【2021年ブレイク候補】KOTORI(コトリ) – 伝説の名演でフジロックに爪痕を残したバンドとは…?

【2021年ブレイク候補】KOTORI(コトリ) – 伝説の名演でフジロックに爪痕を残したバンドとは…?

5月12日に新アルバム「We Are The Future」をリリースするロックバンドKOTORIは、「ことり」の可愛らしいバンド名から想像できないほどの熱いライブと瑞々しい楽曲で人気です。

FUJI ROCK FESTIVAL’19のROOKIE A GO GOでのパフォーマンスや、日比谷野外大音楽堂とマイナビBLITZ赤坂のワンマンなどで着実に評価を高めています。

6月からは日本全国をまわる47都道府県ツアー「PLAY FOR THE FUTURE TOUR」とTORI ROCK FESTIVAL 2021の開催、2度目のFUJI ROCK出演も発表。

今回は、2021年にブレイク必至のKOTORIをご紹介します。

ライブも曲も圧倒的KOTORIとは?

バンド名「KOTORI(ことり)」は、一緒に大学の軽音楽部に入ったギター・ヴォーカルの横山優也さんと初代ドラムの田代創大さん(2018年脱退)の2人で決めました。

横山優也さんが好きなバンドSAKANAMONのような動物系のバンド名を考えていたところ、友達に古鳥君がいることに気が付き、ローマ字に変えて「KOTORI」にしました。

MEMO

『古鳥君を有名にしたい』というコンセプトのもとバンドは始動。古鳥君の似顔絵を刺繍したグッズも販売していました。

2014年に埼玉県越谷でKOTORIを結成。

東京ではなく、埼玉県越谷を拠点に活動を始めた理由は、メンバーそれぞれが住んでいる場所の中間地点だったことからです。

YouTubeにアップした「19歳」が現レーベルsmall indies tableの主宰鈴木健太郎さんの目に留まり、2016年にミニアルバム「tokyo」でデビュー。

ライブで地力を付けつつ、「19歳」「トーキョーナイトダイブ」「オリオン」などの良作シングルを次々と発表。

バカリズムさんの番組「バズリズム」の「マギーの先取リズム」コーナーで、「19歳」のMVが紹介されたことも知名度を上げる要因になりました。

『埼玉 越谷 KOTORI です。よろしくお願いします』と始まるライブを中心に活動を続けながら、2016年3月には15バンドを集めて主催イベント「TORI ROCK」を開催。

2019年には規模を大幅に拡大し、tricotbachoなどが出演した「TORI ROCK FESTIVAL 2019」も開催しています。

MEMO

KOTORIの初ライブは越谷のライブハウスEASYGOINGSです。EASYGOINGS周辺や同世代のバンド、先輩や後輩も含め対バンや交流に積極的な界隈のリーダー的存在です。

FUJI ROCKや、野音とBLITZのワンマン、全国ツアー、以前は週1以上のペースだったイベント出演で、屈指のライブバンドとして注目されています。

KOTORI・メンバー

横山優也(Vo/Gt)

  • 生年月日:1995年7月4日
  • 出身地:宮崎県宮崎市

ほとんどの作詞作曲をしており、インタビューにもほぼ応えているKOTORIのフロントマンです。

中学生の頃に野球をやっていましたが、あまりにも厳しすぎてつまらなくなっていた頃に、友達のお兄さんがコピーしていたバンド9mm Parabellum Bulletの演奏を聴き、音楽に目覚めてエレキギターを買いました。

10代限定の音楽イベント「閃光ライオット」でGalileo Galileiが優勝した映像を見てバンドを組もうと決心し、高校生で初めてのバンドを結成。

MEMO

この頃はリードギターでしたが、KOTORIでヴォーカルも始めています。

中学生の卒業文集に「ミュージシャンになる」と書いていたほど音楽を仕事にできる自信があったそうで、初ライブからオリジナル曲を演奏していました。

2018年8月には、くるり「三日月」、H Jungle with t「WOW WAR TONIGHT」、Galileo Galilei「青い栞」など自らセレクトしたソロのカバーアルバム「HITORI」をリリースしています。

上坂仁志(Gt/Cho)

  • 生年月日 1996年6月26日
  • 出身地 栃木県

横山優也さんと同じ東京電機大学の軽音部にいたところ、初代ドラムの田代創大さんに誘われて、すでに結成していたKOTORIに加入。

MEMO

1回スタジオで合わせてみると、完璧!と即加入が決まったそうです。

誘われてKOTORIに入った経緯もあって、同い年で元々知り合いだった細川千弘さんをKOTORIの2代目ドラマーに誘ったのは、上坂仁志さんです。

2人はバンドメンバーになってもゲームするほど仲の良い友達同士です。

上坂仁志さんも作曲を担当しています。

佐藤知己(Ba)

  • 生年月日 1995年5月15日
  • 出身地 栃木県

栃木県の田代創大さんと同じ高校でバンドを組んでおり、『大学に入ってもバンドやろうよ』と声を掛けられたことから、医療系大学在学中に横山優也さんと出会いました。

一時期バンドをやりながら看護師として働いていたことがあります。

中学3年生の時にYouTubeで見たニルヴァーナのライブ映像が、バンドに興味を持ったきっかけ。

みんながギターを弾いていたので、少なかったベースにしたそうです。

細川千弘(Dr)

  • 生年月日 1996年12月25日
  • 出身地 愛知県

ロックバンドShout it Out(2018年解散)のリーダーを経て、KOTORIに加入しています。

Shout it Outのレコーディングに上坂仁志さんが参加した際に、好きな音楽が一緒だったこともあって仲良くなったそうです。

上坂仁志さんから『KOTORIのドラムが抜けるんだけど、サポートしてくれないか』と誘いました。

メンバー歴は短いですが、横山優也さんは『演奏力でバンドを引っ張ってくれて、1段高い位置に上げてくれる』と信頼を寄せています。

KOTORIの経歴

大学の軽音楽部から始まり順調なデビュー

東京電機大学の軽音部で出会った横山優也さん、佐藤知己さん、田代創大さんの3人に、先輩のサポートギタリストを加えて、2014年初夏にKOTORIを結成。

先輩は1年も経たないうちに脱退し、ツインヴォーカルで活動していた時期を経て、やはりギター2人にしようと2015年6月に上坂仁志さんが加わり、デビュー時の4人のKOTORIに落ち着きました。

MEMO

結成当初は4つ打ちブームだったことから、今のKOTORIからはイメージが難しいような、サカナクションやKANA-BOON、indigo la End寄りの音楽をしていました。

この頃、YouTubeに「彗星」「19歳」のライブ映像を投稿。

2016年になって、「19歳」のライブ映像がsmall indies tableの鈴木健太郎さんの目に留まり、9月にミニアルバム「tokyo」でデビュー。

「バズリズム」の「マギーの先取リズム」で紹介されたのも「19歳」でした。

2017年6月には、「トーキョーナイトダイブ」「素晴らしい世界」など全10曲の1stフルアルバム「kike」をリリース。

直後にスタートした半年間にわたるツアー「BPM190 tour」では、全国34会場34公演を完走しています。

2018年3月から3か月連続で、色をタイトルにしたワンコインシングル「YELLOW」「RED」「GREEN」を発表。

メンバーチェンジでライブバンドへと加速

順調に人気と評価を高めていたKOTORIでしたが、初ライブの交渉をするなど結成時からパワフルにバンドを牽引していた田代創大さんが、9月28日の「small indies table tour 2018」ファイナル公演をもって脱退を発表。

MEMO

田代創大さんは、『どういう風に生きていきたいかを考えての決断です。大学卒業が近づくにつれて、今のスタイルでKOTORIを続ける事が厳しいと感じました。今後はwebエンジニアになります。KOTORIをお酒を飲みながら見れる事が楽しみです』とコメントしています。現在は、webエンジニアをしながら、soshakuとSomeday’s goneの2バンドでドラムをしています。

12月に発表された、叙情的なメロディーと歌詞の王道邦ロックのシングル「オリオン」と2ndミニアルバム「CLEAR」では、3人になってもKOTORIらしさは変わらないことを証明しました。

2019年2月には、初ワンマンライブとなった「DREAM MATCH 2019」ツアーのファイナル公演のチケットが完売。

4月からサポートで参加していた細川千弘さんが2代目ドラムとして参加しています。

6月に現体制での初シングル「HANE」をリリース。

同月に、下北沢のライブハウス4会場をまわれるサーキットイベント「TORI ROCK FESTIVAL 2019」も主催しています。

ワンマンは完売、アリーナクラスへ

10月にはメンバーのバックグラウンドも知って欲しいと制作した2ndアルバム「REVIVAL」をリリース。

MEMO

「REVIVAL」には大きい会場でも全体を惹き込めるようにスケールの大きな曲を収録。また、初めて約半分の作曲を上坂仁志さんが担当しています。

「REVIVAL」の約1週間後には、音楽の聖地日比谷野外大音楽堂でのワンマンライブを開催。

観客を入れたライブは約8カ月ぶりでしたが、こちらもチケットは完売しました。

12月に幕張メッセで行われた「REDLINE ALL THE BEST 2019」では、クリープハイプ、My Hair is Bad、04 Limited Sazabysなどのアリーナクラスのバンドと共演したことで、KOTORIを知らなかった人からもダイバーが続出するほどの熱いパフォーマンスを披露し、メジャーバンドへの階段をまた一つ上がることに成功。

2021年1月はZepp Nagoyaで来日ツアーのSUM41のサポートアクトを務めました。

また2ndアルバム「REVIVAL」リリースツアーのファイナル公演を赤坂マイナビBLITZで開催し、ここでもチケットは完売しています。

以降はライブができなかったこともあり、2021年5月にリリースする3rdアルバム「We Are The Future」の制作に約1年間の時間を注ぎました。

6月からの全国50公演行う47都道府県ツアー「PLAY FOR THE FUTURE TOUR」と、東武動物公園を会場とした主催イベントTORI ROCK FESTIVAL 2021の開催、「FRF’21出演権獲得!目指すはメインステージ!」の投票で選ばれたFUJI ROCK FESTIVAL’21への出演が発表されています。

KOTORIオススメ曲

横山優也さんが歌詞で意識しているのは、わかりすぎずわからなすぎない、ストレートに言えることをちょっとひねくれた表現にすること。

ときには「僕」「君」などの一人称や二人称も使わずに、具体でもなく抽象でもない中間にして、聴く人が曲に入りやすいようにしています。

先にコード進行から作り始めて、メロディーと歌詞を同時につける為に、10分で歌詞ができることもあります。

トーキョーナイトダイブ

1stアルバム「kike」収録の「トーキョーナイトダイブ」。

眠れない夜に飛び込む
星みたいな光の街
飲みかけのコーヒーと
止まらない空調の音

多くのアーティストが表現している「東京の夜」を、KOTORIも踏襲した名曲です。

虚無感に苛まれているようにも思えますが、

こんな夜に君に会えたらいいな

と歌っているのがKOTORIです。

素晴らしい世界

FUJI ROCK FESTIVAL’19のROOKIE A GO GOでの「素晴らしい世界」は、KOTORIを語る際には外せないほどの伝説のパフォーマンスになりました。

収録されている1stアルバム「kike」の、8曲目「トーキョーナイトダイブ」から9曲目「ジャズマスター」、そして1stアルバムラストを飾る「素晴らしい世界」の流れは鳥肌ものです。

19歳

レーベルsmall indies tableの鈴木健太郎さんがこの曲をYouTubeで見たことが、KOTORIのデビューに繋がりました。

大人でもなく子供でもないモラトリアムな19歳に、KOTORIらしさが詰まっています。

EVERGREEN

2018年3月からの怒涛の3か月連続シングルリリースのトリ「GREEN」に収録されています。

戦う君へ
この歌がこの歌が届けばいい

ハッキリと明言することが少ないKOTORIには珍しく、シンプルでストレートな心に届く歌です。

RED

ノスタルジックなイントロでゆったりと始まる「RED」のMVは、横山優也さんの地元宮崎県と東京の映像で構成されています。

次第にテンポとテンションが駆け上がり、聴き終えた後には爽快感すら感じられます。

最後に

ライブやフェスが再開される2021年は、ライブバンドKOTORIの本領発揮の年!

ぜひ足を運んで体感してみてください。

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