2022年に、デビュー25周年を迎えるKinKi Kids。
昨今では個人活動も増え、それぞれの音楽性を遺憾なく作品に費やしてきました。
今回は、そんなキンキが作詞・作曲した楽曲の中から11曲を厳選してご紹介していきます。
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目次
KinKi Kidsとは
KinKi Kidsは、1997年7月21日に1stシングル『硝子の少年』と1stアルバム『A album』の同時発売でCDデビューしたジャニーズのアイドルデュオです。
メンバーは奈良県出身の堂本剛さんと、兵庫県出身の堂本光一さんという関西コンビ。
共に1979年生まれの同級生ということもあり、本物の兄弟のように仲の良い2人は、系統の異なる美しいビジュアルも相まって、デビュー前から絶大な人気を誇っていました。
当時のジャニーズ事務所にとって、関西出身のメンバーのみで構成されたグループを結成するのも、デュオをデビューさせるのも初めての試みでした。
音楽面においても現在に至るまで高い支持を保ち続け、『高純度romance』(2022年3月16日発売)はデビューシングルから44作連続で初登場1位を獲得。
前作の『アン/ペア』までの43作連続1位記録がギネスに登録されている、ギネス保持者でもあります。
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KinKi Kids自作曲11選
好きになってく 愛してく
作詞:堂本剛
作曲:堂本光一
編曲:武部聡志
『好きになってく 愛してく』は、1996年から2001年まで放送されたフジテレビ系音楽バラエティ「LOVE LOVE あいしてる」のテーマソング。
当時、弱冠17歳のジャニーズJr.だったKinKi Kidsと”フォークの神様”と謳われた50歳の吉田拓郎さんによる異色コラボが注目を集めました。
なかでも、吉田さんやTHE ALFEEの坂崎幸之助さんが初心者のキンキにギターを教えるコーナー「カムカムギターキッズ」は大反響を呼びました。
さらに、武部聡志さんや吉田建さんを始めとした一流ミュージシャンによる「LOVE LOVE ALL STARS」がバックにつき、毎回生演奏を披露。ライブサウンドにこだわった新しい音楽番組として人気を博しました。
『好きになってく 愛してく』が誕生したのも、同番組内のコーナー「ピカピカニューソング」です。
こちらは『全部抱きしめて』に替わる番組テーマソングをキンキの2人に作らせようという企画。吉田さんの采配によって剛さんが作詞、光一さんが作曲を担当することになりました。
エッジの利いたAメロとハートフルなサビのギャップが光る本作。特にサビ部分にはフォークソング要素たっぷりの明るくシンプルなコード進行が取り入れられ、一度聴けば誰もが歌えてしまう名曲に仕上がりました。
『好きになってく 愛してく / KinKiのやる気まんまんソング』は、2000年3月8日に8㎝CDでリリースされたKinKi Kidsの9thシングル。2004年1月20日にマキシシングルとして再発売されています。
愛のかたまり
作詞:堂本剛
作曲:堂本光一
編曲:吉田健
『愛のかたまり』は、キンキが出演していた森永製菓「ダース」のCMソング。
カップリング曲ながら、キンキファンの間で最も高い人気を誇る楽曲の1つです。
実際、2007年にリリースされた10周年記念アルバム『39』では、ファンによる楽曲投票で第1位を獲得しました。
『好きになってく 愛してく』同様、剛さんが作詞、光一さんが作曲を担当。
女性目線で歌われる歌詞には、キンキらしく大人っぽい雰囲気が満ち溢れています。
艶っぽさを含みながら、どこかプラトニックな恋愛要素も想像させる魅力的な楽曲です。
本人達も「デビュー曲と並んでターニングポイントになった曲」と語るほど、”KinKi Kidsらしさ”を確立した作品と言えるでしょう。
Bメロからサビにかけてほぼ全てのフレーズをハモっており、キンキの歌声の愛称の良さを改めて感じられる楽曲です。
『愛のかたまり』のライブバージョンや、ステイホーム中に公開された替え歌「Smile Up ! Project 〜家のかたまり〜 堂本光一」が以下からご覧いただけます。音楽番組とは異なる魅力をお楽しみください。
『愛のかたまり』は、2001年11月14日にリリースされたキンキの13thシングル『Hey! みんな元気かい?』に収録。また、ベスト・アルバム『KinKi Single Selection II』(2004)にも収録された他、『F album』(2002)や『M album』の通常盤にそれぞれ異なるバージョンでリテイクされています。
solitude 〜真実のサヨナラ〜
作詞:K.Dino
作曲:K.Dino
編曲:ha-j
『solitude 〜真実のサヨナラ〜』は2002年に日本テレビ系列で放送され、堂本光一さんも出演した土曜ドラマ『リモート』の主題歌です。
作詞・作曲のK.Dinoとは、ずばり堂本光一さんの別名義です。
彼は、楽曲に対する先入観を無くして聞いて欲しいという想いから、あえて正体を明かさずに本作をリリースしました。
ちなみに「Dino」は、フェラーリ創業者の息子・アルフレード・フェラーリの愛称”Dino”から取ったそう。車好きな光一さんらしい理由ですね。
歌詞には、自分のことすらよく分かっていなかった「僕」と、「僕」を理解してくれていた「君」の物語が描かれています。
「君」の痛みを知って少し大人になった「僕」。光一さんは、その繊細な心の機微を失恋ソングに昇華させました。
青春時代に経験した恋の儚さや尊さが、切なくも爽やかなメロディーで甘酸っぱく彩られています。
『solitude 〜真実のサヨナラ〜』は、2002年10月23日にリリースされたKinKi Kidsの15thシングル。『F album』『KinKi Single Selection II』『The BEST』にも収録されており、ベスト・アルバム『39』では、ファン投票で第11位を獲得しました。