TikTokやYouTubeの普及により、音楽がより身近な存在となった昨今。
作り手はより手軽に発信できるようになり、聞き手も音楽に触れやすくなった今、若手世代の活躍が非常に注目されています。
その代表格が、現役大学生である「Vaundy」。
センスあふれる楽曲の数々は、一般リスナーのみならず数々のアーティストからも評価されています。
そこでこの記事では、「Vaundy」を筆頭に目覚ましい活躍を遂げる現役大学生&若手アーティストをご紹介。
オススメの楽曲もご紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
Vaundy
「Vaundy(バウンディ)」は2019年より活動する男性シンガーソングライター。
作詞作曲はもちろんのこと、編曲やアートワークの作成、映像のプロデュースも行うマルチなアーティストです。
多彩な才能を発揮する彼ですが、なんと2000年生まれの現役大学生。
現在は美術系の大学に通いながら活動を続けています。
そんなVaundyの魅力といえば、文才あふれる歌詞と洗練されたメロディー。
メロディーに関してはポップな楽曲もバラードもとにかくおしゃれ。
しかし、おしゃれなだけでなく歌詞に深い意味があるのもポイント。
ぜひ独特の世界観を堪能してみてください。
東京フラッシュ
「東京フラッシュ」は2019年11月にリリースした1stシングルで、Vaundyがブレイクするきっかけとなった一曲です。
ややダークなメロディーに乗せて歌われているのは、同じくややダークな恋愛模様。
<Fakeの笑顔をみせてよみせてよ/ねぇ>という歌詞から、純粋とは程遠い片思いの気配を感じます。
歌詞の意味を100%理解するのはなかなか難しい楽曲ですが、それでも主人公が叶わぬ恋をしていることや、主人公が抱く虚無感が伝わってくるのが共感のポイント。
メロディーに注目して聴くのもありですが、歌詞の意味を考えながら曲の世界観に没入するとより楽しめます。
napori
「napori」は2020年5月にリリースした1stアルバム「strobo」に収録されている楽曲。
シングルカットはされておらずタイアップ等もないものの、各種音楽ストリーミングサービスにて上位にランクインする人気曲です。
同曲で歌われているのも、どこか切なさを感じる恋愛模様。
「僕」と「君」の2人が愛し合う様子が描かれているものの、<僕が大人になって思い出すのは君じゃないかな><君が大人になって思い出すのはぼくじゃないかな>と別れの予感を感じさせる描写が含まれています。
しかしメロディーは温かさにあふれており、「いつか別れが来たとしても、いまが幸せならいいか」なんて思えて
しまうから不思議。
その儚さがなんともVaundyらしい一曲です。
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WurtS
「WurtS(ワーツ)」は2021年に本格的な活動を始めた男性ソロアーティスト。
それ以前はYouTubeやTikTokなどのSNSを中心に活動していました。
代表曲「分かっていなよ」に象徴されるように、WurtSといえば癖になるメロディーとどこか気だるさを感じる独特な歌声が魅力的。
SNSにはオリジナル曲だけでなくカバー曲も頻繁に投稿していますが、どれも雰囲気があって惹きつけられます。
そんなWurtSも作詞・作曲・編曲からデザイン・映像まで全てセルフプロデュースする多彩な才能の持ち主。
公式SNSに「21世紀生まれ」という記述がある通り、彼もまた大学に通いながら活動を続けているようです。
分かってないよ
「分かってないよ」は2021年6月にリリースしたE.P「MAGICAL SOUP」に収録されている楽曲。
TikTokに投稿された30秒ほどの動画が話題になり、2021年5月にフルバージョンのMVを公開、2021年8月現在で再生回数340万回を誇るWurtSの代表曲です。
同曲で歌われているのは、すれ違う男女の恋心。
前半は女性目線、後半は男性目線で描かれているようですが、一体何が原因で関係がこじれているのか、明確には歌われていません。
MVでは三角関係が描かれているものの、楽曲に当てはめようとすると最終的にどちらが選ばれたのかはっきりしないのも面白いポイント。
様々な想像を掻き立てられるからこそ、多くの人がハマるのかもしれませんね。
檸檬の日々
「檸檬の日々」はWurtSの1st E.P「檸檬の日々」に収録されている楽曲です。
爽やかなメロディーが印象的ですが、歌詞の内容はどこか切なさが滲む印象。
<僕の街から遠い街へ/君はいっそうよく見えなくて>という歌い出しからラブソングのなのかと思いきや、そうではない様子。
<僕の目指す場所、遠い未来へ/世間はいっそうやけに冷たくて>という歌詞もあり、夢を追うことに対する葛藤なども歌われていると思われます。
春を思わせる歌詞も多いことから、門出を歌っているのかもしれませんね。
同曲のMVは縦割りで制作されており、スマホでも見やすい構成になっているというのが新世代アーティストらしい計らいのひとつ。
WurtS本人も出演していますので、ぜひチェックしてみてください。
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ヤユヨ
「ヤユヨ」は2019年に結成されたガールズバンド。
正式メンバーであるリコ(Vo&Gt)、ペッペ(Gt&Cho)、はな(Ba&Cho)の3人にサポートメンバー・すーちゃん(Dr&Cho)を加えた4人で活動しています。
高校在学中に結成したという彼女たちですが、現在は大学生。
大学に通いつつ、楽曲のリリースやライブ活動などを行なっているようです。
そんなヤユヨの魅力といえば、いい意味でわかりやすくストレートなロックンロール。
お父さん世代も青春パンクで育った世代も親しみやすい存在と言えるでしょう。
さよなら前夜
「さよなら前夜」は2019年にリリースしたヤユヨの1stシングル。
<左側が無音のイヤフォンから/分かって欲しかった恋の歌>というなんともエモい歌い出しから始まる恋の歌です。
「恋」といってもラブラブな毎日を歌った楽曲ではなく、タイトルからもわかる通り恋人と別れる前の日の心情を歌った楽曲。
恋人からもらったはずのものが色褪せて見えてしまう描写や、恋人がいなくても平気かもと思う描写がなんとも哀愁たっぷりです。
疾走感のあるメロディーもどこか情緒的で、聴くと実際に別れを経験したかのような切ない気持ちになってしまいます。
ヤユヨの演奏シーンを写したシンプルなMVも必見。
ボーカル・リコのレトロなシャツがいい味を出しています。
いい日になりそう
「いい日になりそう」は2020年にリリースした1stミニアルバム「ヤユヨ」に収録されている楽曲。
ボディケア用品のCMのために書き下ろした初のタイアップソングです。
同曲で歌われているのは、1日をスタートを迎えた女性の気持ち。
「なんかいい日になりそう」という期待にも似た希望が、飾らない言葉で歌われています。
<いつもの歌、いつものメイク/私の好きな私を身に纏おう>という乙女心をくすぐるフレーズは、現役大学生の彼女だからこそ生み出せるもの。
ボディケア用品ともリンクしており、彼女たちの才能を感じさせる一曲です。
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藤井風
「藤井風(ふじい かぜ)」は2019年にメジャーデビューを果たした男性アーティスト。
1997年生まれで大学生ではありませんが、世界から注目を浴びている期待の若手アーティストです。
そんな彼の特徴といえば抜群の歌唱力とピアノの演奏。
そして甘いルックスと身長181cmという驚きのスタイル。
中学生ごろからYouTubeにアップし続けているピアノの弾き語りカバー動画は、アーティストや楽曲になぞらえた独特のユーモアセンスにもあふれています。
「天は二物を与えず」と言いますが、二物のみならず三物も四物も授かったまさに異才。
ぜひ過去の動画もあわせてチェックしてみてください。
何なんw
「何なんw」は2019年11月にリリースされた1stシングル。
タイトルにつけられた「w」からふざけた曲なのかと思いきや、自身の魂とも言える「ハイヤーセルフ」が肉体に話しかけているという驚きのコンセプトの楽曲です。
それを踏まえて<雨の中一人行くあんた/心の中でささやくのよ/そっちに行ってはダメと>という歌詞を見てみると、「守護霊的な存在が話しかけているのか!」とスッと理解できる人も多いでしょう。
また、<それは何なん/先がけてワシは言うたが>という歌詞に現れているように、藤井風の出身地である岡山県の方言がたくさん使われているのも面白いポイント。
モダンなサウンドと言葉遣い、内容のギャップになかなか追いつけませんが、理解できるととても深みのある一曲です。
もちろん、理解できなくても音だけで楽しめるので聴いてみてくださいね。
きらり
「きらり」は2021年にリリースされた8thシングル。
「GOOD GROOVE」をテーマに、Honda「VEZEL e:HEV」のCMソングとして書き下ろされました。
CMで広く認知されたこともあり、ビルボードジャパンランキングでは2位を記録。
現時点は藤井風の最大のヒットソングといえる存在です。
そんな「きらり」で歌われているのは、「誰か」と出会った喜び。
「誰か」が家族なのか恋人なのかはわかりませんが、どこかスピリチュアリズムを感じる視点から、「誰か」とようやく出会えた嬉しさや未来を思う気持ちが歌われています。
また、タイトルは「きらり」なのに歌詞に「さらり」という単語が頻繁に使用されている点がなんだかトリッキー。
とても爽やかなメロディーで、まさにドライブにぴったりです。
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Mom
「Mom(マム)」は1997年生まれの男性アーティスト。
シンガーソングライターという肩書きのほか、「トラックメイカー」という肩書きも持っています。
大学在学中である2017年ごろから活動を本格化し、2020年にメジャーデビューを果たしました。
そんな彼の楽曲は、ラップでもJ-POPでもない独特の世界観が特徴的。
アップテンポからバラードまで巧みに扱いますが、いずれも聴いた瞬間「Momだ」と認識させる特有の中毒性があります。
Mom自らが手がけているアートワークやMVも必見です。
あかるいみらい
「あかるいみらい」は2020年7月にリリースされた3rdアルバム「21st Century Cultboi Ride a Sk8board」に収録されている楽曲。
AppleのTVCMに起用され、Momが注目されるきっかけを作りました。
<アイスクリームが溶けるその前に>という独特な歌詞やサビのメロディーは特に中毒性が強く、TikTok上に同部分を使用した動画の投稿が頻発。
それがきっかけで若年層への人気がさらに高まりました。
楽曲の内容はMomの視点から見た未来なのか、それともどこか架空の世界の話なのか明確にはわかりませんが、そこがまたリピートして聴きたくなるポイント。
一体何を歌っているのか、ぜひみなさんも考えてみてください。
タクシードライバー
「タクシードライバー」というと中島みゆきの楽曲を思い浮かべる方も少なくないかと思いますが、Momも2018年10月に「タクシードライバー」という楽曲をリリースしています。
同曲はどちらかといえばアップテンポな曲が多いMomの楽曲の中で、一際異彩を放つスローバラード。
日々の生活の中で感じる葛藤や失望・寂しさがまるで独り言をつぶやくかのように歌われており、落ち込んでいるときに聴くとどっぷり共感してしまいます。
いい意味でMomらしくない、<本当の気持ちは一握り/タバコやお酒じゃ到底引き出せないな>という分かりやすく心を掴むようなフレーズも注目。
とはいえ、楽曲の流れと「タクシードライバー」の因果が不明確なのはMomらしいところ。
じっくりと聴き込みたくなる楽曲です。
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まとめ
今回は若手アーティストたちの中でもすでに注目を浴びつつあるアーティストたちをご紹介しました。
大学に通いながら音楽活動を行うアーティストで、これから羽ばたこうとしている人はまだまだたくさんいます。
有名になる前から応援していると、いざ有名になったときに嬉しくなるもの。
ぜひ今のうちに、YouTubeやTikTokでお気に入りのアーティストを見つけてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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