TOKIO【楽曲解説】今こそ聴きたい!国民的バンドの隠れた名曲を厳選紹介!

TOKIO【楽曲解説】今こそ聴きたい!国民的バンドの隠れた名曲を厳選紹介!

2000年代前半の名曲

Yesterday’s

『Yesterday’s』は、2000年2月2日にリリースされた6thアルバム『YESTERDAY & TODAY』に収録されたリード曲です。

作詞・作曲を務めたのは、ギタリストとしても活躍する清水昭男さん

これまで多数の楽曲をジャニーズグループに提供しており、TOKIO『太陽と砂漠のバラ』、V6『ROCK YOUR SOUL』の作詞・作曲を担当しています。

さらに、国分太一さん堂本剛さんのユニット、トラジ・ハイジ『ファンタスティポ』の作曲も務めました。

『Yesterday’s』は、一歩踏み出したい人の背中を後押ししてくれるようなあたたかさを持った楽曲。

特にサビの「激しい雨が降った後にはきれいな花が咲く」「頬を伝ったどんな涙も大きな価値がある」といったフレーズは、頑張る人に勇気を与えてくれます。

自分の不器用さを受け入れつつ、前を向くことを諦めない主人公が生き生きと描かれた本作。

エモーショナルなコード進行は、人間が抱えるネガティブさとポジティブさの両方を肯定するように寄り添ってくれます。

長瀬さんの歌声には、テクニックを飛び越えて人の心の奥底までメッセージを届けてくれる力があります。

『Yesterday’s』は、まさにTOKIOの持ち味が前面に打ち出された楽曲ではないでしょうか。

GREEN

つづいてご紹介する『GREEN』は、2002年7月10日にリリースされた26thシングル。

収録された3曲が1つのラブストーリーとなっており、2曲目に収録された『GREEN』は”永遠の誓い”をイメージした楽曲となっています。

作詞・作曲したのは、ジャニーズ関連曲でお馴染みのHIKARIさん

彼がTOKIOに提供した楽曲は『Cross Fade』『路傍の花』等、21曲にものぼります。

『GREEN』の歌詞は、まるで一通の手紙を読んでいるような語り口で紡がれています。

前半は、素朴な言葉圧倒的な歌唱力で語り掛けるように楽曲が展開。後半では「宇宙」「母の胸」といった歌詞が登場し、壮大な世界観と共に”誕生の瞬間”まで思いを馳せていきます。

当たり前に感じられる事象が、実は奇跡的なことだったと気づいた主人公。それらひとつひとつを改めて思い返すことで、大切な人に対する愛情の深さを表現しているのではないでしょうか。

長瀬さんの力強いロングトーンや跳躍を活かしたフレージングはもちろん、国分さんと山口さんのハモリは本作の魅力をさらに引き出しています。

glider

『glider』(グライダー)は、2002年12月4日にリリースされた27thシングル『ding-dong / glider』に収録されました。

こちらの楽曲もHIKARIさん作詞・作曲・編曲を務めており、フジテレビ系で放送されていた『メントレG』のテーマソングにも起用されています。

本作も収録された8thアルバムでは、『glider』がアルバムタイトルを飾りました。

この楽曲は、聴けば情景が目に浮かぶような面白い構成となっています。

イントロに差し込まれた風を切るような音は、自然と聞き手に空を舞うグライダーを想像させます。


僕らのグライダー小さな弧を描いた
いつか抱いた夢と嘘の間な気分
幼い日描いた絵にも似ていた
不器用で素直なえも言われぬ流線形

冒頭の数フレーズはエフェクターがかけられており、くぐもったようなサウンドに加工されています。

このエフェクターは「夢と嘘のような気分」や「幼い日」に見た光景を象徴しているのではないでしょうか。

どこか遠い記憶の中で見たグライダーに自身の夢を重ねる様子が浮かび上がります。

そして視界が晴れたように生の歌声に切り替わると、今こそ夢を掴み取ろうとするアクティブさが伝わってきます。

『glider』は、懐かしさも内包するサビのメロディーがとても心地よい作品。

テンションを上げていきたい時などに、ぜひ聴いていただきたい1曲です。

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