バンドを結成し、スタジオで仲間たちと一緒に音を出すのは楽しいものです。あまり上手に演奏できなかったとしても、自分の部屋でひとりで練習しているだけでは体験できない爽快感を味わうことができます。
練習を重ねてバンドとしてのアンサンブルがまとまってくると、次は人前で演奏したくなるのが人の性でしょう。そこで直面するのが、この記事の主題となる“とある問題”です。
そう、「バンド名をどうしようか問題」です。
もちろん自分たちの好きな名前を付ければいいのですが、“なんでもいい”というのは自由度が高すぎて意外と難しいもの。難産の末に生み出した名前でも、いざ名乗ってみると「いや、ちょっと違うな…」と違和感を抱いてしまうケースも少なくありません。
当記事では、バンド名を決める際の注意点やオススメの決め方、有名バンドの名前の由来などを徹底解説します。
目次
バンド名を決める時の注意点
バンド名を決める際は、のちのち後悔したり、トラブルの原因になりかねない名前を避ける必要があります。
もちろん、そのようなリスクを逆手に取り、あえて“あまりよろしくない”バンド名を名乗るという戦略的な手法もありますが、あまりオススメできるものではありません。
この項では、バンド名を決める際に注意すべき事柄を解説していきます。
一般的すぎる名前は避ける
バンド名を決める際に意識しておきたいのは、あまりにも一般的な言葉をそのまま使わないことです。
インターネットが登場する前であれば、シンプルなバンド名は覚えてもらいやすいという大きなメリットがありました。しかし、インターネットが普及した現在、それは諸刃の剣となっています。
ひとつ例を挙げて説明しましょう。あなたがYouTubeでたまたま「焼きそば」という名前のバンドのMVを観て、その音楽をとても気に入ったとします。
今後の活動予定や他の人の感想などを調べようとしてSNSで「焼きそば」と検索した場合、おそらく表示される情報の大半は食べ物の「焼きそば」になるはずです。
バンド活動に関する情報を告知するツールとしてSNSが重要視されている今、“検索に引っ掛かりづらい”ことは大きなデメリットとなります。一般的な単語を使用したい場合、他の言葉とくっつけるなどの工夫をする必要があるでしょう。
過激すぎる名前もNG
不特定多数を相手に音楽活動をおこなうつもりであれば、他人に不快感を抱かせるような名前は避けるべきです。
具体的には、過度な下ネタや差別用語、特定の個人・団体を攻撃するようなバンド名などがそれに該当します。また、政治色や宗教色を全面に出したバンド名にも慎重になる必要があるでしょう。
過激すぎたり、特定の思想を打ち出したりするバンド名は、自身の活動の幅を狭める足枷になってしまう可能性があります。バンドの演奏が素晴らしくても「こんな名前のバンドは応援したくない」「うちのイベントには出て欲しくない」と思われてしまうのはもったいないことです。
同名・類似に注意
バンド名という看板を掲げて活動する以上、そこにはオリジナリティが求められます。他のバンドと同名、または類似の名称は避けるべきでしょう。
「これはいいぞ!」というバンド名が浮かんだ場合でも即決は禁物です。同名のバンドが存在しないかどうかをインターネットで検索しましょう。また、“表記は異なるが読み方が同じ”という場合も要注意です。
インターネットの普及などによって音楽が国境を越えやすくなった今、国内だけではなく海外にも同名や似た名前のバンドがいないかどうかも確認したおいた方がいいでしょう。
せっかく浮かんだアイデアに愛着があるかもしれませんが、同名義で活動しているバンドとそのファンたちに敬意を払い、そのアイデアをボツにする勇気も必要です。