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クリープハイプ名曲厳選10選 Part.3
栞
2018年発表のメジャー5thアルバム『泣きたくなるほど嬉しい日々に』に収録。もともとはFMラジオのキャンペーンソングとして様々なアーティストが歌う楽曲として尾崎が作詞作曲したもので、アルバムに収録されているのはセルフカバー版ということになります。現時点でクリープハイプといえばこの楽曲を真っ先に挙げる方が多いのではないでしょうか。いわゆる青春の1ページ、と言われるような甘酸っぱい別れの情景を「本」にまつわる言葉で表す美しい歌詞が最大の魅力です。
<簡単なあらすじ なんかに まとまってたまるか>
<途中から読んでも 意味不明な2人の話>
二人の関係はかいつまんで話すことなどできないほどたくさんの出来事があって、紆余曲折を経て現在の別れに至りますがそれは本人たちしか知りえない二人だけの大切な物語なのです。つらい別れも思い出として、いつでも振り返って思い出せるようにしおりを挟んでおこうという表現は、物語にはまだ続きがあるかのような示唆にもなり得るロマンチックな名曲です。
イト
メジャー5thアルバム『泣きたくなるほど嬉しい日々に』に収録の11枚目のシングル曲であり、映画の主題歌にもなったことで認知度の高い楽曲です。『イト』とカタカナ表記なのは「糸」と「意図」のダブルミーニングになっているからであり、いずれも操られることを意味しています。
<身動き取らなければこのまま人形だ / 踏み外しても転がる意思>
という詞から、「イト」を振りほどいてたとえ道を外れても自分の意思を持って生きていくことに意味があるというメッセージを歌っていることがわかります。振りほどけない糸/意図を自身の運命と捉え受け入れるか、ちぎれるまで抗ってもがいて意思を貫き通すかという選択が常につきまとっているという尾崎の人生観を垣間見ることができます。意思を貫きオリジナリティを確立したクリープハイプというバンドからの熱いエールともとれる楽曲です。
ex ダーリン
もともとはメジャー1stアルバム『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』の初回限定ボーナストラックとして収録されていた、知る人ぞ知る名曲でありインディーズ時代から大事に歌ってきたというバンドにとってもファンにとっても特別な一曲です。2022年、メジャーデビュー10周年を記念して再録した音源がシングルとして配信限定で発表されました。
「ex」とは以前そうだったもの、元、などの意味であり、タイトルはいわゆる元彼のことを表しています。歌詞は付き合っていた男性から教わったこと、もしくは嫌でも覚えてしまったこと、付き合っていたからこそ知ったことを並べています。ひとりになった今、そんな知識にはもう意味を見出せないでいる寂しさや虚しさが真っ直ぐな言葉でつぶやくように歌われています。
<ねぇダーリン / ねぇダーリン / 今夜は月が綺麗だよ>
かつて夏目漱石が「I LOVE YOU」を「月が綺麗ですね」と訳したように、彼女がまだ彼を愛していることを表しています。持ち前のハイトーンボイスで乾いたように歌い上げることでより叙情的に楽曲を彩っています。
おわりに
クリープハイプの名曲10選、いかがでしたでしょうか。
紹介した楽曲以外にもたくさんの名曲が存在します。
これから聴いてみようという方、すでにご存じの方もさらに自分なりの名曲を発掘してみてください。