Galileo Galilei【超詳細解説】活動再開で話題沸騰!稚内発・ギターロックバンドを徹底解説

Galileo Galilei【超詳細解説】活動再開で話題沸騰!稚内発・ギターロックバンドを徹底解説

叙情的なギターロックサウンドで人々を魅了するGalileo Galilei
数多くのアニメ・映画のタイアップなどを手がけて多くのリスナーから支持を集めただけでなく、若い世代のアーティストにも大きな影響を与え続けているロックバンドです。

そんな彼らは2016年に活動を終了していましたが、2022年10月、6年の年月を経て活動再開を発表!

そこで本記事では、Galileo Galileiのこれまでの歩みを徹底解説していきます。

Galileo Galileiとは?

Galileo Galileiは、2007年、日本最北端の北海道・稚内にて結成されたロックバンド。
彼らは情感溢れるメロディとギターロックサウンドを武器に、10代という若さながら日本メジャーシーンで頭角を現しました

貪欲に音楽を追求し、それらを柔軟に取り込んでいった彼ら。
叙情的でポップなメロディや歌詞、温もりのあるボーカル尾崎雄貴の歌声といった親しみやすさは一貫しつつ、エレクトロポップや海外インディーロックなど、作品ごとに異なるサウンドを展開して進化を遂げてきました。

作詞は尾崎雄貴が、作曲は彼を中心にメンバー全員で行っています。

彼らの表現は、時に力強く、時に切なく、時に優しくと形を変えながらも、常に聴き手の心に寄り添うような印象。
空や風、風景が感じられるような美しい音像もまた、彼らの大きな魅力の一つです

Galileo Galileiの歩み

結成〜「閃光ライオット2008」初代グランプリ受賞・メジャーデビュー

ギターボーカル尾崎雄貴と、ドラム尾崎和樹は実の兄弟。
音楽や映像が大好きで、YouTubeで様々なMVやライブ映像などを観ていた尾崎兄弟が、自宅にあったギターやドラムに触れるようになったことがバンド結成のきっかけでした。

2007年、尾崎兄弟は、幼なじみであるベース佐孝仁司と共にGalileo Galileiを結成
バンド名は、ティッシュ箱に書いた適当な名前の中から選んだのだと言います。
その後、ギターの船谷創平が加入。
彼らは佐孝の家のガレージ内で練習しながら、自作曲の制作を始めました。

オリジナル曲「ハローグッバイ」を引っ提げて、結成後わずか1年で10代限定フェス閃光ライオット2008に出場した彼ら。
2008年が開催初年度であった同大会で、参加者は5000組を超える中、彼らは見事初代グランプリに輝きました

そこから音楽活動を本格的にスタート。
2009年にリリースしたインディーズデビューアルバム「雨のちガリレオ」は、インディーズチャート上位へのランクインを果たします。

同年秋にギター船谷が脱退、その後閃光ライオット2008の北海道予選を通じて知り合ったギター岩井郁人が正式加入しています。

そして2010年2月、ミニアルバム「ハマナスの花」ソニーミュージックよりメジャーデビュー
タイトル曲「ハマナスの花」au『LISMO!』CMソングに抜擢され、配信開始約1週間で50万ダウンロードを突破、累計では100万ダウンロードを超えるヒットを記録します。

デビュー直後の東京・大阪での初ワンマンライブはチケット即完売、6月に発売した1stシングル「夏空」はTVアニメ『おおきく振りかぶって 〜夏の大会編〜』オープニング主題歌に起用と、当時平均年齢18歳だった彼らは急速に日本中の注目を集めていったのです。

日本メジャーシーンでの活躍〜2016年の活動終了発表

2011年2月にリリースした1stフルアルバム「パレード」はオリコン初登場5位を記録、その後も彼らは大型タイアップ曲を立て続けに発表します
また、同年12月にはキーボード野口一雅が加入し、5人体制となりました。

彼らはメジャーデビューを機に一度上京していましたが、2011年の春からメンバー全員で札幌の一軒家に移り住み、共同生活を始めていました。
ガレージを改装して作ったスタジオ、通称”わんわんスタジオ”には、本格的なレコーディングシステムも導入。
自由な制作環境を整え、自らの音楽の形を再構築していった彼らは、編曲までもセルフプロデュースして2ndアルバム「PORTAL」を完成させます
2012年1月にリリースされた同アルバムは、彼らの以前からの持ち味であるバンドサウンドと大胆に導入したエレクトロサウンドが融合したもので、彼らの音楽へのエネルギーや柔軟性が存分に発揮された作品となりました。
Zepp Tokyoで開催された同アルバムのレコ発ワンマンライブも即完売という快挙を果たしています。

2012年9月、新たな音楽活動のためにギター岩井とキーボード野口が脱退を発表。

3人体制となった後も、2012年10月にはミニアルバム「Baby, It’s Cold Outside」を、2013年には人気アニメ映画のタイアップ曲「サークルゲーム」を含む3rdアルバム「ALARMS」を発売。
「ALARMS」は、NYを拠点に活動するロックバンドPOP ETCクリストファー・チュウとの共同プロデュース作で、海外インディーの影響を感じるポップな魅力を開花させつつ、更に洗練されたギターロックサウンドへと進化を遂げています

翌年2月には自身初のホールワンマンを渋谷公会堂で開催。
2014年にリリースされたミニアルバム「See More Glass」ではクリストファー・チュウと再びタッグを組んでいて、ゲストボーカルにシンガーソングライターAimerを迎えた楽曲も収録しています。
彼らはその後も話題のアニメや映画の主題歌を手がけるなどして、日本音楽シーンの第一線で活躍を続けていました。

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しかし、2016年1月25日、同月27日に発表する4thフルアルバム「Sea and The Darkness」のリリースと、3月から行われるツアーをもって、Galileo Galileiの活動を終了すると発表
発表の際に彼らは、10代の頃に遊び感覚で始めた音楽が、人生すべてをかけて極めたいと思えるようなかけがえのない存在になっていったことや、大人になった今、子供の頃に乗っていたおもちゃの車のようなGalileo Galileiというものから降りて、どこまでも続く険しい道を走ってみたくなったことを綴っています。

”10代でデビューした少年たち”という世間からのイメージは、年齢を重ねたミュージシャンにとっては自らを縛るようなものだったと、当時の彼らは語っていました。
Galileo Galileiから離れることを選んだのは、彼らが本気で音楽を続けていくための自然な気持ちの結果とも言えるのかもしれません。

彼らは最後のツアーを回る中で、Galileo Galileiとしての集大成となるライブの開催を決意。
そして、活動終了を悲しむ大勢のファンに見守られながら、同年10月11日に開催された日本武道館での公演をもって、その活動に一度幕を閉じたのでした

warbearとしてのソロ活動とBBHFの結成〜Galileo Galileiの活動再開

2017年、フロントマン尾崎雄貴は、ソロプロジェクト”warbear(ウォーベアー)”としての活動を開始します。
12月に1stアルバムを発売、翌年2018年には全国ワンマンツアー【warbear tour 2018“鳥と熊と野兎と魚”】を開催。

そして1月、このツアーのファイナル公演にて、新バンド”Bird Bear Hare and Fish”の始動を発表します

Bird Bear Hare and Fishは、Galileo Galileiのメンバーだった尾崎雄貴尾崎和樹佐孝仁司、そしてGalileo Galileiのライブでサポートメンバーを務めてきたギタリストのDAIKIが参加する、4人編成のバンドとなりました。
同バンドは、メンバーこそGalileo Galileiと類似しているものの、彼らの中で新鮮な感覚で、個々の音楽性を投げかけていくような挑戦をすべく始めたバンドだと語ります。

2018年に1stアルバムを発表、初のツアーも終えた彼らは、2019年にバンド名を”BBHF(ビービーエイチエス)”に改名
彼らの楽曲からは、海外インディーからの影響だけでなく、エレクトロポップのテイストやヒップホップを彷彿させるサウンドなど、方向性の広がりが感じられます。
BBHFは、2021年にベース佐孝が脱退、現在は3人体制での活動を続けています。

そのように活動を続けていた尾崎雄貴らでしたが、2022年10月11日、ソロプロジェクトwarbearの単独ライブ中に、Galileo Galileiの活動再開が突如発表されました

メンバーは、Galileo Galileiオリジナルメンバーの尾崎雄貴尾崎和樹、初期メンバーの岩井郁人warbearBBHFのサポートメンバーを務めるベーシストの岡崎真輝という4名。

活動再開にあたっては尾崎雄貴が招集をかけたと言いますが、常に音楽性をアップデートし、活動の幅を広げた彼だからこそ、大人になっても存在し続ける無謀な少年心を解放したい、Galileo Galileiでしかできない音楽の形を追い求めたいと考えたのかもしれません。

メンバー同士が未知の可能性を感じ合い、お互いに興味がある関係だということ、たくさんのファンとも同じように興味を持ち合っているからこそ彼らの愛情、音楽を共有していけるということを前向きに語る尾崎雄貴からは、Galileo Galileiに対する楽しさや喜び、決して独りよがりではない温かな自信に満ちているように感じられます。

そして、Galileo Galileiを通じてリスナーを新しい音楽に繋げること、豊かな音楽経験、音楽人生への入口のような存在になることを目標に掲げる彼ら

6年間という年月を経たからこそ、彼らの想いは説得力を増し、Galileo Galileiの新たな物語の幕開けが輝かしいものに感じられます。

彼らは再結成と同時に、2023年5月から、全国5ヶ所のZEPP会場を回るツアー開催も発表しています。
新たに歩き出したGalileo Galileiに、期待が高まる一方です。

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