2021年は新型コロナウイルス感染症の感染が拡大したコロナ禍にありました。
「コロナ禍で邦楽バンドや国内アーティスト・アイドルの解散や引退が増えたのでは?」
「2021年に日本でどんな人たちが解散・引退したの?」
「2021年に日本で解散・引退した人たちの原因や理由は?」
と気になる方もいるのではないでしょうか。
のちほど詳しく紹介しますが、国民的アイドルのV6が「完結」という名目で11月1日に解散しました。
また、同年12月31日の『第72回NHK紅白歌合戦』に初出演した6人組ガールズグループのBiSHも、クリスマスイブに2023年中の解散を発表しました。
今回の記事では、2021年に解散をしたバンドやグループ、引退したアーティスト7組をピックアップして詳細にご紹介します。
また、分かる範囲で解散や引退の理由を解説しました。
「活動休止」を発表した人たちは、活動再開する可能性があるため除外しています。
記事の後半には2021年に解散・引退した人たちの一覧も作成しています。
是非、最後まで読んでください。
目次
2021年に解散をしたバンドやグループ、引退したアーティスト7組
2021年に解散をしたバンドやグループ、引退したアーティストの総数は、メジャーシーン限定になりますが、例年に比べて顕著な増加はありませんでした。
しかしインディーズシーンや地下アイドルなど水面下では、増加している印象を受けます。
その中で注目した7組を紹介します。
CY8ER【2021年1月10日解散】計画的解散
CY8ER(サイバー)
CY8ERは2016年結成の、苺りなはむ、小犬丸ぽち、ましろ、病夢やみい、藤城アンナの5人からなるガールズアイドルグループです。
2015年に元BiS/アキシブprojectの苺りなはむが中心となって結成したBPM15Q(ビーピーエムイチゴキュー)から改名する形で結成されました。
グループ名の由来はCY8ERは、前身BPM15Qの2倍の人数で活動開始する予定だったため“159”を2倍にした数字“318”からCY8ERと名付けられました。
苺りなはむは、メンバーであると同時にプロデューサーと所属事務所の代表でもあります。
活動は完全セルフプロデュースにこだわり、アイドルが行わないような自主企画もたくさん行いました。
2020年1月にメジャーデビューしましたが、活動は期間限定だったこともあり、同年7月18日にYouTubeで配信された無料ライブ「伝えたいこと」でラストライブの開催を発表。
苺りなはむが、解散の理由について以下のようにコメントしています。
「CY8ERは“限られた時間の中で夢を叶えて解散するユニット”というコンセプトのもと、私の夢を一緒に叶えたいと言ってくれた今のメンバーが集まりました。活動期限があるグループだったからこそ、この5人のメンバーが集まることができて今まで一緒に活動を続けてくることができました」
「このメンバーが集まってから、CY8ERのワンマンライブはずっと、自分たちにとって思いいれのある“箱”、メンバーと、ファンのみんなと、約束した夢のステージを1つひとつ叶えてきました。でも、まだ叶えていない場所が1つだけあります」
ラストライブは2021年1月10日に文中にあった「叶えていない場所」である日本武道館で、『CY8ERなりの横浜アリーナ』を開催しました。
デッドボーイ、デッドガール/CY8ER
https://youtu.be/71z2gjTavnE
2019年2月にリリースしたCY8ER最大のヒットソングです。
楽曲制作を担当したのは、CY8ERの楽曲を多く手掛けるYunomi。
中田ヤスタカやきゃりーぱみゅぱみゅも所属するアソビシステムのトラックメイカーです。
楽曲は「死」をテーマにしていますが、暗くならないのはYunomiらしいデジタルな音像の中に和のテイスト組み入れたり、ピアノソロが入ったりした軽やかなアレンジになっているからでしょう。
GFRIEND【2021年5月22日解散】突然の解散
GFRIEND (ジーフレンド)
GFRIENDは、ソウォン、イェリン、ウナ、ユジュ、シンビ、オムジからなる6人組の韓国のスーパーガールズグループです。
清純さと躍動感を兼ね備えた「パワー清純」がキャッチコピーになっています。
グループ名の由来は「女性にとっては良い友人、男性にとっては彼女のように、常にファンと一緒に過ごしたい」という意味が込められています。
2015年に韓国でデビュー後、新人賞を多数受賞。
2016年韓国のチャートランキングで、GFRIENDの楽曲が1位を獲得した回数は29回。
当時の歴代ガールズグループとしては最大の記録となっています。
韓国の芸能界で成功しているのは大手事務所に所属しているアイドルが多く、小規模の事務所から成功したGFRIENDは「奇跡のストーリー」だと言われています。
そのような経歴からか、K-POPのグループの中で身近さや親近感があることが特徴で、ファンのこともBUDDYと呼んでいます。
ファンクラブ名にもなった「BUDDY」の意味は相棒ですが「私の相棒(My Buddy)のように共に歩んでいこう」という気持ちが込められています。
2018年ついに日本でもデビュー。
2016年 9月以降、イベントやコンサートで何度も来日しました。
今年5月に突然「専属契約が終了」という形で解散が発表されました。
所属事務所「SOURCE MUSIC」のコメント
「弊社所属アーティストであるGFRIENDとの専属契約は、5月22日をもって終了することとなりました。GFRIENDと弊社は、長い悩みと議論の末、それぞれの道で、より良い姿をお見せすることに合意しました」
「また、様々な分野で活発な活動を始めるメンバーたちに、変わらぬ愛と応援をお送りくださいますよう、お願い申し上げます」
Memoria/GFRIEND
https://youtu.be/YTWwz6R6jy0
GFRIENDが日本での1stシングルとして2018年にリリースした楽曲。
音楽番組『バズリズム02』のオープニングテーマに採用され、YouTubeでは1000万回以上再生されている最大のヒット曲です。
日本語バージョンの歌詞は切なくてキュンとなります。
赤い公園【2021年5月28日解散】悲しい解散
赤い公園(アカイコウエン)
赤い公園は、2010年高校の軽音楽部に所属していたVo.佐藤千明、Gt.津野米咲、B.藤本ひかり、Dr.歌川菜穂の4人で結成されたガールズロックバンドです。
ポップでプログレッシブな独自性の強い楽曲が特徴です。
2012年にメジャーデビューしてから順調に活動を行っていましたが、2017年8月に佐藤千明が脱退を表明。
バンドの顔であるボーカルが脱退というバンドの危機を、翌年5月に元アイドルルネッサンスの石野理子が加入したことで乗り越えます。
活動が再加速していく中、2020年10月に津野米咲が急逝。
音楽業界全体が衝撃を受けました。
津野米咲は音楽作家としてSMAPやモーニング娘など多くのアーティストに楽曲提供をしていたことでも有名です。
その後、サポートメンバーを入れて活動を再開。
しかし津野米咲の天才的な才能にバンドが支えられてきた側面も大きかったため
「津野米咲がいない“赤い公園”は、もはや違うものになってしまうのではないか」
との想いで、5月28日中野サンプラザでワンマンライブをもって解散しました。
絶対的な関係/赤い公園
赤い公園「絶対的な関係」ベストアルバム『赤飯』~熱唱祭り盤~収録ライブ映像
ドラマ『ロストデイズ』の主題歌にもなった赤い公園の最大のヒットソング。
1曲が100秒という驚きの短さですが、赤い公園の魅力が濃縮された楽曲になっています。
初代Vo.佐藤千明の音程が、ライブでも安定していることがわかるテイクとなっています。
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