再び訪れた邦楽バンドブーム。
一昔前は「青春パンク」が主流だったものの、最近はポップなバンドやおしゃれなバンドが増え、邦楽バンドの多様化が進んでいます。
ちょっと前までは珍しかったガールズバンドや男女混合のバンドも多々。
甘いラブソングをさらりと歌いこなしちゃうイケメンも多々。
そんな中で「ザ☆ロックンロール」なサウンドを奏で続けるのが、今回ご紹介するSIX LOUNGE(シックス・ラウンジ)です。
彼らはゴリゴリのロックと色っぽい歌声が印象的なスリーピースバンド。
この記事ではSIX LOUNGEの経歴やメンバー、オススメの楽曲について解説します!
目次
SIX LOUNGEの魅力・バンド名の由来
ヤマグチユウモリ/ボーカル、ギター
ナガマツシンタロウ/ドラム
イワオリク/ベース
SIX LOUNGE(しっくす らうんじ)は大分県で結成されたロックバンド。
2012年に活動を始め、2015年にはインディーズデビュー、そして2018年にはメジャーデビューと猛スピードでロックスターへの階段を駆け上がりつつある3人組です。
そんな彼らの最大の特徴といえば、「これぞ!」と言いたくなるようなロックなサウンド。
ここ数年はJ-POP好きでも馴染みやすいテイストのバンドが増えていますが、彼らの楽曲はまさにゴリゴリのロックンロール。
「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」や「THE YELLOW MONKEY」を彷彿とさせるようなヴィンテージ感の漂うサウンドや歌詞が魅力的です。
そしてさらに聴く人を魅了するのが、ボーカル・ヤマグチユウモリの色気溢れる歌声。
がなり声からファルセットまで自由に歌いこなす抜群の歌唱力と、20代とは思えない色っぽさは圧巻。
今後30代、40代と歳を重ねどのように進化していくのか、将来が楽しみなバンドの一つです。
バンド名の由来
「SIX LOUNGE」のバンド名の由来は、ボーカル・ヤマグチが高校生の頃によく聞いていたというザ・ローリング・ストーンズの「Voodoo Lounge」というアルバム。
当時16歳だった彼らは「16」と「Voodoo Lounge」の「Lounge」という単語を合わせ、「SIX LOUNGE」と命名したそうです。
ちなみに、「16」の英訳は正式には「sixteen(シックスティーン)」。
しかし当時の彼らはそれがわからず、「six(シックス)」にしたんだそう。
SIX LOUNGEのメンバー
ヤマグチユウモリ/ボーカル、ギター
ヤマグチユウモリはSIX LOUNGEのボーカル&ギター。本名は山口優盛。
ギターを始めたのは小学校の頃で、本格的なバンド活動を始めたのは高校入学後。その時に結成したのがSIX LOUNGEなんだそう。
SIX LOUNGEでは作曲も務めています。
影響を受けた音楽は斉藤和義や井上陽水、吉田拓郎といったフォークソング寄りのアーティスト。
SIX LOUNGEが楽曲にどこか哀愁を感じるのは、ここに理由があるのかもしれませんね。
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ナガマツシンタロウ/ドラム
ナガマツシンタロウはSIX LOUNGEのドラム担当。
ボーカル・ヤマグチとともにSIX LOUNGEとして活動を始めた初期メンバーです。
楽曲の作詞はほとんどナガマツが担当しています。
影響を受けた音楽は「QUEEN」。ボーカルのフレディ・マーキュリーより目立つドラムのロジャー・テイラーに感激し、小学校の頃からドラムを始めたそう。
そんなQUEENを教えてくれたのは彼のおばあちゃんというのも面白い話ですね。
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イワオリク/ベース
イワオリクはSIX LOUNGEでベースを務めるメンバー。
メンバーの中で一人だけ学年が下で、ヤマグチとナガマツの後輩にあたります。
SIX LOUNGEでは稀に作曲を行なうことも。
SIX LOUNGEに出会うまでは親の影響で洋楽ばかりを聞いていたそう。
特に影響を受けたのはアーティストは「Red Hot Chill Peppers」。ベースのフリーに惹かれてベースを始めたそうです。
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SIX LOUNGEの経歴
高校時代から活動を始め、もうすぐ結成9周年を迎える彼ら。
活動スタートからメジャーデビューまでどのような経歴を辿ってきたのか、SIX LOUNGEのこれまでのキャリアをご紹介します。
結成〜
SIX LOUNGEの活動がスタートしたのは2012年。
音楽の道を志し、音楽専門の高校に入学したボーカル・ヤマグチとドラム・ナガマツにより結成されました。
きっかけはヤマグチがナガマツのドラムの音に魅了されたこと。
練習室から響く大きな音に感銘を受け、当時ドラムとして他の人を誘っていたにも関わらずナガマツとバンドを組むことを決めたそう。
その後、大分県大分市で行われていた高校生バンドのコンテスト「ロックンロールハイスクール」に出場。
なんと2013年、2014年と2年連続で優勝し、徐々にインディーズシーンで注目され始めます。
しかし、当時ベースを務めていたメンバーが高校卒業をきっかけに脱退。
そこで後輩であるイワオリクが加入し、現行体制のSIX LOUNGEが完成しました。
2人がイワオを誘った理由は、人生を棒に振っても良さそうだったからとのこと。
当時イワオは別のバンドで活動していましたが、「ここにいても未来はないな」と思っていたためすぐにSIX LOUNGEへの加入を決めたそうです。
THE NINTH APOLLO時代
イワオが加入した2015年、SIX LOUNGEは大手インディーズレーベル「THE NINTH APOLLO」からインディーズデビューを果たします。
1stシングルとなる「メリールー」はオリコンランキング88位を記録。
翌2016年には会場限定シングル「Tomorrow Never Knows」、1stアルバム「東雲」をリリースし、リリースツアーとワンマンライブを敢行。
この頃には九州のみならず全国にファンが増え、インディーズシーンで注目の存在となり始めました。
「東雲」は2017年CDショップ大賞の九州ブロック賞を受賞しました。
さらに、2017年にはミニアルバム「大人になってしまうなよ」やスプリット盤「地獄盤」を立て続けにリリース。
「MURO FESTIVAL」や「長田大行進曲」など中規模音楽フェスへの出演も増え、さらに人気を拡大。
そして2018年、ユニバーサルミュージック内のレーベル「ZEN MUSIC」からのメジャーデビューが決まりました。
メジャーデビュー以降
2018年、メジャーデビュー作となるミニアルバム「夢うつつ」は、オリコンランキングで22位を記録。
さらに同年、3rdミニアルバム「ヴィーナス」をリリースすると、翌2019年にはアルバム1枚とシングル2枚をリリース。
ボーカル・ヤマグチが幼少期より聞いてたというシンガーソングライター「井上陽水」のトリビュートアルバムに参加するなど、活動の幅を大きく広げます。
2020年は新型コロナウイルスの影響で目立ったライブ活動や楽曲リリースはないものの、YouTubeを使って弾き語り配信などを行いながら活動を継続。
2021年は3rdアルバムとなる「3」を発表し、リリースを記念するツアーを予定しています。
SIXLOUNGEのオススメ曲
SIX LOUNGEの楽曲の魅力は、何と言っても「ロックンロール感」。
厚い音、男臭い歌詞、ヴィンテージ感のあるサウンド・・・。
冒頭でも述べたとおり、ミッシェルやイエモンに近いロックンロールを感じることができます。
しかし、爽やかさを感じる曲があったり甘いラブソングがあったりと、意外と楽曲の幅が広いのも彼らの魅力。
ゴリゴリのロックンロールからラブソングまで、SIX LOUNGEの公式YouTubeにアップされている楽曲を中心にオススメ曲をご紹介します。
メリールー
「メリールー」は2015年にリリースされた1stシングル。
2016年にリリースされた1stアルバム「東雲」にも収録されており、非常にファンが多い一曲です。
楽曲の内容はというと、甘さたっぷりのラブソング。
おそらくAメロ&Bメロは女性の目線、サビは男性の目線という構成になっており、甘い掛け合いが続きます。
その甘さと歌声の色っぽさといったら、「本当に10代(当時)…?」と疑ってしまうほど。
そして「メリールー」というタイトルや「お前」という歌詞がしっかりロックンロール。
聞いたらファンにならずにはいられない一曲です。
ぜひ最後のサビの高音にも注目しながら聞いてみてください。
僕を撃て
「僕を撃て」は2017年にリリースされたミニアルバム「大人になってしまうなよ」に収録されている楽曲です。
彼らが20歳前後で書き上げた楽曲ですが、世界観が驚くほどロックンロール。
全体の内容としては誰かとの別れを歌っているようですが、「天使」「銃」「地獄」といった単語にドラム・ナガマツのロックなワードセンスが光ります。
90年代に活躍していたロックバンドの楽曲には「エンジェル」「マーメイド」などの非現実的な歌詞が散見されましたが、2010年以降のバンドの楽曲としてはなかなか新鮮。
40代、50代のロック好きも楽しめるのではないでしょうか。
メジャーデビュー後にリリースされたアルバム「THE BULB」には再レコーディングしたものが収録されているので、そちらもぜひチェックしてみてくださいね。
ナイトタイマー
「ナイトタイマー」は2019年にリリースされた2ndアルバム「THE BULB」に収録されている楽曲です。
この曲の注目ポイントは、痺れるほどロックなサウンドとボーカル・ユウモリの歌唱力。
正直なところ歌詞の内容は非常に難解ですが、メロディーと歌声だけでガッチリ心を掴まれてしまうほどクールな一曲です。
演奏や歌が上手いバンドはたくさんいますが、同曲の世界観を崩さずにカバーできるバンドはいないのでは?と思ってしまうほど、SIX LOUNGEの世界観がよく表れています。
独特な世界観がそのまま映像化されたようなダークなMVにも注目です。
ふたりでこのまま
「ふたりでこのまま」は2016年にリリースされた1stアルバム「東雲」に収録されている楽曲。
「僕を撃て」や「ナイトタイマー」などロックンロール全開のSIX LOUNGEから入った人は、「え?こんなのもできるの!?」と思ってしまうような爽やかなラブソングです。
特に、サビ直前の<笑った笑顔/かわいくて好きさ/もうね、ずっと離さない>という歌詞は激甘。
これをヤマグチの艶っぽい声が歌うわけですから、女性ならもうメロメロです。
しかし、サビに「アダムとイブ」というワードを持ってくるあたりがちゃんとロックンロール。
女性はヤマグチの歌声と甘い歌詞に、ロック好きな男性はナガマツのワードセンスに虜になってしまうのではないでしょうか。
彼女をまってた
「彼女をまってた」は2021年4月にリリースされた3rdアルバム「3」に収録されている楽曲です。
まっすぐに彼女を思う甘い歌詞が印象的なラブソングですが、注目したいのはメロディー。
全体的な音にはロックンロールらしい厚みがありますが、メロディーはどこか温かくてとてもやさしい雰囲気。
まるで楽曲の主人公が彼女を思う気持ちがそのまま表れているようです。
また、<夜が来るまで、彼女を待ってた>という歌詞から夕方以降の時間帯を歌っていることがわかりますが、街が夕日で赤く染まり暮れるまでの情景をサウンドから自然と感じられるのもポイント。
イントロを聴いた瞬間、「あ、夕方に聴きたい」と思わせる不思議な雰囲気がある一曲です。
彼女がいる方は彼女をまちながら、残念ながらいない方は夕方の雰囲気に浸りながら聴いてみてくださいね。
SIX LOUNGEのまとめ
令和ロックの中でも特に独自のロックンロール道を突き進むSIX LOUNGE。
革ジャンやスキニーデニムを着こなす佇まいにもロックンロールを感じます。
だからこそ、その中でふと見せる甘さや爽やかさがより一層彼らの魅力を引き立て、リスナーを魅了しているのかもしれませんね。
今後年を重ねるに連れ、楽曲の振り幅もより広がっていくはず。
どのような楽曲でどんな活躍を見せるか、非常に楽しみですね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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