アニメの主題歌を務める機会が多い「アニソンバンド」の代表といっても過言ではない存在となりつつあるLenny code fiction(レニー・コード・フィクション)。
たしかな歌唱力と演奏力を持つ4人組バンドです。
クールなサウンドでロックファンのみならず多くのアニメファンを虜にしてきた、彼らの魅力や経歴、シングルとしてリリースされた楽曲についてご紹介します。
目次
Lenny code fictionの魅力・由来
- 片桐航(かたぎり わたる)/ボーカル、ギター
- ソラ/ギター
- Kazu/ベース
- KANDAI/ドラム
「Lenny code fiction」は2012年に結成し、2016年にメジャーデビューを果たした4人組バンド。
何度かのメンバー交代を経て、2016年ごろから現行のメンバーで活動しています。
端正なルックスが印象的な4人ですが、彼らの魅力はビジュアルのみではありません。
アニメの世界観を絶妙に引き立てるようなクールなサウンド、聴く人を前向きな気持ちにさせるような歌詞、そして確かな歌唱力と演奏力が魅力。
激しい演奏も繰り返される転調も難なく弾きこなし歌いこなす彼らの実力はかなりのものと言えるでしょう。
メンバー全員が30歳未満とまだまだ若いバンドであり、今後の活躍も期待されています。
Lenny code fictionの由来
「レニー」の愛称で親しまれる「Lenny code fiction」。
なかなか複雑な名前のように感じられますが、実は映画好きのボーカル・片桐が3つの映画を組み合わせて作った名前なんだそう。
ちなみにその映画というのは、「メメント」「ダ・ヴィンチ・コード」「パルプ・フィクション」の3本。
「メメント」は主人公の名前「レニー」、残り2本はタイトルの一部を参考にし、「レニー・コード・フィクション」と名付けたようです。
単語数を3つにしたのは、「L’Arc〜en〜Ciel」のように3ワードのバンド名に憧れがあったからなんだそう。
Lenny code fictionのメンバー
片桐航(かたぎり わたる)/ボーカル、ギター
「片桐航」はLenny code fictionのボーカル兼ギター。
全楽曲の作詞作曲も手がけるフロントマンです。
音楽を始めたきっかけは、中学生のときに校内放送で聞いた「L’Arc〜en〜Ciel」。
あまりのかっこよさに衝撃を受け、それまで一生懸命取り組んでいた野球をやめて音楽の道を志したそうです。
バンドをはじめたのは高校生の頃。
この時のバンドがのちにLenny code fictionへと進化します。
ソラ/ギター
「ソラ」はLenny code fictionのギター担当。
フルネームは公開されていませんが、「ソラ」は本名なんだそう。
Instagramのプロフィール欄に「音楽とファッションの親和性を伝えたい」という記述がある通り、かなりのおしゃれさん。
Instagramには弾き語りのほかさまざまなコーディネートが掲載されています。
Kazu/ベース
「Kazu」はLenny code fictionでベースを務めるメンバー。
ボーカル・片桐とLenny code fictionの前身となるバンドを始めた初期メンバーです。
メジャーデビューシングルがオープニングソングに起用されたアニメ「D.Gray-man HALLOW」はデビュー前から大ファンだったそう。
「D.Gray-man HALLOW」の作者である星野桂とは同じ中学校出身。まさに運命です。
KANDAI/ドラム
「KANDAI」はLenny code fictionのドラム担当。
はじめはサポートドラマーとして参加していましたが、ギター・ソラとともに2016年に加入しました。
料理やDIYが好きと公言しており、多趣味なようです。
Lenny code fictionの経歴
実はLenny code fictionの前身バンドとして活動していた時代から、かなり注目される存在であった彼ら。
一体なぜ注目され、どのタイミングでLenny code fictionとして活動しはじめたのか、彼らの経歴についてご紹介します。
結成
Lenny code fictionが結成されたのは2012年。
現ボーカル・片桐と現ベース・Kazuを含む4人で、滋賀県を中心に活動していました。
当時まだ高校生だった彼らですが、在学中に出演したライブの本数はなんと200本以上。
多い時は月10本くらいのライブをこなしていたようです。
そんな積極的な活動の中で彼らが注目されるきっかけとなったのが、高校生バンドのコンテストである「閃光ライオット」。
2012年の閃光ライオットのファイナリストになったことで知名度を上げました。
当時は「CROMARTY(クロマティ―)」というバンド名で活動していたようです。
しかし、後にギターとドラムが脱退。
残された2人は2014年にバンド名を「Lenny code fiction」へと改名し、サポートメンバーを加えつつ活動を続けます。
翌2015年には「百万石音楽祭」や「PHOENIX ROCK FEST」など大きな野外音楽フェスティバルへ出演。
徐々に人気を獲得していく中で、2016年に現ギター・ソラと現ドラム・KANDAIの正式加入が決まります。
そして同年、キューンミュージックよりメジャーデビューすることが発表されました。
メジャーデビュー以降
メジャーデビューシングル「Key -bring it on, my Destiny」が人気アニメ「D.Gray-man HALLOW」のオープニングソングに起用されると、彼らの人気は急上昇。
続く2ndシングル「Flower」もアニメ「ALL OUT!!」の主題歌に起用され、知名度が一気に上がります。
同年に開催した初のワンマンライブはチケットがソールドアウトになるほどの大盛況。
立て続けに行った全国ツアーも大成功に終わり、勢いに乗った彼らは3rdシングル「Colors」をリリースします。
また、2017年は「VIVA RA ROCK」「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」「SUMMER SONIC」といった大型フェスへの出演も果たし、ロックバンドとしての地位を確立。
さらに、2018年には4thシングル「Make my story」とアルバム「Montage」、2019年には5thシングル「脳内」をリリースしました。
これまでにリリースしたシングルはすべてアニメ主題歌に起用されており、アニソンバンドとしての知名度もアップ。現在はアニメ好きのファンも増えつつあります。
2020年は新型コロナウイルスの流行によりライブ等が中止になってしまったものの、2021年はまた積極的な活動を再開予定。
彼らの今後の動きが楽しみです。
Lenny code fictionのシングル5曲をチェック!
Key -bring it on,my Destiny-
「Key -bring it on,my Destiny-」は2016年8月にリリースされたLenny code fictionのメジャーデビューシングル。
アニメ「D.Gray-man HALLOW」のオープニングテーマに起用されたことで大きな話題になり、YouTubeの再生回数は150万回を超えました。
楽曲は疾走感溢れるロックなナンバー。
新しい日々への強い決意が歌われており、メジャーという舞台に挑戦する彼らの気持ちがそのまま表れているかのような一曲です。
インディーズ時代から彼らを追っている人にとってはかなりグッとくる一曲かもしれませんね。
新たな門出に立つ人、これからなにかにチャレンジする人にもおすすめです。
ぜひ聴いてみてくださいね。
Flower
「Flower」は2016年11月にリリースされた2ndシングル。
デビューシングル「Key -bring it on,my Destiny-」に続き、アニメ「ALL OUT!」のオープニングテーマに起用されました。
同曲ではロックでメロディアスなサウンドに乗せ、大切な人への思いが歌われています。
<僕らはまた火を灯して/何度でも夜を超えた>という歌詞に象徴されるように、様々な困難を大切な人と一緒に乗り越えようというところがポイント。
楽曲の主人公目線で聴いても、大切な人目線で聴いても気持ちが前向きになる一曲です。
サビの美しいファルセットに注目しながらチェックしてみてください。
Colors
「Colors」は2017年4月にリリースされた3rdシングル。
アニメ「パズドラクロス」のオープニングテーマに起用されました。
同曲の特徴といえば、楽曲内で複数回繰り返される転調。
最初は爽やかなトーンから始まり、重厚感あふれる間奏、ロックなAメロとやや落ち着いたBメロを経て、メロディアスなサビへと移行します。
こんなにも複雑な構成の楽曲を扱いきれるのは、まさに彼らにしっかりとした実力があるからであると言えるでしょう。
ビジュアルもなかなかイケてる彼らですが、歌唱・演奏スキルも素晴らしいようです。
Make my story
「Make my story」は2018年8月にリリースされた4thシングル。
人気アニメ「僕のヒーローアカデミア」のオープニングテーマに起用されたこともあり、YouTubeの再生回数は300万回に迫る勢いで伸びつづけています。
楽曲では夢や目標に立ち向かおうとする思いが歌われており、「ここぞ!」というときに聴くと元気や勇気をくれそうな一曲。
<平凡より感動を謳歌して夢見たい>というフレーズや<正解は自分で見つけたい>というフレーズに励まされそうですね。
大きなスタジアムで熱く歌い、楽器を弾き倒すLenny code fictionの姿を映したMVも注目です。
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脳内
「脳内」は2019年12月にリリースされた5thシングル。
アニメ「炎炎ノ消防隊」エンディングテーマに起用され、注目を集めました。
楽曲はLenny code fictionらしさ溢れるロックでクールな雰囲気。
後半には大きな転調があり、これまでにはないようなラップテイストのフレーズが設けられているのもポイント。
非常にストーリー性がある一曲なので、アニメのショートバージョンではなくMV等でフルでお楽しみいただきたい一曲です。
Lenny code fictionのまとめ
リリースする曲のほとんどがアニメのタイアップという次世代アニソンバンド「Lenny code fiction」。
次回はどんな楽曲でどのアニメを盛り上げるのか楽しみですね。
Lenny code fictionを知らないアニメファンが彼らのファンになる可能性も高く、今後ますます人気の存在になること間違いなし。
今後の活動を楽しみにしつつ、彼らの活躍を見守っていきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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