K-POPアイドル業界では、次々と新しいグループが誕生する傍ら、活動を終えるグループも多いのが現実です。さらに7年という事務所との専属契約が決められているため、7年を機に別の活動に進むアイドルも…。常に安定がない世界で戦っていることを感じさせます。
今回紹介する「VIVIZ(ビビジ)」は、韓国でも大人気となったガールズグループでの経験を経て再デビューしたグループです。既に本格的なアメリカ進出も計画されているVIVIZの経歴を見ていきましょう!
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目次
VIVIZって、どんなグループ?
VIVIZは2022年2月にBPMエンターテインメントからデビューした3人組ガールズグループです。VIVIZはウナ、シンビ、オムジの3人で構成されており、VIVIZ結成前はGFRIEND(ジーフレンド)というグループに在籍していました。GFRIENDは6人組ガールズグループで2015年にデビューすると、数々のヒット曲を発表し韓国のガールズグループ歴代4位となる71冠という記録を残した伝説のグループです。
GFRIEND(ジーフレンド)は「ヨジャチング(韓国語でGIRL FRIENDの意味)」や「ヨチン」という愛称で親しまれていました。
GFRIENDの所属事務所SOURCE MUSICは当時それほど大きな芸能事務所ではなかったため、GFRIENDの活躍は音楽業界からも注目されましたし、これからデビューするアイドルたちにとっても希望の光になったのではないでしょうか。
しかし、2021年5月にメンバー全員が所属事務所との契約更新を行わないことを発表し、事実上の解散となりました。通常、契約終了になる場合は数ヶ月前から発表が行われ、ラストアルバムの発売やコンサートが開催されます。ファンも最後に向けてサプライズを準備したり、今までの感謝を伝えるために活動したりするのですが、GFRIENDの場合はその期間も与えられないまま終了となってしまったのです。
突然の解散から5ヶ月後の2021年10月、オムジをはじめウナ、シンビが自身のSNSで新しい所属事務所で活動することを発表、ファンを驚かせました。しかし、彼女たちの新たな出発にファンからは「全力で応援する!」「再デビューおめでとう!嬉しい!!」といった声がSNSに投稿されています。
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VIVIZ新たな幕開け
2021年10月、新たな所属事務所であるBPMエンターテインメントは、公式SNSを通じてウナ、シンビ、オムジが「VIVIZ」としてデビューすることを伝えました。
「VIVIZ」のグループ名は「VIVId dayZ」の略で「鮮明な、強烈な」を意味する「VIVID」と「日々」を意味する「days(z)」が合わさった言葉です。「いつも堂々と自身だけの色を表現するアーティストになる」という意味が込められているそう。さらに、ウナとシンビの本名「ウンビ」の「ビ」とオムジの「ジ」を合わせて「ビビジ」という意味にもなっています。
公式ファンクラブの名前は「Na.V(ナビ)」で、韓国語で「蝶」を意味する「나비
(ナビ)」と、私を意味する「나(ナ)」とVIVIZの「V」を合わせて「VIVIZと共に羽ばたこう」という意味が含まれています。
さらに2022年1月にはVIVIZの1stミニアルバムが2月に発売されることを発表。公式SNSにはアルバムのタイトル名と「2022.02.09 6PM KST」という文字が表示され、約2週間にわたりデビューカウントダウンが行われることを予想させるプロモーションスケジュールも公開されました。
2022年2月9日に、1stミニアルバム「Beam Of Prism」でデビューしたVIVIZはデビューショーケースをオンラインで行いました。メンバーは2度目のデビューということもあり「練習生の時よりもっと頑張らなきゃ、うまくやらなきゃと思いながら準備しました」と語っており、経験があるから安心するのではなく、以前よりもっと完璧な姿でデビューしなければならないというプレッシャーを感じていたそうです。
K-POP業界では、若い時にグループがうまくいかなくて練習生に戻り再デビューをすることはあっても既に成功を収め、デビューから8年目を迎えるアイドルがもう一度違うグループでデビューするのは珍しいことだと感じました。そのためか、メンバーも良い前例になろうと努力したと語っています。こうしたメンバーの努力は、後輩の新たな道標になったのではないでしょうか。
1stミニアルバム「Beam Of Prism」は、発売と同時に世間の注目を集めタイトル曲「BOP BOP!」はリアルタイムチャートで1位を獲得しただけではなく、他の収録曲全てが音源チャートにランクインするという現象を見せ、変わらぬ人気を証明しました。
さらにデビューからわずか7日で音楽番組1位を獲得し、ガールズグループで史上最短記録を樹立しています。メンバーは1位を告げられた瞬間、目に涙を浮かべファンやGFRIENDで苦楽を共にしたメンバーらに感謝の言葉を告げるとともに、デビューに対しての不安や再び歌が歌えることの喜びを語りました。1位を獲得することがどれだけ大変なことかを経験しているVIVIZだからこそ感じられる重みがあったことが窺えます。