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[Alexandros](アレキサンドロス)・バンド名の変遷・由来
現在は[Alexandros]名義で活動している彼らですが、結成当初は[Champagne]というバンド名を使用していました。
とある事情によってバンド名を変更せざるを得なくなり、[Alexandros]に改名したという経緯があります。
バンド名の変遷と由来についてご説明していきましょう。
[Champagne](シャンペイン)名義 / 2001年~2014年3月
バンドの結成時から2014年3月まで使用していた名義が[Champagne](シャンペイン)です。
リーダーの川上が小学生の頃に思い付いたバンド名で、その時からすでに両側に[ ]を付けることまで決まっていました。
バンド名を[Champagne]にした理由としては、川上が敬愛するOasisの大名盤『(What’s the Story) Morning Glory?』の最後に収録された壮大な楽曲“Champagne Supernova”からインスピレーションを得たこと、川上の父親が持っていたお酒の瓶に書かれていたChampagneの文字がかっこよかった、の2点が挙げられています。
日本武道館公演を開催するほどの人気バンドとなった[Champagne]でしたが、シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会日本支局からバンド名変更の要請を受け、2014年3月28日の日本武道館公演のステージで[Alexandros]への改名を発表しました。
[Alexandros](アレキサンドロス)名義 / 2014年3月~現在
川上が子供の頃から大切にしてきた[Champagne]というバンド名を変更せざるを得なくなった彼らが選んだ次なる名前は[Alexandros]でした。
[ ]を継承することにより、[Champagne]からの継続性を持つバンドであることが一目瞭然です。
アレクサンドロス3世の名前を拝借したのは特に理由は無く、「完全に見た目と響きだけで選びました」と川上は自身のブログで明らかにしています。
川上にとって改名自体よりも新バンド名を考えることが大変な作業で、かなりギリギリのタイミングでようやく思い付いた名前だったようです。
アレクサンドロス3世から採られた[Alexandros]ですが、発音は「アレクサンドロス」ではなく「アレキサンドロス」となっています。
改名とは異なりますが、[Alexandros]の表記方法が変更となっていた時期があります。
2018年3月から2019年12月までの期間は、[ALEXANDROS]と大文字表記が使用されていましたが、2020年1月から新バンドロゴが使用されるのに合わせ、[Alexandros]表記に戻されました。
[Alexandros](アレキサンドロス)・略歴
現在までに7枚のフルアルバム、17枚のシングルを発表している[Alexandros]は、2016年のアルバム『EXIST!』がオリコンチャート1位、シングルも2013年発売の『Run Away / Oblivion』以降、10枚連続でオリコンチャート10位圏内に入るなど大ブレイクを果たしています。
2015年の“ワタリドリ”があまりにも一般層にまでアピールする力を持った楽曲だったため、あっという間に売れたバンドだと思われがちな彼らですが、長い下積み時代を経験してきた苦労人バンドです。
2001年の結成以来、10年近くデビューできず、2009年10月頃までは最大でも50人ほどの観客の前で演奏する日々が続きました。
2008年1月からはメンバー全員で共同生活を始め、地下に防音室があるという環境を生かし、仕事から帰宅した後にそのままスーツ姿で練習することも珍しくなかったそうです。
デビュー後もしばらく続いた共同生活は、2013年に4月にシングル『Forever Young』をリリースするタイミングで解消となりました。
送り続けたデモテープがRX-RECORDSの目に留まり、2010年1月にアルバム『Where’s My Potato?』で念願のデビューを果たします。
『Where’s My Potato?』は発売当初はまったく話題になりませんでしたが、その内容の良さが口コミ的に広がっていき、最終的にはツアーファイナルがソールドアウトになるなど、彼らにとって夢への切符を掴むきっかけとなった作品です。
『Where’s My Potato?』発表後にドラマーが石川から庄村に交代しますが、バンドに吹く追い風はすさまじく、シングルのリリースや大型フェスティバル出演、自身の全国ツアーなどにより知名度は“爆上げ”といった勢いで高まっていきました。
2011年に早くもセカンドアルバム『I Wanna Go To Hawaii.』を発表すると、オリコンチャート最高14位というヒットを記録。
10年間鳴かず飛ばずだった時期があったとは信じられないような飛躍を見せました。
[Champagne]時代は毎年アルバムをリリースしており、2012年の『Schwarzenegger』はオリコンチャート最高10位、2013年の『Me No Do Karate.』を記録しています。
2014年3月28日に開催された初の日本武道館公演でバンド名を[Alexandros]に変更しますが、そんな大事件すらも彼らの勢いを鈍らせることはできませんでした。
2015年3月18日、メジャー初となるシングル『ワタリドリ/Dracula La』をリリースし、オリコンチャート初登場5位を記録。
“ワタリドリ”でバンドの人気は決定的なものとなり、2018年にはZOZOマリンスタジアムでワンマンライヴを開催するなど、スタジアム級のモンスターバンドへ成長していくことになります。
アレクサンドロス3世のごとく、日本ロック征服を着々と進めていた[Alexandros]でしたが、2020年1月にドラマーの庄村が勇退することを発表。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大によって活動スケジュールに変更が生じ、正式な勇退は2021年へ延期となりました。
2021年3月17日にリリースされたベストアルバム『Where’s My History?』を最後の花道として庄村はバンドから勇退。
3月21日に開催の『 [Alexandros] 10th ANNIVERSARY LIVE at 国立代々木競技場 第一体育館 ”Where’s My Yoyogi?”』に出演したのが4人揃っての最後の演奏となりました。
同ライヴはWOWOWでも生中継され、あの異常なほど高い位置にセッティングされたクラッシュシンバルを恋しく思って涙したファンも多かったことでしょう。
メンバーチェンジという痛手を乗り越えて活動を続ける[Alexandros]、新しい人生をスタートさせる庄村、両者の今後の活躍を祈らずにはいられません。
空位となった正式ドラマーの座でしたが、4月10日にバンドの公式サイトを通じてリアド偉武の加入が発表されました。
ロックバンド・BIGMAMAの元メンバーで、庄村が離脱を余儀なくされた時期にサポートを務めていた経緯もあり、ファンにとっては違和感の無い人選なのではないでしょうか。
新たなメンバーが加わり、新ステージに突入する[Alexandros]の今後に注目が集まります。