R3HAB(リハブ) – 大の親日家としても有名! 世界有数のEDMアーティストの経歴や魅力とは…?

R3HAB(リハブ) – 大の親日家としても有名! 世界有数のEDMアーティストの経歴や魅力とは…?

2000年代後半からの世界規模のブームも過ぎて、今では定番と言えるまでに定着したEDM

EDMの人気DJであり、世界トップDJをファン投票で選ぶDJ MAG Top 100の常連なのがR3HAB(リハブ)です。

オランダ出身のDJ・プロデューサーであるR3HABは、EDMシーンの中心を担うプログレッシブハウスのパイオニアとしても知られており、ハイテンションでアグレッシブな音楽性からchainsaw madness(狂ったチェーンソー)とも呼ばれています。

また、オランダ由来のエレクトロ・ハウスであるダッチ・ハウス(ダーティ・ダッチ)を確立したひとりとしても良く知られています。

曲名に「SAKURA」「KARATE」「Samurai (Go Hard)」と付けるほどの親日家としても有名で、2020年1月にはのシングル「Turning Up」をリミックスした「Turning Up (R3HAB Remix)」もリリースしています。

音楽だけでなくプレイ中の派手なパフォーマンスにも定評があり、今年9月19日に開催されたSUPERSONICでも「ベストアクトはR3HAB!」と絶賛されました。

発信力にも優れ、Instagramは241万、YouTubeは176万、Twitterは105万フォロワーとSNSでの影響力も絶大です。

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R3HAB(リハブ)とは?

  • 生年月日:1986年4月2日
  • 出身地:オランダ
  • 本名:ファディル・エル・グール

R3HABはrehabilitation(リハビリテーション)の略で、「退屈な日常からの精神的回復」といった意味があるのだとか。

今では世界中のフェスでヘッドライナーを務める人気DJのR3HABは、DJ MAG Top 100で1位になったこともある同郷のDJハードウェルとの共作「Mrkrstft」でDJ活動を開始。

EXILE三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEなどを擁するLDHの、ヨーロッパの拠点LDH EuropeのCEOでもあるDJアフロジャックのレーベルWall recordingsと契約したことにより、トップDJへの階段を上り始めました。

2011年リリースの「The Bottle Song」のヒットに、アフロジャックとの「Prutataaa」やロシアのEDMトリオスワンキー・チューンズとの「Sending My Love ft. Max C」などのコラボで、EDMシーンを担う存在として一躍注目を集めます。

さらに、日系アメリカ人DJのスティーヴ・アオキとの「FLIGHT」をはじめ、デヴィッド・ゲッタ、ティエスト、カルヴィン・ハリス、デオロ、ナーヴォといった大物DJ達とコラボした曲が、ダンスミュージックのストリーミングサービスBeatportの総合トップ10チャートに次々とランクインしたことにより、世界的なトップDJの1人としての評価を獲得しました。

2017年リリースの1st アルバム「Trouble」は総ストリーミング数5億回を超え、2018年リリースの2nd アルバム「The Wave」も3.5億回を突破し、シングル「Ain’t That Why」「Hold On Tight」「The Wave」「Lullaby」などのヒット曲も生み出しました。

2000年にドイツチャートで7週連続1位を記録したATCのヒットシングル「All Around The World (La La La)」を、R3HABバージョンとして2019年にリリースしたものも1.4億回再生を超えています。

バウンス系EDMのR3HAB

Electronic Dance Music(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)を略したEDMは、2010年頃から一般的にも知られるようになった比較的新しいジャンルです。

広義ではシンセサイザーなどを使ったダンスミュージックのことで、いくつものサブジャンルから成り立っています。

MEMO

EDMは大音量で大勢のオーディエンスを踊らせるパーティー向きの音楽なので、集客数の多いフェスや大規模イベントとの相性が良く、大物アーティストからの依頼も多いことから、世界のトップDJにはプライベートジェットを持ちビバリーヒルズに豪邸を構えるなどセレブな生活をしている人達もいます。

デヴィッド・ゲッタやスティーヴ・アオキ、ティエスト、ザ・チェインスモーカーズ、マシュメロ、kygoなど個性的なEDMのトップDJ達のなかでも、R3HABはバウンスというサブジャンルに分けられます。

オーストラリアのメルボルンで誕生したストリートダンスメルボルンシャッフルに合わせてトラックが作り始められたバウンスは、ノリを最優先した聴くと飛び跳ねたくなる陽気なサウンドが特徴です。

歌が入らない楽曲も多くAメロやBメロなど区別がないメロディの繰り返しが多用されることも、R3HABが作るバウンスならではです。

R3HABは大の親日家

「SAKURA」「KARATE」「Samurai (Go Hard)」と、曲名を日本語で付けるほどの親日家としても知られるR3HAB。

特に「SAKURA」のMVは東京の街並みを軸に構成されており、日本語のセリフはR3HAB本人が手掛けています。

この「SAKURA」は、2015年5月に幕張海浜公園で開催されたEDMフェスElectric Zoo Beach Tokyoに出演したR3HABが、東京の文化や食べ物、住む人のエネルギーにインスパイアされて書いた架空の物語を日本語に翻訳したものです。

初来日は2012年、以来SUMMER SONIC 2017electroxなどのフェスに、新木場ageHaのイベントなどで、1年に1回ペースで来日しています。

大物揃いのリミックスワーク

既存の曲の新たな表現を提示するリミックスもR3HABの得意技で、大物アーティストの楽曲も多数あります。

話題になった嵐「Turning Up」のR3HABリミックス

存在自体が芸術的な不世出のアーティストレディー・ガガ「Judas」「Marry The Night」

EDMブームを巻き起こした張本人デヴィッド・ゲッタとカナダのポップスタージャスティン・ビーバーによる2017年のヒット曲「2U」

フランス出身のDJスネークがデビューアルバムでジャスティン・ビーバーとコラボした「Let Me Love You」

ディーヴァでありファッションアイコンでもあるバルバドスの至宝リアーナと、今年に1964年のザ・ビートルズ以来の全米シングルチャートTOP10のうち9曲をランクインさせたNo.1ヒットメイカードレイクとの「Work」や、「Kiss It Better」「Needed Me」「Bitch Better Have My Money」

10代から20代に絶大な支持を得ているニューヨーク在住のエモさ全開のユニットザ・チェインスモーカーズと、トータルセールスは1億枚以上でグラミー賞7回受賞のイギリスのロックバンドコールドプレイとの「Something Just Like This」や、「Closer」「Who Do You Love」

Twitterフォロワーが1億以上の世界で最も美しいポップスターケイティ・ペリー「Never Really Over」「The One That Got Away」

両目が×のスーパー覆面DJマシュメロとイギリスで最も愛される女性アーティストアン・マリー「Friends」

など、主なものを挙げただけでもこんなにも豪華です。

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R3HABオススメ曲

Tiger

ポーランド出身のSkytechFafaqと組んだ「Tiger」は、まさに虎が襲い掛かってくるようなパワーのある曲です。

開放的なフェスでよくかけられている曲で、ハイジャンプでオーディエンスを盛り上げるR3HABが見られるMVには、日本で撮影されたライブの模様も使われています。

Samurai (Go Hard)

日本刀を使った緊迫の殺陣シーンを思い起こさせるような、シャープで切れ味鋭いサウンドのスケールの大きな曲が「Samurai (Go Hard)」です。

2014年にリリースされた、R3HABの代表曲のひとつです。

Revolution

同じく2014年リリースの「Revolution」では、人気DJでプロデューサーのナーヴォ、ウメット・オズカンとコラボしています。

デジタルとアナログを融合させた短編映画のようなMVはアメリカ・ネバダ州で撮影されたもので、本人達も出演していることでも話題となりました。

911

アメリカの緊急電話番号や、ニューヨークのワールドトレードセンターに航空機が激突した同時多発テロ事件をもイメージさせる「911」。

DJをしながらトランペットを吹く、オーストラリア出身のチミー・トランペットとコラボしています。


俺は炎に包まれている 熱さなら俺の方が上だ

と歌う、とにかくアツイ曲です!

How We Party

YouTubeの再生回数が1.6億回以上で、祝祭感満載な大迫力MVが人気の「How We Party」は、R3HABと同じバウンス系兄弟DJのヴィナイとの共作。

フェスやクラブで大音量で聴きたい、ひたすら踊れるパーティーチューンです。

Karate

インド出身の父親を持つ元ザ・キャタラクスのアメリカ人DJカシミアとコラボしています。

栗山千明さんも出演したクエンティン・タランティーノの映画「キル・ビル」も彷彿とさせるMVは、「プレワークアウト」「準備し始める」とカタカナの字幕が出るなど、日本人には嬉しい作品に仕上がっています。

Sakura

R3HAB本人が手掛けた日本語の歌詞が印象的な、東京にインスパイアされて制作した曲「Sakura」。


この「Sakura」は、東京での人々や文化、食事、情熱にインスパイアされてできた曲だ。
僕は日本語をとても愛しているから、日本語で「伝説」についてのストーリーを書いてみた。

と自身のFacebookにコメントしています。

One More Dance

ノルウェーのシンガーソングライターアリーダをヴォーカルに迎えた「One More Dance」。

ヴォーカルを活かす抑えめのサウンドながら、R3HABらしいスケールの大きさも感じさせてくれます。

Icarus

ひたすらハイテンションでエネルギー全開の曲が多いR3HABですが、「Icarus」のように少しだけ気分をアップリフトしてくれる心地良い歌モノも度々聴かせてくれます。

EDM民族音楽をミックスしたようなオシャレで遊び心もある、2016年10月リリースのシングルです。

最後に

以前はひたすらノリの良いフロア仕様のダンスミュージック志向だったR3HABが、近年はヴォーカルを迎えた歌モノを聴かせてくれています。

大の親日家であるトップDJ・プロデューサーのR3HABが、今後どんな音楽を作ってくれるのか楽しみにしていましょう!

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