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何度も見返すこと必至のダンスMV
楽曲のダークな印象を一変させるのが、MVでメンバー4人が披露したダンスの存在です。
MVでは学校を舞台に、それぞれ異なる装いのメンバーたちが登場。
- Fukase:国語教師
- Nakajin:体育教師
- Saori:養護教諭
- DJ LOVE:用務員
生徒役のダンサー20人と共に難易度の高いダンスに挑戦しており、先にも触れたようにメンバー全員が撮影に備えてダンススタジオに通い、レッスンに励みました。
なかでも2ヵ月にわたり練習を重ねたFukaseは、変顔をはさんだり、腰を振ったりしながら、全編にわたりダンサーたちと一糸乱れず踊る姿を披露。
次々と展開するコミカルかつ切れ味鋭いダンスは中毒性があり、見る者を釘付けにします。
MVには様々な解釈の余地があり、ある意味では、自分に自信のない国語教師のFukaseが殻を破ろうともがく様を描いた物語と見ることもできます。
ダンスMVの裏側
振付を担当したのは、MVにも生徒役で出演する、AO・KAN・naotoによる男性3人組ダンスチームのパワーパフボーイズ。
彼らは『Habit』の振付をする際に、コミカルかつキャッチーであることを意識しました。
当初の予定では、MVでのダンスはサビ部分だけで、踊るのもFukase1人でした。
しかし制作を進める中で、どんどんダンスパートが増え、Fukase以外のメンバーも踊ることが決定。
MV撮影本番では、1つのカットが終わる度に拍手が起こっていたと監督の池田は語っており、非常に良い雰囲気の中で制作が行われました。
ちなみにMVでFukaseが見せる「オオカマキリ」を初め、メンバーによる決めポーズはSaoriの息子が考えたものです。
世間が抱くSEKAI NO OWARIのイメージを変える1曲に
一般的にSEKAI NO OWARIと言えば「ファンタジー」をテーマにしたポップな楽曲が代名詞。
『Habit』は、そんな世間が抱くSEKAI NO OWARIに対するイメージを変える1曲となりました。
ポップな楽曲だけでなくダークな楽曲も数多く持つ彼ら。
これまでダークな楽曲のほとんどは、シングルのカップリングやアルバムに収録されることが普通でした。
そのため、シングル表題曲で『Habit』のような現実的な歌詞とダークなメロディの楽曲を発表するのは、SEKAI NO OWARIにとって異例の試みと言えます。
結果として、自分で自分を分類せずに世の中に提示した『Habit』は多くの人に受け入れられ、バンドの可能性を大きく広げました。
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最後に
SEKAI NO OWARIの新たな代表作として、日本のみならず海外にも羽ばたく『Habit』。
何度となく多くの人をワクワクさせるものを作り上げてきた彼らは、今回も一切手を抜くことなく全力で臨み、素晴らしい作品を作り上げました。
これからもSEKAI NO OWARIの4人は新しい挑戦を続けながら、想像を超える驚きを届けてくれることでしょう。