TOMOO – 同業者からも熱視線!色彩豊かな情景を描く女性シンガーソングライターを徹底解説

TOMOO – 同業者からも熱視線!色彩豊かな情景を描く女性シンガーソングライターを徹底解説

瑞々しい感性と独自の視点で色鮮やかな情景を描き出す女性シンガーソングライター・TOMOO(トモオ)

音楽ファンはもちろん、同業者からも熱視線を浴びる彼女は2022年8月にメジャーデビューを果たし、さらなる飛躍を見せています。

本記事ではTOMOOを徹底解説。彼女の魅力に迫ります。

TOMOOとは?

TOMOOはピアノを基調とした彩り豊かな楽曲で聴き手を魅了するシンガーソングライター。

伸びやかで安定感のあるアルトボイスが特徴で、自在に表情を変える歌唱は聴き手を瞬く間に楽曲の世界へと誘います。

一編の物語のように想像力を刺激する繊細な歌詞はもちろん、音楽性の豊かさも見逃せません。

しっとりとした味わい深い楽曲から明るくポップな聴き心地の楽曲まで、多彩な作品群を発表し続けています。

MEMO

アーティスト名は自身の本名「友生」をローマ字表記にしたもの。

TOMOOの歩み

約10年にわたって着実に歩みを進めてきたTOMOO。ここからは彼女の歩んだ道のりを辿ります。

音楽との出会いと初作曲

物心つく前からスタジオジブリやディズニー作品に魅了され、気づけば歌うような子供だったTOMOO。

そんな彼女は6歳の頃からピアノに慣れ親しみ、耳で聴きとった楽曲を再現する「耳コピ」を始めます。

この時に初めて耳コピをしたのが、スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画『千と千尋の神隠し』の主題歌で、木村弓が歌う『いつも何度でも』

本楽曲との出会いは、彼女が音楽を作るきっかけとなりました。

MEMO

スタジオジブリ作品の劇伴を数多く手掛ける作曲家・久石譲の音楽はTOMOOにとって大切なルーツの1つです。

耳コピを続ける中、音楽好きの父親の影響でコード弾きを知ったTOMOOは、YUIなど多彩なアーティストの楽曲の弾き語りに夢中になります。

小学6年生の頃には、雑誌に掲載されたドラマ主題歌の歌詞から自分で曲を想像し、遊びの延長線上でメロディをつけて歌うように。

その後、中学生になったTOMOOはオリジナル曲の制作を始めます。

友人からの言葉で意識し始めた音楽の道

中高時代にTOMOOは演劇部に所属し、音楽活動よりも先にステージに立つ経験をしてきました。

彼女は自身の内にある感情を吐き出す「演技」を通じて、表現する楽しさを実感します。

MEMO

男役として活躍した演劇経験は、男性目線で歌詞を書いたり、MVを撮影したりする際にも活かされています。

演劇部の活動に励みながら、少しずつ楽曲制作を続けていたTOMOO。

そんな彼女に転機が訪れたのは中学2年生の時でした。

大切な友人から貰った手紙の内容に感動したTOMOOは、溢れ出した想いを楽曲へと昇華。ただ1人のために披露されたオリジナル曲は、友人の胸を打ちます。

この時に友人から音楽を仕事にしないのか尋ねられたことは、TOMOOが音楽の道を意識し始めるきっかけとなりました。

高校2年生で出場したコンテスト

さらなる転機が訪れたのは高校2年生の時。

TOMOOは、初めて応募したYAMAHAグループ主催のコンテスト「The 6th Music Revolution」で、決勝大会・JAPAN FINALに進出。

彼女にとって不特定多数の観客を前にしたパフォーマンスは、これが初めてでした。

しかし、TOMOOは周囲の期待に反して芳しい結果を得られずに挫折を経験。

そんな彼女を勇気づけたのは、会場でパフォーマンスを見た人からの熱い称賛の声でした。

自身の歌が誰かに届いたことは、TOMOOが音楽活動に向かう原動力となりました。

音楽活動の本格化

大学に進学したTOMOOは、本格的に音楽活動を始動させます。

2015年11月には初のワンマンライブを開催。

そして2016年8月には、1stミニアルバム『Wanna V』をリリースします。

「”こうしたい”、”こうありたい、(のに)”」という想いが詰まった6曲入りの本作は、情景の浮かぶ歌詞、表情豊かなサウンドとメロディ、心を掴まれるような歌声が合わさった珠玉のミニアルバムとなりました。

その後もワンマンライブやイベント出演などで存在感を発揮し、2ndミニアルバム『Blink』(2017年11月)や3rdミニアルバム『TOPAZ』(2020年8月)を発表。

精力的に音楽活動を進めていきます。

楽曲『Ginger』が同業者から大注目

TOMOOの生み出す楽曲は着実に聴き手を増やし、その魅力は音楽業界で活躍するアーティスト達からも注目を集めるように。

YOASOBIとしても活動するシンガーソングライターの幾田りら、緑黄色社会の小林壱誓など、様々な顔ぶれがTOMOOの楽曲への好意を自身のSNSで表明してきました。

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そんな中、2021年8月に配信リリースした楽曲『Ginger』が大きな話題を呼びます。

Official髭男dismの藤原聡Vaundy、マカロニえんぴつのはっとりなど、さらに多くのアーティスト達から称賛の声が続出しました。

MEMO

中でもVaundyは自身出演のラジオ番組で、歌詞とメロディがしっかりと嚙み合った本楽曲に衝撃を受けた旨を語っています。

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『Ginger』はTOMOOが飼っている「茶トラ猫」(ginger cat)に着想を得たラブソング。

本作では、やんちゃで思うままに生きる猫の姿を、身近な人物に重ね合わせた歌詞が印象的です。

その人が持つ「ありのまま」を受け入れてくれるような言葉の数々が、軽やかなピアノ演奏によるメロディに乗せて、聴き手の心に温かな感情をもたらします。

MEMO

本MVの再生回数は2022年9月時点で187万回を突破。

メジャーデビュー

そして2022年8月3日、TOMOOはポニーキャニオン内のレーベル・IRORI Recordsからメジャー1stデジタルシングル『オセロ』でメジャーデビュー。

タイトル『オセロ』の通り、本作は同名のボードゲームがモチーフ。

TOMOOは対極にある要素が表裏一体となったものを描きたいと考え、1つの石が黒と白の両面を持つオセロを用いた楽曲を作りました。

例えばネガティブな物事について、事実はそのままでも、ある時に見える側面がガラリと変わる瞬間があります。

聴く人にとっても、ネガティブな面に新たな光が当たり、見える面が変わればいいなというTOMOOの想いが楽曲に込められました。

それぞれ異なる時期に生まれた3つの印象的なメロディ(Aメロ、Bメロ、サビ)が予測できない展開を見せ、音楽プロデューサー・mabanuaによる暗さと明るさの共存した絶妙なアレンジが楽曲に奥行きを与えます。

歌詞には約10年にわたる音楽活動が自然と反映されており、本作はまさにTOMOOの集大成ともいえる楽曲となりました。

MEMO

本楽曲は全国32局のラジオ局でパワープレイを獲得。MVの再生回数は2022年9月時点で70万回を突破しています。

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さらなる広がりを見せる音楽活動

TOMOOが2022年8月7日にLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂) で開催した初のホールワンマンライブ「TOMOO one-man live “Estuary”」のチケットは完売

弦楽器や管楽器が登場し、新旧多彩な楽曲を披露した同ライブは、かつてないほど色彩豊かなものに。

パフォーマンス中、観客から受け取った熱を送り返すように歌うことができ、自身最大規模の会場ながら狭く感じたと明かすTOMOO。

温かい空気で満たされた会場で、彼女が見せた圧巻のパフォーマンスは訪れた観客を笑顔にしました。

2022年12月からは、全国5大都市(福岡、札幌、名古屋、大阪、東京)での初ワンマンツアー「TOMOO 1st LIVE TOUR 2022-2023 “BEAT”」を控え、さらに勢いづくTOMOO。

真摯に音楽と向き合う彼女の活動はますます広がりを見せ、さらに多くの聴き手にその存在が知れ渡っていくことでしょう。

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