズレテルズを結成。
その後、オカモトマサルがOKAMOTO’Sを脱退した後、ズットズレテルズのメンバーであったハマ・オカモトが誘われ、現在のメンバーになりました。
2010年にメジャーデビューを果たし、楽曲のリリースや国内・海外でのライブ、他アーティストとのコラボなどさまざまな活動を展開。
デビュー10周年を迎えた今年は初のベストアルバムも発表、ますます音楽シーンを盛り上げています。
OKAMOTO’Sのバンド名の由来
OKAMOTO’Sを知った人が恐らく最も気になるのはバンド名の由来ではないでしょうか。
岡本さんたちの集まりなの?と思うかもしれませんが、メンバーの中に岡本姓の人はいません。
OKAMOTO’Sのオカモトは「岡本太郎」のオカモト、メンバーが皆岡本太郎が好きなことからバンド名とメンバー名にオカモトが取り入れられています。
なお、結成時は「岡本’S」と表記していたそうです。
岡本太郎(1911-1996年)は日本の芸術家。その独特の画風とアートへの情熱で戦後の芸術界をけん引し、また芸術の域を超え各界に大きな影響を与えました。代表作は「太陽の塔」「明日の神話」「夜」など多数です。
OKAMOTO’Sの魅力
OKAMOTO’Sの魅力としてまず真っ先に挙げたいのが楽曲の世界観です。
OKAMOTO’Sのつくる音楽は、熱量に溢れていて、洒落ていてかっこいい。
今時のとがった部分もありながら、どこか懐かしさもある。
名前の奇抜さや一見したムードから、なんとなくサブカルチックな音楽を想像したり、アーティスティックで複雑難解な音楽をつくっているのだろうと思い込んだりする人もいるかもしれません。
しかし、OKAMOTO’Sの楽曲はいい意味でわかりやすさがあります。
かっこよくてシンプルでちょっとだけセンチメンタル、それがOKAMOTO’Sの音楽の特徴です。
そんな世界観を支える高い演奏力もOKAMOTO’Sの重要なファクターの1つ。
OKAMOTO’Sのメンバーは演奏歴が長く、またメンバー同士の付き合いも長いバンドです。
個々の演奏能力の高さはもちろん、長年公私にわたり一緒に過ごしてきた仲間同士で楽曲をつくり出すことが、OKAMOTO’Sの音楽を一層高めているのではないでしょうか。
そしてOKAMOTO’Sの魅力は音楽のみにとどまりません。
個性的なメンバー同士で繰り広げられるゆるいトークのおもしろさや、ファンの予想の斜め上を行くようなユニークな試み、遊び心に溢れた演出などもOKAMOTO’Sならではです。
2020年1月11日に行われたオカモトレイジの生誕祭ライブでは、バンド10周年となる記念イヤーの1曲目として湘南乃風「純恋歌」を同人がリクエスト。オカモトレイジ自らがボーカルとしてマイクをとり、そしてドラムを叩きながら歌って会場を大いに沸かせました。
興味のある方は、メンバーがひたすらトークするチャンネル「オカモトーク」でメンバーの会話センスの高さと心地良い空気感、トークがぴたぴたはまるツーカーぶりなどをぜひご確認ください。
OKAMOTO’Sのおすすめナンバー3選
OKAMOTO’Sは非常に多くの楽曲を発表していますが、ここでは彼らの魅力を特に感じられるおすすめの3曲をピックアップしました。
力強さとスタイリッシュさとセンチメンタル感、さまざまなエッセンスが詰まったOKAMOTO’Sの一押しナンバーをぜひチェックしてみてください。
BROTHER(2016年)
配信ドラマ「火花」の主題歌です。
自分のことを1番わかってくれている「BROTHER」への思慕を、爽やかさと力強さとクールさがMIXされたメロディにのせています。
とにかくかっこよくて心にギュッと突き刺さる曲。
90’S TOKYO BOYS(2017年)
2017年にシングルとして配信されたファンキーでミドルなナンバー。
テンポや曲調がわかりやすく、とてもシンプルな楽曲とも言えます。
ラップ調のメロとよりメロディアスになるサビのささやかなアップダウンがこのシンプルな楽曲の中では大いに際立ちます。
終始漂う気だるげなムードとアダルティな歌詞が見事にマッチ。
歌詞にあるように、金曜の新宿の雑多な雰囲気の中を、あてもなく歩きながら聴きたい曲。
NO MORE MUSIC(2017年)
音楽の作り手側として心に溜まっているものを吐き出すような歌詞が印象的。
明るく爽やかなメロディとの対比でより深みを感じられます。
ただし、OKAMOTO’Sとしてはネガティブな意味でつくったわけではなく、こんな気持ちまで曲にしてしまうほど音楽が好きなのだと捉えて欲しいとのこと。
まとめ
音楽シーンの最先端で特別な存在感を放ち続けるOKAMOTO’S。
結成から10年以上が経った今もなお、音楽を楽しみ自分たちの好きをアグレッシブに表現するその姿が、多くのファンを魅了する最大の理由なのかもしれません。
ぜひ今回ご紹介したおすすめ曲などを参考に、彼らのつくる世界に触れてみてください。
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