佐藤千亜妃 – きのこ帝国活動休止後、ソロアーティストとして人気急上昇中! 経歴・魅力を徹底解説

佐藤千亜妃 – きのこ帝国活動休止後、ソロアーティストとして人気急上昇中! 経歴・魅力を徹底解説

2021年4月に開始したフジテレビ系テレビドラマ『レンアイ漫画家』の主題歌「カタワレ」を歌い、話題急上昇している佐藤千亜妃。

「Summer Gate/佐藤千亜妃 」

ソロ活動を行う前は、男女混合4人組バンドきのこ帝国のVo.Gt.として活動。
透明感ある優しい声と安定した歌唱力、深い愛情を持っていることが伝わる歌詞が特徴。
また芸術的センスも素晴らしく、容姿端麗、チャレンジ精神旺盛なところが魅力的。
このように、何もかもを持ち合わせているように見えるのに、彼女の醸し出す雰囲気はどこか影と憂いが見え隠れしています。

そんな佐藤千亜妃のプロフィールや意外な過去の経歴、楽曲解説を行っていきます。

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佐藤千亜妃・プロフィール

佐藤千亜妃プロフィール

  • 本名 :佐藤千亜妃(さとうちあき)
    誕生日:1988年9月20日(2021年11月現在33歳)
    出身地:岩手県盛岡市
    血液型:B型
    身長 :156cm
    趣味 :読書、絵画
    特技 :スポーツ、書道(二段)

太陽に背いて/佐藤千亜妃

2017年12月「佐藤千亜妃と金子ノブアキと小林武史」名義の「東京メトロ」CMソング「太陽に背いて」でソロ活動開始。
2019年メガネブランド『Zoff』夏のビジュアルモデルに選出。
2019年、女優としても出演したWEB映画『CAST:』で主題歌「大キライ」を担当。
2020年長編映画『転がるビー玉』の主題歌を担当するなどの多彩な活動を行っています。

MEMO

2021年現在1枚のEPと2枚のアルバムを発表しています。

趣味

読書が好きで中学時代はサリンジャーや太宰治、ヘルマン・ヘッセなど深い作品を読んでいるような少女で、明るい性格ではなかったそうです。
またネットフリックスが配信していた『テラスハウス』のファンでもあり、SNSでよく言及していました。

交友関係

ガールズバンドの赤い公園と親交があり、最初のVo.だった佐藤千明と同姓同名のためよく間違えられていました。


同じくガールズバンドのSCANDALは、公私ともに親交があります。
また2021年にSCANDALのツアーで対バン相手として出演もしています。

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活動歴

現在はソロシンガーとして活躍していますが、今までの経歴はどうだったのでしょうか?

音楽活動の原点

15歳の時に地元、盛岡駅の地下で招き猫というユニットを組んでストリートライブを行ったのが最初の音楽活動でした。

女優活動

高校1年生の時『ホリプロスカウトキャラバン』でグランプリを受賞しました。

最終選考会ではFayrayの「tears」を歌ったそうです。

そして、フジテレビの深夜ドラマ『青空恋星』で女優デビュー。

MEMO


ドラマ『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』
映画『包帯クラブ』
などの作品に出演しています。

本人は、過去に女優をしていたという話はしていませんが、Twitterで10代の頃に映画の仕事で高崎に滞在していたことは語っています。
その作品は、全編にわたり高崎で撮影された『包帯クラブ』の可能性があります。

また音楽活動開始後は「本当の自分を表現できずに苦しむミュージシャン」役で再び女優としてWeb映画『CAST:』に出演しています。

きのこ帝国を結成

2007年に大学の仲間ときのこ帝国を結成。
楽曲の作詞・作曲も担当しています。
地道なライブ活動ののちに2015年メジャーデビュー。
メンバーはポストロックやシューゲイザー、オルタナティブロックなどに影響を受けています。
轟音で切り裂くような楽曲が特徴的な初期と、Gt.あーちゃんがKey.も担当し、演奏がポップミュージック寄りに幅が広がった後期で音楽性が分かれます。
2019年にBa.谷口の脱退がきっかけとなり活動休止しました。
ちなみに、インディーズ時代のプロフィールには「佐藤」とだけ書かれており、名前は公表していませんでした。
その理由はわかりませんが、過去の経歴に頼らずにアーティストとして評価されたい、音楽だけで勝負したいという気持ちもあったのではないでしょうか。
その後、メジャーデビューした頃に本名を公開しています。

MEMO

インディーズ時代からのファンは下の名前を知らなかったので「佐藤さん」と呼ぶしかありませんでした。
また当時のライブは、ほとんどメイクもせずにTシャツと黒のスキニーパンツというシンプルな服装で演奏していた姿が印象的でした。

現在の活動

カバーライブ『VOICE』

2016年からバンド活動の傍らで、ソロ名義で不定期開催のカバーライブを開始しました。
Sigur RosSlowdiveなど多くの洋楽にルーツを持っている佐藤千亜妃。
しかし邦楽にも造詣が深く、宇多田ヒカル、BUMP OF CHICKEN、鬼束ちひろ、椎名林檎など、邦楽中心のセットリストで構成されており、2021年までに5回開催しています。

【過去のセットリスト】

2020年にビルボードライブ東京で開催された『VOICE4~far and near~』では、宇多田ヒカル「初恋」を自分の歌のように歌いこなしている姿に歌手としての実力を感じました。

SNS

TwitterやInstagram、TikTokでアカウントを持っており、Instagramでは時々ライブ配信でイベントの告知をしたり、以前は弾き語りをしたりしていました。
また、手作り料理の写真も多く投稿しています。

今では音楽雑誌で食べ物についての連載を掲載している彼女ですが、大学生の頃は1日にコーラ1本だけを飲むような不摂生な生活をしていました。
その後、ツアーに耐えられる体力を付けたいという理由と、ある料理の本を読んだことがきっかけで、食生活を見直して料理をするようになりました。

クガツハズカム

弾き語りでソロ活動をする時の名義です。
現在も不定期にライブを行っています。
2012年にはクガツハズカム名義でフジロック・フェスティバルにも出演しています。

楽曲紹介

今まで発表された楽曲から厳選して、きのこ帝国の楽曲も含めてご紹介します。

夜が明けたら/きのこ帝国


2012年インディーズデビュー1stミニアルバム『渦になる』収録曲。
インディーズデビュー前に自主制作の2ndデモCDとして販売されていた『夜が明けたら』にも収録の初期きのこ帝国を象徴する楽曲で、シンプルなギターのアルペジオから始まるエモーショナルなバラードです。

彼女は裏切られた経験があると話しており、その経験から作られた楽曲なのでしょう。
〈最近は髪も爪も切らず 復讐もガソリン切れさ なんにも食べたくないし ずっと考えている〉
絶望から限りなく死に引き寄せられている感情が伝わります。
しかし最後には
〈夜が明けるよ ほら夜明けだ〉
と、命の灯が消えることなく繋がることがわかり、救いがあります。

現在の彼女にとって
〈復讐から始まって終わりはいったい何だろう〉
と自問自答していた答えはもう出ているのかもしれません。

佐藤千亜妃のルーツを知りたい方は、是非この楽曲を聞いてみてください。

筆者がインディーズ時代に小さなライブハウスに彼女たちのライブを見たことがありますが、最後に演奏されたこの曲に圧倒されてしばらく言葉が出てきませんでした。

東京/きのこ帝国


2014年リリースのインディーズ時代最後のアルバムに収録されている、きのこ帝国の出世作。
MVには臼田あさ美が出演しています。

喪失、憎しみなどを描いた今までの楽曲とは違い、地方から出てきた彼女が
〈あなたに出逢えた この街〉
として「東京」をポジティブに描いています。
相手の心の中にいる誰かのことを気にしながらも、目の前にある幸せを描いています。

カタワレ/佐藤千亜妃


「カタワレ」は、プラトニック・ラブの語源でもある哲学研究者のプラトンが唱えた「人間球体論」にヒントを得て書いた曲です。
「人間球体論」とは、ひとつの球体であった男女が、二つに離れてしまったため、半分のカタワレを探し求めるというものだそうです。

ドラマの主題歌として相応しく明るくポップな楽曲で、贅沢なストリングアレンジと透明感ある声が堪能できます。

最新情報

2021年9月最新作2ndフルアルバム『KOE』がリリース。
アルバムリリースに伴い、待望の全国ツアーも開催します。

その中からこの時代を象徴する1曲を紹介します。

Who Am I/佐藤千亜妃

アカペラで始まる序盤から伝わるのは、過去にも感じられた強い感情です。
アルバムの『KOE』というタイトル通り、声から感情が伝わってきます。
特にアウトロからの演奏にも、どうにもならない憤り、寂しさ、虚しさが込められているように感じます。
それは、この楽曲ができた背景を知ることで納得するものとなるでしょう。

MVに出てくる髪の毛がピンク色の女子に注目してください。
先程も述べましたが、彼女は『テラスハウス』を好んで見ていました。
これは番組出演がきっかけで、誹謗中傷を受けて自殺した木村花の姿がオマージュされているのではないでしょうか?
また歌詞を読んでみると匿名で誹謗中傷することに言及しているような部分があります。
実際に2020年に木村花の死と、友人でもあった赤い公園のGt.津野米咲が急死したことは、本アルバムの制作に影響があったことをインタビューで話しています。

アルバムタイトルの『KOE』“声にならない声”などの“声”をテーマにした作品を作りたい、という想いから付けられました。
この時代の埋もれてしまった声に、寄り添う作品になっているのではないでしょうか。

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佐藤千亜妃・おわりに

今回は、佐藤千亜妃のプロフィール、活動、経歴、意外な過去、楽曲解説を紹介してきました。

佐藤千亜妃は驚きの経歴を持ちながらも、多才で素晴らしいアーティストであることがわかりました。
また輝けるような経歴を持ちながらも、どこか影や憂いを感じた理由も楽曲から伝わってきました。
これから、日本を代表する女性シンガーとしての不動の地位を獲得していくでしょう。
活動休止中のきのこ帝国も解散宣言はしていないため、活動再開することに期待です。

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