MARETU【ボカロP詳細解説】不穏な音世界に考察者続出！ 活動歴10年超の人気ボカロPを徹底解説

『コインロッカーベイビー』でボカロPとして大ブレイク

現在の楽曲テイストを決定づけることになったのが、2013年に投稿された『コインロッカーベイビー』です。

「コインロッカーベイビー」という実際に発生した事件を題材とした重たい歌詞とは裏腹に、軽快な音楽と明るい初音ミクの声を採用するというミスマッチさが狂気を醸し出している本楽曲。
不穏な雰囲気に惹かれるファンも多く、ニコニコ動画で200万回再生を超える人気曲となっています。（2022年11月現在）

その後、投稿された『脳内革命ガール』でMARETUは自身初の伝説入り（ミリオン再生）を達成。
YouTube・ニコニコ動画ともに高い人気を集め、現在はYouTubeで1000万回再生越えの楽曲を複数持つ人気ボカロPとして愛されています。

1stアルバムはクラウドファンディングだった！

独特の世界観で高い人気を誇るボカロP・MARETUですが、実は2016年発売の1stフルアルバム『コインロッカーベイビー』は、元々クラウドファンディング限定のCDでした。

特定のレーベルに所属していないMARETUは、「フルアルバムを作りたい」という思いからクラウドファンディングを実施。
当初50名を目標としていたアルバム販売には700名以上の注文が相次ぎ、目標到達率1500％という異例の記録を達成します。
その後も人気の高さから再販売を願う声が殺到し、全国流通することになったのです。

2019年には2ndアルバム『しう』も同人即売会やBOOTHにて販売されましたが、価格はなんと1000円。
書き下ろし曲がないためか無料DL版の配付も行われ、その対応が話題にもなりました。

現在はどちらのアルバムも各種音楽配信サービスで全曲視聴可能です。

Ado、超学生、メガテラ・ゼロ、Gero…歌ってみたカバーも多数！

さまざまな歌い手によるカバーが行われているのもMARETU楽曲の魅力のひとつ。
Ado、超学生、メガテラ・ゼロ、Gero、宮下遊、Reolなどの人気歌い手がカバーを投稿しており、歌い手によって異なる楽曲の捉え方や表現が楽しめます。

考察の余地が多いからこそ、表現の仕方も各歌い手で異なるのが面白いところ。
なかでも超学生は数多くのMARETU楽曲をカバーしており、その多くが数百万再生を達成しています。
女子高生や母親など、女性視点の歌詞が多いMARETU楽曲を男性がどのように表現するのかも見どころです。

踊ってみたや描いてみた、MMDなどさまざまな2次創作も行われているため、それらを通じてさまざまな考察を知るのもMARETU楽曲の楽しみ方のひとつです。

▼あわせて読みたい！