次世代のロックシーンを担う、ブレイク必至の4人組バンド・kobore(こぼれ)。
2020年8月にメジャーデビューを果たし、年々その勢いを増してきている、今最注目の若手バンドです。
日常で見たもの感じたものを飾らずありのままに表現する、ストレートな音楽スタイルが特徴的で、「今を叫ぶロックバンド」という代名詞で親しまれています。
そんなkoboreの音楽の魅力はどこにあるのでしょうか?
本記事では、東京・府中発のロックバンド・koboreについて、メンバー紹介や経歴、人気曲をご紹介しながら、彼らの魅力に迫ります。
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目次
今を叫ぶロックバンドkoboreとは?
- 佐藤赳(ボーカル・ギター担当)
- 安藤太一(ギター・コーラス担当)
- 田中そら(ベース担当)
- 伊藤克起(ドラム担当)
koboreは2015年10月に、東京都・府中市で結成された4人組ロックバンドです。
メンバーはボーカルの佐藤赳さんの呼びかけで集まった、自身の母校、東京都立府中東高等学校軽音部の先輩後輩を中心に構成されています。
結成当初は佐藤赳さん、安藤太一さん、田中そらさんとドラムの方(本名不明)の4人で活動していました。
しかし、ドラムの方が方向性の違いから脱退。
そこにサポートメンバーとして共に活動していた、2つ下の後輩の伊藤克起さんが加わり、現在の体制となりました。
そして2020年8月5日に、結成からわずか5年という早さでメジャーデビュー。
佐藤さんが紡ぐ等身大の歌詞が共感を呼び、音楽ファンの間では既に人気に火がついている注目のバンドです。
日々の光景を真っすぐに綴った歌詞がkoboreの最大の魅力
若い世代を中心に徐々にブレイクしつつあるロックバンド、kobore。
そんなkoboreの魅力は、ボーカルの佐藤赳さんが紡ぎ出す、日常での実体験を真っすぐに綴った歌詞にあります。
koboreの楽曲の作詞を担当している佐藤さんは、自身が日常で見たもの感じたものを歌詞にすることが多いそうです。
そうして生まれる楽曲の歌詞は、幻想的な世界観を表現したようなフィクションの物語ではなく、日々の光景を真っすぐに綴ったリアルな物語となっています。
今を飾らずありのままに描く歌詞は多くの人の共感を呼び、特に24歳の佐藤赳さんと同世代の10代後半~20代のリスナーには深く刺さるのです。
そして、この日々の一瞬を切り取ったストレートな歌詞がkoboreの音楽を象徴付けるものとなり、彼らは「今を叫ぶロックバンド」と名付けられています。
しかし佐藤さん曰く、勉強が苦手で複雑な歌詞だと覚えられないから、覚えやすくするために簡単(ストレート)にしているのだそうです。
特別な理由があるのかと思いきや、意外とシンプルな理由でしたね。
とは言え、本人が意図していないにもかかわらず、結果的にそれが多くの人を魅了して、バンドのキャッチフレーズにもなっているなんて驚きの歌詞センスです。
そんな今を叫ぶロックバンドkoboreの音楽に、ぜひこの機会に触れてみてください。
きっと共感の嵐を呼ぶこと間違いなしですよ。
バンド名の由来
koboreのバンド名の由来は、特に大きな理由はないのだそうです。
ただ、バンド名を略さずに呼んでもらいたかったのと、すぐに覚えてもらえるような語呂の良いものにしたいという想いはあったようです。
あとは大文字「KOBORE」よりも小文字「kobore」の方がおしゃれだろうということで、現在の形になりました。
確かに「kobore」なら略す必要がないほどシンプルですし、1度聞いたらすぐに覚えてもらえそうですね。
ちなみに、バンド結成当初は音楽の雰囲気が暗かったので、「雨」というバンド名も候補に上がっていたそうですよ。
koboreのメンバー紹介
ボーカルの佐藤赳さんの呼び声で、同じ高校に通った先輩後輩を中心に結成されたロックバンド、kobore。
そんなkoboreの魅力的な音楽を奏でる、個性的なメンバーをご紹介します。
佐藤赳(さとうたける)/ ボーカル・ギター担当
koboreのボーカル・ギターを務めるのは、佐藤赳(さとうたける)さん。
1996年5月29日生まれの25歳です。(2021年6月現在)
kobore結成の発起人であり、バンドのほぼ全ての楽曲の作詞を担当しています。
東京都立府中東高等学校の出身で、在学中は軽音部に所属していました。
当時はKANA-BOONのコピーバンドをしており、同時に弾き語りも行っていたそうです。
弾き語りをする中で、「この音をバンドサウンドでやったらどうなるんだろう?」という思いが芽生え始め、バンドメンバーを探し始めたのだといいます。
佐藤さんは爽やかさと切なさが共存したような、耳馴染みが良く伸びのある歌声の持ち主です。
1度耳にすると、何度でも聴き返したくなるような心地よさがありますよ。
また、koboreの楽曲は彼の実体験をもとに作られています。
しかしボーカルでありながら、歌詞を覚えるのが苦手という一面もあるようです。
バンドのフロントマンにもかかわらず、そういったお茶目な一面があるのはギャップがあっていいですよね。
安藤太一(あんどうたいち)/ ギター・コーラス担当
koboreのギター・コーラスを担当しているのは、安藤太一(あんどうたいち)さん。
1995年5月26日生まれの26歳。(2021年6月現在)
佐藤赳さんより1つ年上であり、メンバーの中で最年長のお兄さん的存在です。
しかし、メンバー間に上下関係はなく、フランクな関係が築かれています。
佐藤さんと同じく東京都立府中東高等学校の出身で、在学中は軽音部に所属。
同じ軽音部の先輩後輩でありながら、お互いほとんど会話を交わしたことがなかったといいます。
安藤さんがTwitterでサポートの募集をしていたのを佐藤さんが見かけて、メンバーに誘われました。
当時、安藤さんはONE OK ROCKのコピーバンドでボーカルを務めていたのですが、ギターを弾きたいという想いを捨てきれず、佐藤さんの誘いに乗ったそうです。
自身のTwitterやInstagramには、ギターの演奏動画が数多くアップされています。
バンドでの演奏とはひと味違った、洗練された繊細なプレーが見られますよ。
「田中そら」(たなかそら)/ ベース担当
koboreのベース担当、田中そら(たなかそら)さん。
1997年7月7日生まれの24歳。(2021年6月現在)
佐藤赳さんの1つ年下で、同じく東京都立府中東高等学校の出身です。
在学中は軽音部に所属しており、佐藤さんが後輩の中で唯一絡んでいた存在でした。
その縁もあって、佐藤さんにバンドメンバーに誘われたようです。
佐藤さんは田中さんをバンドへ勧誘した理由として、ベースが上手いにもかかわらず、目も合わせられないような面白い存在だったことを挙げています。
koboreに加入する前は、DOESやチャットモンチーのコピーバンドをしていたそうです。
メンバーの中では、いじられキャラとして親しまれています。
また、ライブ中に膝と腰をくねらせて左向きでベースを奏でる、彼の独特な演奏スタイルは必見です。
ファンの間では「田中そらステップ」と呼ばれており、koboreのライブでの名物となっています。
koboreのライブを見に行った際は、ぜひ「田中そらステップ」に注目してみてください。
伊藤克起(いとうかつき)/ ドラム担当
koboreの屋台骨を支えるドラムを務めているのは、伊藤克起(いとうかつき)さん。
1998年6月8日生まれの23歳です。(2021年6月現在)
メンバーの中では最年少で、バンドには最後に加入しました。
母校も他の3人とは違い、東京都立府中西高等学校の出身です。
もともとkoboreの後輩にあたる、ワンオケロックという名前のバンドで活動をしていた伊藤さん。
しかし当時、伊藤さんはそのバンドが次第になあなあの関係になっていたことと、自身が将来的にドラムを続けていくのかの2つに悩んでいました。
ちょうどその時期、koboreも当時のドラムの方が諸事情により脱退してしまう事態に見舞われます。
そこで佐藤さんは伊藤さんをkoboreのサポートメンバーとして、年内まで一緒に活動しないかと勧誘します。
伊藤さんは以前から観客としてkoboreのライブに足を運んでおり、彼らの奏でる音楽が好感触だったこともあり加入を決断。
その後、伊藤さんの高校卒業時にワンオケロックが解散することとなり、そのタイミングでkoboreに正規メンバーとして迎え入れられました。
佐藤さんは当時のことを振り返った際に、伊藤さんが加入したことでやっと今のkoboreが始まったと語っています。
高校時代からバンドの腕前には定評があり、佐藤さんもサポートメンバーに勧誘する前から一目置いていたそうです。
ちなみに、ワンオケロックはONE OK ROCKに名前がほぼ同じですが、ONE OK ROCKの曲は全然演奏しないという、少し謎なバンドだったそうですよ。
koboreの経歴
結成6年目にして、飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長を続けているkobore。
彼らが今に至るまでの成長の過程(経歴)をターニングポイントに分けてご紹介します。
この経歴を見れば、koboreがブレイクまでの階段をいかに猛スピードで駆け上がっているのかが分かりますよ。
koboreの経歴「結成前~結成」
弾き語り活動をしていた佐藤赳さんが「この音をバンドサウンドでやったらどうなるんだろう?」と思い立ち、バンドメンバーの募集を決意します。
佐藤さんは自身と同じ東京都立府中東高等学校の軽音部出身の先輩・後輩だった2人、安藤太一さんと田中そらさんを勧誘。
2015年に、koboreとしての活動をスタートさせました。
当時3人のメンバーの他にもう1人、ドラムの方(本名不明)がいたそうです。
しかし、そのドラムの方が方向性の違いから脱退してしまいます。
そこに入れ替わる形で、当時、他のバンドで活動しており、佐藤さんがそのドラムスキルの高さに目を付けていた伊藤克起さんを、サポートメンバーとして迎え入れました。
その後、2017年に伊藤さんが正式にメンバーに加入し、現在のkoboreが結成されました。
koboreの経歴「結成~メジャーデビュー」
現在と同じ編成となったkoboreは、すぐに頭角を現します。
2017年、伊藤さんが加入後すぐに、大阪のインディーズレーベルTHE NINTH APOLLOから声がかかり、イベントに出演。
同年3月には、2016年にリリースしたdemo CD「ヨルノカタスミ」が目に留まり、幕張メッセ国際展示場で開催された「ビクターロック祭り」にオープニングアクトとして出演を果たします。
さらに同年9月13日に、記念すべき1stミニアルバム「アケユク ヨル ニ」をリリース。
「アケユク ヨル ニ」を引っ提げ、全国31か所のツアーを敢行しました。
koboreはその後も勢いを全く落とすことなく、ライブ活動と音源制作を精力的に行い、2018年3月7日に1stシングル「アフレル」をリリース。
そして、そのわずか2か月後の5月9日には2ndミニアルバム「ヨル ヲ ムカエニ」を発売し、若手バンドとは思えないような驚異的なスピードで新曲を世に送り出します。
また「ヨル ヲ ムカエニ」はタワレコメンに選出され、音楽ファンにkoboreの名を一躍轟かせるきっかけとなりました。
タワレコメンはタワーレコードのスタッフが己の耳と直感を頼りに、まだ見ぬ新人アーティストをピックアップする企画。
「ヨル ヲ ムカエニ」のリリースツアーでは、バンド史上最大級となる全国53か所のロングツアーを敢行。
そして、そのツアーファイナルとして渋谷 TSUTAYA O-WESTで行われたライブは満員御礼となり、最高のフィナーレで幕を閉じました。
koboreはその後も確かな実績を着実に積み重ね、2019年1月23日にキャリア初となる待望の1stフルアルバム「雫になって」をリリース。
全国22か所のツアーを行いました。
そして同年8月に、koboreはついに日本4大フェスの1つ「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019」に出演を果たします。
その年は他にも、「MONSTER baSH 2019」「MURO FESTIVAL 2019」「FREEDOM NAGOYA 2019」 などの日本を代表する大型フェスにも出演し、彼らにとって転機の1年となりました。
koboreは着実にブレイクへの階段を駆け上がり、2020年8月5日に日本コロムビアより記念すべきメジャーデビューを果たしました。
その際に、メジャーデビューアルバム兼2ndフルアルバム「風景になって」をリリースしています。
koboreの人気曲
ボーカルの佐藤赳さんの実体験をもとに紡がれる、等身大で真っすぐなkoboreの楽曲の数々。
その中から、特に人気の3曲をご紹介します。
「夜に捕まえて」
「夜に捕まえて」は2020年8月5日にリリースされた、koboreのメジャーデビューアルバムであり、2ndフルアルバムでもある「風景になって」の収録曲です。
実はこの曲は、2019年1月23日にリリースされた1stフルアルバム「雫になって」の収録曲「夜を抜け出して」のアンサーソングとなっています。
佐藤赳さんが大のBUMP OF CHICKEN好きで、バンプが得意とする互いに関連性のある楽曲作りから着想を得て、この楽曲が生まれたそうです。
前作の「夜を抜け出して」は憂鬱な夜(忙しい仕事の毎日)にサヨナラして、愛しの君に会いに行きたいという淡い恋心を男性目線で描いています。
それに対して今作は、「夜=君と会えない時間」だから夜なんて来なければいいのに、という君に会えない心寂しさを女性目線で表現しています。
まさにアンサーソングですね。
そして、「夜に捕まえて」の最後の歌詞には「君と夜に抜け出せたりしないかな」と綴られており、「夜を抜け出して」と同じ心情を歌っていることが伺えます。
こうした遊び心のある楽曲を聴くと、思わず考察したくなってしまいますね。
しかし、切ない歌詞とは裏腹に明るめな音で作られているため、聴き心地の良い1曲に仕上がっていますよ。
「幸せ」
「幸せ」は2017年9月13日に発売された1stミニアルバム「アケユク ヨル ニ」に収録されています。
キャッチーなメロディに乗せた、爽快なほどにストレートな言葉が胸に深く突き刺さる、koboreの真骨頂と呼ぶべきリード曲です。
誰しもが頭の中では思っているけれど、気恥ずかしくてなかなか言葉にできない、「幸せ」の意味を等身大の歌で代弁してくれています。
“今”という一瞬があることを幸せに感じて死ぬ気で生きる、そうすれば明日に怯えて立ち止まってしまうことなんてなくなるはず。
そんな前向きな生き方を教えてくれるポジティブソングです。
「ヨルノカタスミ」
「ヨルノカタスミ」は2018年5月9日にリリースされた2ndミニアルバム「ヨル ヲ ムカエニ」の収録曲で、koboreを代表する1曲です。
公式YouTubeでは316万回再生を記録しており、koboreの楽曲で1番の再生回数となっています。
いかに人気の高い楽曲かが伺えますね。
飲めもしないお酒を無理に飲んだり、吸えないタバコを無理に吸ったりして、君のことを忘れるために気を紛らわせようとするけれど、すればするほど思い出してしまう。
そんな別れても元恋人のことが頭から離れない男性の失恋模様を、これまた真っすぐな言葉で綴ったラブソングです。
ちなみに、今楽曲は「ヨルノカタスミ」「アクユクヨルニ」「ヨルヲムカエニ」の3部作で構成されています。
今作で失恋してどん底だった男性が徐々に明るくなっていく様を、”夜”をテーマに表現しています。
また、曲のタイトルはkoboreの原点とも言える、2016年にリリースしたdemo CD「ヨルノカタスミ」と同じで、この曲に込めた彼らの想いがそういったところからも伝わってきますね。
今後、彼らがどんなビックバンドに成長しようとも、「ヨルノカタスミ」はkoboreの不動の名曲として在り続けるでしょう。
最新情報
2021年6月9日(水)にNEW EP「Orange」がリリース。
収録曲の「夜空になりたくて」はTBS・MBS系全国ネット『プレバト!!』6・7月度エンディングテーマに起用が決定しました。
また2021年6月2日(水)から、インディーズ時代にリリースしたこちらの4作品がApple Music、Spotify、LINE MUSICなどのサブスクで配信がスタートしています。
「アケユク ヨル ニ」
「ヨル ヲ ムカエニ」
「零になって」
「音楽の行方」
koboreのまとめ
今回はkoboreのメンバー紹介や経歴、人気曲に迫りながら、彼らの魅力をご紹介させていただきました。
結成以降、怒涛の勢いでロックシーンの中心へと駆け上がっているkobore。
今という一瞬を飾らずありのままに歌に込める、ど真ん中ストレートなkoboreの音楽スタイルからは今後もますます目が離せません。
ぜひ、koboreの真っすぐで等身大な歌詞と、切なさと爽やかさが混ざり合う音楽に触れてみてください。
きっと彼らの音楽が心にスッと入ってきて、気付いた頃には心を奪われていますよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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