ここ数年でじわじわとファンを増やし続け、2021年ついにメジャーデビューが決まったバンド「Hakubi(はくび)」。
結成からわずか2年でライブチケットのソールドアウトが続出、野外フェスでは入場規制が頻発、さらには大型フェスへの出演が続々と決まるなど、躍進を遂げているスリーピースバンドです。
一体彼らの何が多くの人を惹きつけているのでしょうか。
この記事ではHakubiのメンバーやバンドの経歴や魅力、おすすめの楽曲について解説していきます。
目次
1.Hakubiの魅力・バンド名の由来
- 片桐/ボーカル、ギター
- ヤスカワアル/ベース
- マツイユウキ/ドラム
「Hakubi」は2017年に京都府で結成された男女混合のスリーピースバンドです。
彼らの最大の特徴といえば、女性ボーカル・片桐の存在。
「凛とした」という言葉がぴったりとハマるような、繊細ながらも芯のある歌声に多くの人が魅了されています。
また、誰もが表には出さずとも胸の奥に抱えているような葛藤や虚無感を歌った歌詞も魅力。
片桐のしなやかな声と合わさると、ズンッと胸の奥まで届くような不思議な感覚があります。
楽曲の世界観に浸ったり、自分の過去と重ねたり、今の心情にぴったりリンクしたりと聴き手はかなり感情を揺さぶられるのがポイント。
とはいえ、歌詞はどこか希望や期待を含んでおり、一曲聴き終わったあとはなんだか前向きな気持ちになれるのが最大の魅力です。
結成からわずか4年、2021年にはワーナーミュージック・ジャパン内のレーベル「unBORDE」よりメジャーデビューが決定しています。
1-1.バンド名の由来
「Hakubi」というバンド名は、「三国志・蜀書・馬良伝(しょくしょ ばりょうでん)」に出て来る人物「白眉」が由来。
白眉は馬氏の家の五人兄弟の中でも特に優れた存在であったと言われ、その眉毛には白い毛があったそう。
周りの人々が「白眉最も良し」と噂していたことから「白眉」という単語が生まれ、「周りのもの・ことよりも優れている」という意味を持つようになったんだとか。
実際、「Hakubi」という名前には「バンドの中で優れた存在になりたい」という意味も込められているようです。
2.Hakubiのメンバー
2-1.片桐(かたぎり)/ボーカル、ギター
片桐はHakubiのボーカル兼ギター。
岐阜県出身。
元々は弾き語りをしており、SNS上でライブなどを行なっていたそう。
その後ライブハウスなどでも活動するようになり、同大学だったドラム・マツイユウキが声をかけたことからHakubiとしての活動が始まったようです。
バンド結成直後は一人だけ顔を隠しており、ライブに行かないと顔を見れないということでも話題になりました。現在はHakubiのホームページで顔を公開しています。
2-2.ヤスカワアル/ベース
ヤスカワアルはHakubiのベース担当。
結成当時は片桐・マツイユウキの同級生がベースを務めていましたが、学業が忙しくなったことをきっかけに脱退。
その後ヤスカワアルがHakubiに加入しました。
ドラム・マツイユウキとは高校時代に顔見知り程度の知り合いだったそう。
Hakubiへの加入のきっかけはSNS。
「バンドをしたい」という呟きにマツイが反応したことからHakubiとしての活動が始まりました。
2-3.マツイユウキ/ドラム
マツイユウキはHakubiのドラム担当。
ボーカル・片桐と同じ大学に通っており、軽音サークルで出会ったそう。
バンド結成のきっかけを作ったのはマツイであることから、Hakubiはマツイなしでは始まらなかったと言っても過言ではない存在です。
軽音サークル内で弾き語りを披露した片桐を見てバンドに誘ったそう。
当時片桐が演奏していたのは「17」という楽曲だったようです。
3.Hakubiの経歴
あっと言う間に人気に火がつき、メジャーデビューへと至ったHakubi。
一体どのような経歴を辿ってきたのか気になりますよね。
結成前からメジャーデビューまでの経歴についてまとめます。
3-1.Hakubi結成前〜結成
Hakubiが結成されたのは2017年のこと。
それ以前はボーカル・片桐はYouTubeやツイキャスで弾き語りを、ベース・ヤスカワとドラム・マツイはそれぞれバンドを組み音楽活動をしていました。
そんな彼らの出会いは、大学の音楽サークル。
軽音サークルの入部記念ライブで「17」と言う楽曲を歌う片桐にマツイが心奪われ、「バンドを組まないか」と声をかけたそうです。
当時はもう一人別の同級生を含めた3人構成でしたが、一名は学業を優先するために脱退。
そこで加入したのが現・ベースのヤスカワです。
深夜、SNSに投稿した「バンドやりたいな」というつぶやきをマツイが見つけ、一度対バンしたことがあるレベルの知り合いだったのにも関わらずDMを送り話が成立したそうです。
ヤスカワも最初に片桐の歌声を聴いた時は「すごい!」と驚いたそう。
一方、マツイがヤスカワを誘った理由は「初心者より経験者の方がいいな」という軽い理由だったようです。
3-2.結成〜
Hakubiとして活動を開始した年の11月、1st e.p「夢の続き」をリリースします。
表題曲である「夢の続き」は自身初となるMVも制作されました。
CDは会場のみの限定販売でしたが、3,500枚を販売。
MVの再生回数もぐんぐんと伸び、2021年現在では300万回を記録しています。
翌2018年には2nd e.p「黎明」をリリースし、全国21箇所を巡るツアーを敢行。
同CDも会場限定のみでの販売にも関わらず、3,500枚を売り上げるなど話題の存在になり始めました。
この頃には「TOKYO CALLING 2018」や「JAPAN’S NEXT 2018」などサーキットイベントにて入場規制がかかるほど人気に。
2019年には初の全国流通盤となる3rd e.p「光芒」をリリースします。
リリースを記念して行った全国ツアーでは、一部の都市でチケットがソールドアウト。
翌年には「VIVA LA ROCK 2020」や「京都大作戦」など大型フェスへの出演が続々と決定していました。
その後は新型コロナウイルスの流行により活動が制限されるものの、彼らの人気は止まることを知らずヒートアップ。
そして2020年の10月、ついにメジャーデビューすることが発表されました。
3-3.メジャーデビュー以降
彼らがメジャーデビューを果たすのは2021年9月8日。
ワーナーミュージック・ジャパン内のレーベル「unBORDE」よりアルバム「era」をリリースします。
収録されている12曲のうち、3曲がタイアップを獲得。
そのうち先行配信されている「アカツキ」はドラマ「浜の朝日の嘘つきどもと」に提供した、自身初となるドラマ主題歌の書き下ろし作品です。
また、2021年4月からはFMラジオにてレギュラーコーナーも担当。
さらに2021年に予定されている大型音楽フェスティバルへの出演も続々と決定しています。
結成からわずか4年、今後どのような活躍を見せてくれるか非常に楽しみですね。
メジャーデビューアルバム「era」では以下の楽曲がタイアップを受けています。
・アカツキ/映画「浜の朝日の嘘つきどもと」主題歌
・道化師にはなれない/ドラマ「クロシンリ 彼女が教える禁断の心理術」主題歌
・栞/映画「浜の朝日の嘘つきどもと」主題歌
4.Hakubiの代表曲
Hakubiの楽曲のコンセプトは、「夜中、あなたに寄り添う音楽」。
夜中といえばなんだかセンチメンタルな気分になり、色々考え込んでしまう時間ですよね。
そして不安に駆られたり、「もう嫌だ」なんて嘆いてみたり。
とはいえ慰めて欲しいというわけでもない複雑な気分だと思いますが、そんな荒んだ気持ちにそっと寄り添い前を向かせてくれるのがHakubiの楽曲の魅力。
オススメの5曲をご紹介します。
4-1.光芒
「光芒」は2019年4月にリリースされた3rd e.pの表題曲です。
初の全国流通盤CDであり、Hakubiの知名度をグッとあげた一曲といっても過言ではないでしょう。
楽曲では<僕たちは/いつまでどこまで/頑張ればいいの>というフレーズが非常に印象的。
日々の忙しさや先の見えない戦いに、同じような感情を抱いたことがあるという人も少なくないはず。
それでも「光芒」というタイトル通り最後は<生きてゆけ>という力強いフレーズで締めくくられるのも魅力的なポイント。
ぜひ一曲通して聴いてみてください。
4-2.夢の続き
「夢の続き」は2017年11月にリリースされた1st e.pに収録されている楽曲です。
MVでは歌詞と演奏シーンが映し出されていますが、ボーカル・片桐をはじめメンバーの顔が絶妙に見えないことでも話題になりました。
楽曲では夢を追い続ける中で感じる葛藤について歌われており、夢を追った経験がある人や現在追っているという人は共感必至。
最後の<僕らはまだ終わっていないよ>というワンフレーズに目頭が熱くなるのではないでしょうか?
4-3.17
「17」はHakubiを結成する前、当時17歳だった片桐が作った楽曲。
片桐が同曲を弾き語る姿を、ドラム・マツイが見たことでHakubiの結成に至ったという伝説の一曲です。
楽曲では多感な時期ならではの繊細な感情が歌われており、共感する人もいればどこか懐かしさを感じる人もいるはず。
2019年11月にリリースされた4th e.p「追憶」に収録されていますので、ぜひチェックしてみてください。
4-4.午前4時、SNS
「午前4時、SNS」は2019年11月にリリースされた4th e.p「追憶」に収録されている楽曲です。
かなり印象的な楽曲タイトルですが、歌詞の内容もかなり印象的。
まるで独り言のように悩みや葛藤が歌われており、そのリアルさに胸がキュッと締め付けられます。
また、同曲は片桐が叫ぶように歌うパートがあるのも注目のポイント。
一曲の中で激しく緩急がつけられており、聴きごたえたっぷりです。
通して聴くとタイトルの意味がわかりますので、歌詞に注目しながら聴いてみてくださいね。
4-5.在る日々
「在る日々」は2021年2月に配信リリースされた楽曲です。
2021年9月にリリース予定のデビューアルバム「era」にも収録されています。
なんと同曲は全国のラジオなど46局でパワー・プレイを獲得。
片桐の繊細な声が生かされたメロディー、傷つき疲れた人にそっと寄り添うような歌詞がかなり話題を呼んでいます。
繰り返しの日々に倦怠感を感じている方、何かに悩み辛くて仕方がないという方にぜひ聴いてほしい一曲です。
5.Hakubiのまとめ
結成からたったの4年でめざましい活躍を見せるHakubi。
今後はさらに活動の幅を広げ、多くの人を魅了していくことでしょう。
大型フェスが開催されれば、彼らの楽曲を直接耳にするという人も増えるはず。
ぜひ今のうちからチェックしておきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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