V6 – マニア向け!? 攻めた”カップリング曲”を一挙ご紹介!

V6 – マニア向け!? 攻めた”カップリング曲”を一挙ご紹介!

MANIAC(発売:2017年3月15日)

『MANIAC』『Can’t Get Enough / ハナヒラケ』のカップリング曲です。

この楽曲には、自分の好きなことや、やりたいことを妥協せずにとことん突き詰めていこうというメッセージが込められています。歌詞の中に「自分を表現する 人を笑顔にする それって同じことかもね」という印象的なパートがあります。V6は、メンバーそれぞれが自分のやりたいことを”マニアック”に追求し続けた結果、活動を通して人を喜ばせることに繋げてきました。彼らの生き様が、このフレーズに圧倒的な説得力を持たせています。

作詞したのは、WHITE JAMのSHIROSE。彼は話題作を次々と手がけているヒットメーカーです。V6の楽曲では『MANIAC』の他、『NOIZ』『意味のないドライブ』の作詞を務めました。また、後輩グループにも数多く楽曲提供しており、Snow Man『君の彼氏になりたい』や、Kis-My-Ft2『CHUDOKU』などの作詞を手がけました。

作曲したSamuel Waermo・Didrik Thott・Josef Melinは、ともにスウェーデン出身の作曲家。テクノの中にディスコミュージックの要素を存分に盛り込んだ『MANIAC』は、至る所に気持ちのよい音ハメポイントが散りばめられており、遊び心満載な楽曲となっています。

SPARK(発売:2017年5月3日)

年を重ねるごとに、新たな音楽ジャンルへと果敢に挑戦し続けてきたV6。2017年にリリースしたシングル『COLORS / 太陽と月のこどもたち』では、表題曲をハートフルなバラードに仕上げた一方で、カップリングには最先端の音楽を盛り込み、ファンを驚かせました。

『SPARK』の作詞をしたKanata Okajima(岡嶋かな多)は、提供曲でオリコン1位を100回以上獲得している敏腕プロデューサー。ジャニーズグループにも数え切れないほど楽曲提供をしており、V6関連では、20th Century『Sing!』を作詞しました。こちらの楽曲は、2010年にリリースされたV6のシングル『only dreaming / Catch』初回限定MUSIC盤に収録されています。また、Ken☆Tackeyの『逆転ラバーズ』の作詞にも携わりました。

作曲したO-BANKZ・原田卓也・CHRISTOFER ERIXONらもまた、それぞれにジャニーズグループへ楽曲提供してきた経験が豊富な作曲家です。O-BANKZは、ジャニーズWEST『You ain’t mine』という楽曲でも、Kanata Okajimaの詞に作曲しました。

『SPARK』の音楽面に注目すると、ビートはシンプルですが、ファンキーなベースリフと複雑に絡み合うシンセサイザーが抜群の相性を見せています。ファンの間では、ライブパフォーマンスを見て『SPARK』にハマッたという声が多く、V6のダンスパフォーマンスが加わることでその魅力が爆発的に膨れ上がる楽曲です。

GOLD(発売:2017年5月3日)

『GOLD』Live ver.(00:38-)

『GOLD』『COLORS / 太陽と月のこどもたち』に収録されているカップリング曲。近未来とファンタジーが融合したような、独特の世界観が魅力です。

作詞・作曲を手掛けたのは、ミュージシャンで音楽プロデューサーの真部脩一です。彼の楽曲の魅力は、秀逸な言葉選び中毒性のある楽曲作りです。そして、編曲したのはシンガー・ソングライターのトオミヨウ。幅広いジャンルの編曲を得意とし、これまでに中島美嘉土岐麻子、玉置浩二、ポルノグラフィティといった様々なアーティストの楽曲制作に参加してきました。

『GOLD』では、掴みどころのない不思議な歌詞オリエンタル風なメロディーが、楽曲にフワフワとした浮遊感を生み出しています。矛盾するようですが、『GOLD』は斬新なアレンジであるにもかかわらず、古きよき時代の雰囲気も感じさせます。その理由は、80年代のポップ・ミュージックを盛り込んでいるからでしょう。言葉選びのセンスや作曲テイストによって、時代感覚や重力のイメージすら変幻自在に操ってしまう才能には脱帽です。

95 groove (発売:2021年6月2日)


『95 groove』は、V6の最新シングル『僕らはまだ』に収録されたカップリング曲です。タイトルは、V6がデビューした1995年に由来しているのでしょう。

作詞・作曲を手掛けたのは、1998年生まれのラッパーRin音(りんね)。18歳の頃からラッパーとして活動を始め、2020年には「SPACE SHOWER RETSUDEN NEW FORCE」にて新人アーティストの1組に選出された大注目のアーティストです。意欲的に活動するRin音のリリース曲は、2021年だけでも既に10曲以上に上っています。楽曲提供に関しては、これまでにHey!Say!JUMP『hearts color』を手掛けたほか、年内にリリース予定の和田アキ子の新アルバムに参加することが発表されています。

Rin音と共に作曲に携わったTaro Ishidaは、ボストン出身の音楽プロデューサーです。東京芸術大学入学後、作曲に加え雅楽や民族音楽など多くのジャンルを学んだ彼は、学生時代から作曲家として活動を始めます。

この才能あふれる歳の差コンビが生み出した『95 groove』は、大人の抜け感が最大の魅力です。楽曲全体を通して漂うカジュアルな雰囲気が、その理由かもしれません。Rin音の言葉選びに注目すると、ラッパーらしく韻を気持ちよく踏みながらも、丁寧に言葉を紡いでいることが分かります。

サビでは、過ぎ去った青春時代を懐かしむ様が描かれています。今思い返せば暖かくて心地よいけれど、決して戻ることは出来ないあの時代。充実感の中に少しの寂しさが入り混じり、ノスタルジックな気分が湧き上がります。V6はそれぞれが壁にぶつかりながらも、心の赴く方へ確実に歩を進めてきました。過去の自分が悩み考え、納得のいく選択を重ねてきたからこそ、今の自分に繋がっていると実感するのでしょう。「どこの君もずっと幸せでありますように」という歌詞には、過去の自分に対する感謝とリスペクトが込められているのではないでしょうか。

Heart Beat Groovin’(発売:2021年6月2日)


『Heart Beat Groovin’』『僕らはまだ / MAGIC CARPET RIDE』の最終曲に収録された楽曲です。この楽曲を制作したのは、シンガーソングライターのReNです。彼はアコースティックギターで様々な音素材を作り出し、それらを元にループ・ステーションエフェクターを利用してサウンドを重ね合わせる手法をとっています。「THE FIRST TAKE」で演奏した『Life Saver』を聴けば、ReNがどのように音楽作りをしているのかが分かります。

同様の手法が『Heart Beat Groovin’』用いられています。この楽曲を注意深く聴くと、存在感のあるギターのメロディーがずっと繰り返されていることが分かります。このギターラインは基本的に楽曲の中に溶け込んでいるのですが、ここぞというポイントで浮上し、エッジの効いたアクセントになっているのです。興味深いのは、ギターのメロディーは一定で、ボリュームが極端に変化しているわけでもないという点です。常にそこに存在しているのに、聞く人が何に注意を払うかによって聞こえ方が変わってくる面白い楽曲です。『Heart Beat Groovin’』が持つクオリティーの高さは、ReNの繊細なバランス感覚や、共作したJamil Kazmi・Soma Gendaらとのチームワークの賜物でしょう。

ReNは、リリースに際して自身のインスタグラムでコメントを残しました。彼はハッシュタグを用いて、初めて買ったV6の歌が『Feel your breeze』だったことを明かしています。

最後に

いかがでしたか。カップリング曲では、楽曲におけるトータルバランスをとることよりも、核となるテーマを集中的に掘り下げることに重きを置いた楽曲が多いように思います。その分、中毒性の高い楽曲が数多く存在します。

聴いていただければお分かりのように、V6がカップリング曲に注ぐ熱量は半端ではありません。なぜなら、V6のカップリング曲を最も早く、そして最もたくさん聴くのはV6のファンだからです。応援してくれる人たちのために「最高の今を届けたい」というV6の誠実な姿勢楽曲のクオリティの高さに繋がっているのです。

ぜひ彼らの本気をフルで体感してみてください。

10月26日には、V6最後のベストアルバム『Very6 BEST』がリリースされました。王道のシングル曲を中心に、今回ご紹介したカップリング曲も一部収録予定ですので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

V6がデビュー26周年を迎える2021年11月1日には、幕張メッセから「LIVE TOUR V6 groove」がライブ配信される予定です。こちらはファンクラブ会員ではない方もチケットの購入が可能です。ラストステージに向けてどんなセットリストを組んでくるのか楽しみですね。

Amazon Prime Videoでは10月22日から会員向けにV6のコンサート映像の配信を開始。2020年に行われたライブ「For the 25th anniversary」を含む8作品が公開されています。また、ジャニーズのリアルに迫るドキュメンタリー番組「Ride On Time」の3rdシーズンも配信中。V6をとりあげたエピソード18-21では、25周年記念ライブの裏側に密着しているので、この機会にぜひチェックしてみてください。

さまざまなコンテンツを楽しみながら、クライマックスに向けて盛り上がるV6を一緒に応援しましょう!

あわせて読みたい!

この記事をシェアをしよう!

この記事を書いた人

この記事に関連するタグ

関連記事

新着記事