バンドとYouTuber、2つの顔を持つアーティストとして初のメジャーデビューを果たしたノンラビことNon Stop Rabbit。
メジャーデビュー後はタイアップ曲・ライブ数ともに増えてきています。
バンドとして完成された楽曲を数多く出しているにもかかわらず、なぜYouTuberとしての活動にも力を入れているのか?
彼らの経歴とともにその理由をご紹介します。
2023年4月19日に公式サイトおよびX(Twitter)にて、解散発表がありました。
Non Stop Rabbitから重要なお知らせ pic.twitter.com/HTGnHDNBIV
— Non Stop Rabbit【ノンラビ】『転生賢者の異世界ライフ』 OPテーマに決定㊗️ (@Non_Stop_Rabbit) April 19, 2023
2023年11月に開催予定だったワンマンライブ「歌舞伎町ノ乱」も中止。このワンマンライブは結成7周年記念かつZepp Shinjukuでの初ライブの予定でした。
メンバー3人の口から経緯を話すことなく、解散に関するアナウンスはこの発表のみ。
「ノンラビ解散」がX(Twitter)トレンド入りをするほど、ファンの戸惑いの声が多数あがりました。
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目次
ノンラビ結成~メジャーデビューまで
結成は2016年11月。田口達也・矢野晴人・太我の3人で結成しました。最初は友人関係から始まりましたが、矢野・太我が所属していたバンド「ORANGE BANK LEAD」に田口を誘ってみては?という話になったそう。しかし、新規加入させるくらいなら新しくバンドを作りたいという2人の考えもあり、スリーピースバンドとしてスタートすることとなりました。
始めのころは都内の駅前での路上ライブを軸に活動していましたが、音量制限を受けてしまいました。その時、次なる活動の場として選んだのが当時まだ黎明期であったYouTube。音楽で飯を食べていきたい、音楽を本気でやりたいからこそ知名度アップのためにYouTubeを始めたと語っています。
YouTube活動を始めた2017年当時といえば、YouTuberという職業がようやく世の中に知れ渡るようになったころ。バンド経由で出会った友人を失いながらも、YouTubeが持つ可能性を信じ動画投稿とバンド活動を続けていきます。
2017年に自主レーベルを立ち上げ、1stシングル「夏の終わり/私面想歌」をリリース。そこから立て続けに配信限定シングルを出していきます。
2018年に現在のメインチャンネル“【ノンラビ】ノンストップラビット”と、PVやトレイラーなど音楽関係情報を発信するチャンネル“Non Stop Rabbit”を開設。メインチャンネル・音楽チャンネルともにコンスタントに動画をあげ続けました。
こうした活動が実を結び、メジャーデビューせずとも2000人強のキャパを持つライブハウスでの公演チケットが即完売。フェスではあるものの武道館に立つほどになりました。
インディーズのままでも十分活動できているアーティストは多々います。ノンラビもその一つでした。しかし、「いつかは国民的スターになってドームライブがしたい」という夢を叶えるべく、メジャーデビューという選択をすることにしました。
2020年10月に先行配信シングルとして「ALSO」を配信。同年12月にメジャーフルアルバム「爆誕 -BAKUTAN-」をリリース。バンド兼YouTuberとして初のメジャーレーベル所属アーティストとなりました。
バンド名の由来は?
今のバンド名を作ったのは太我。元々別のバンド名があったのですが、その名前が少し恥ずかしいと思っていたんだそう。その当時、美容室でバンド名について聞かれた際に咄嗟に出てきた言葉が今のバンド名である「Non Stop Rabbit」。
この言葉の元ネタは童話の「ウサギとカメ」。現代社会おいてはコツコツと地道に努力をするカメより、止まることなく突き進めるウサギのほうが強いという持論がベースにあります。
彼らが出している動画の中でも語られています。
このバンド名に込めた思いを形にしたのがインディーズ時代にリリースしたアルバム「全A面」に収録されている「PLOW NOW」。
カメに勝てると思い、怠けていて負けてしまった童話のウサギとは異なり、止まることなく“最高速度ぶっ飛ばして”現代社会を生き抜いて夢を叶えていく。バンド名にも込めた彼らの決意を言葉にしている1曲です。