ボカコレ2022春 – 日本が誇るボカロの祭典！ 有名Pからルーキーまで注目曲を徹底解説

EDEN/みつばちぼっち

ボカロP：みつばちぼっち
歌唱：鏡音リン・レン

楽園エデンをモチーフとした神話的な楽曲。

薄暗い雰囲気で始まる本楽曲は、鏡音レンによる力強い歌唱でAメロから曲の世界観に引き込まれます。

アニソンのような疾走感があるメロディーラインと鏡音リン・レンの歌唱が重なり、主人公がそこにいるような感覚を覚えるカッコイイ楽曲です。

ギター、ベースは生音が使われ、迫力のあるロックとピアノの旋律、銃の効果音等が混ざることで、神聖な雰囲気とアンダーグラウンドな背景が引き立っています。

Burial-Marker/すこやか大聖堂

ボカロP：すこやか大聖堂
歌唱：KAITO、神威（かむい）がくぽ、氷山（ひやま）キヨテル

ボーカロイドの男性組であるKAITO、神威がくぽ、氷山キヨテルが歌う珍しい1曲。

男性ボーカロイドならではの低音ハモリや、“男性の高音”が美しく調声されています。
今まで男性ボカロは聞き取りづらいと感じていた方も、きっと印象が変わるでしょう。

楽曲で繰り返される「忘れたくない　忘れられたくないよ」という歌詞は、男性ボーカロイドたちの心の叫びにも読み取れます。

多くの人の目に触れるチャンスであるボカコレに投稿されたことが、非常に意味を持つ楽曲です。

リダイヤル／鶴三

ボカロP：鶴三（つるぞう）
歌唱：鏡音リン、ムイカ（歌い手）

ボーカロイド×ボーカリストによる異色のダンスナンバー。

ノリのいいメロディと昔の少女漫画のようなイラストMVは、かつて流行したサイケデリックやクラブ、ディスコなどを彷彿とさせます。

鏡音リンのボカロ感をしっかりと残しながら、ボーカルと合わせても違和感のない調声が行われている点もポイント。
反対に、ボーカル・ムイカの声も良い意味で人間らしさが薄く、“かっこいいボーカル2人の曲”として完成しています。

日本の夏/平田義久

ボカロP：平田義久（ひらた よしひさ）
歌唱：ゲキヤク+梓川（あずさがわ/歌い手）

こちらもUTAUのゲキヤクと歌い手・梓川によるコラボ楽曲。
メロディ歌唱はゲキヤクで、梓川はハモリやアクセント・ラップを担当しています。

とにかくおしゃれなのが、本楽曲の魅力です。
ジャズ調のメロディと歌唱が夜の大都会を想像させ、大人の余裕を感じさせるものになっています。

特に、巻き舌で歌うゲキヤクの気怠さと梓川の男声がハマっていて、イラストのバーの雰囲気にもぴったり。良い意味であまりボカロらしさは感じられない曲ですが、ひとたび世界観にハマれば、リピート間違いなしです。