忙しない日常を送っているとつい見失いがちな小さな幸せ。
日々溜まる愚痴や悩み。
そんな風景を見事に切り取り、アコースティックギターの柔らかいサウンドにのせて独特な世界観を生み出す【一寸先闇バンド】
繊細ながら、時折見せるシャウト気味のヴォーカルにはドキッとさせられます。
1度聴くとその世界観が癖になります。
そんな彼らの魅力を紹介していきます!
目次
一寸先闇バンドとは?
2019年に結成された、Gt.Vo.のおーたけ@じぇーむずを中心とするバンドです。
バンドの編成は特殊で、ギター1名、ドラム1名、ピアノ2名で構成されています。
Gt.Vo.のおーたけ@じぇーむずが書く歌詞は、我々が日々抱える愚痴や悩み、喜怒哀楽を代弁してくれているかのような親近感があり、心にすっと入ってきますね。
また、アコースティックギターを基盤としたオーガニックなバンドの音作りは、優しさや温かみがありとても耳触りのいいサウンドになっています。
脱力感があるヴォーカルの独特のピッチ感とグルーヴが相まって、非常に中毒性の高い楽曲を生み出しています。
一寸先闇バンド結成のきっかけは?
Gt.Vo.のおーたけ@じぇーむずは、バンドを組む前は年間200本のライブを行う叩き上げのシンガーソングライターでした
そんな彼女が音楽を始めたのは高校生の頃で、元々は趣味の合うクラスメイトとバンドを組みベースを担当する予定で、楽器購入の為の貯金もしていました。
しかし、スクールカースト上位だったそのクラスメイトは勉強の忙しさを理由に「バンドやってる暇ないね…。」と思うようになり、バンドの話がいつの間にか無くなってしまったそうです。
そして、行き場のなくなった感情を埋めるためにアコギを握る事になります。
同じ環境に留まる事が苦手だった彼女は「バンドよりも一人のほうが向いている」と気づきました。
上京後は現在ドラムを担当している大山 拓哉をサポートメンバとして迎え、2人編成で東京での活動を開始します。
そんな中、ライブハウスの方から「ワンマンやれば?」という声をかけて頂きました。
ワンマンライブをやるにあたり「今までやったことのない新しい事に挑戦したい!」と思い立ち、サポートメンバーを探し始めます。
そして、たまたま鍵盤2人と出会い「この4人で音楽をやったら楽しいじゃん!」ということでワンマンライブ【一寸先、闇】というイベントを行います。
今まで固定のバンドを作らなかったおーたけ@じぇーむずでしたが、このワンマンライブ終了後に今回のメンバーとの心地の良い距離感を感じ「この4人でバンドとして活動していきたい。」と打ち明けました。
すると、メンバー全員が同じことを考えており正式にバンドとしての活動を本格化していきます。
これが「一寸先闇バンド」誕生のきっかけです。
一寸先闇バンドメンバー紹介
おーたけ@じぇーむず/Gt.Vo.
一寸先闇バンドでGt.Vo.を担当するおーたけ@じぇーむず。
全曲の作詞作曲を担当しています。
音楽と全然関係ない用事の時もギターをお守り代わりに持ち歩くそうです。
そんな彼女が切り取る日常と、オーガニックな歌声は必聴です。
大山 拓哉/Dr.&Cho.
一寸先闇バンドでDr.Cho.を担当する大山 拓哉。
このバンドが完成する前におーたけ@じぇーむずのサポートとして2人で活動していました。
Vo.の世界観を最大限生かしたグルーヴが、とても心地いいです。
かくれみの/Pf.&Cho.
一寸先闇バンドでPf.Cho.を担当するかくれみの。
彼女自身もシンガーソングライターとして音楽活動を行っています。
バンドでは主にバッキング的なアプローチで鍵盤を弾かれています。
山口 竜生/Key.&Cho.
一寸先闇バンドでKey.&Cho.を担当する山口 竜生。
複数のバンドにて、サポートメンバーとしての活動も行っています。
彼が奏でるサウンドは、バンドの楽曲にスパイスとして絶妙な味付けをしてくれています。
一寸先闇バンドのおすすめ楽曲3選
一寸先闇
まずおすすめしたい曲がこちら!
2020年7月にタワーレコード限定で発売されたアルバム「一寸先闇」のリード曲です。
グルーヴィーなアコギリフで始まるイントロが渋くて心地良いですね。
エレキでは表現できない温かみがあります。
また、歌詞には常に新しい事に興味を持ち挑戦をするおーたけ@じぇーむずの想いがしっかりと乗っています。
「未来の事は誰にもわからない。」
「失敗を恐れすぎて動けなくなってないか?」
「挑戦する事で後ろ指さされても気にするな!」
そんなメッセージが伝わってきました。
そして、Vo.のシャウト気味の声はとても魅力があり、より熱い思いが伝わってきます。
ものわすれ
2020年7月にリリースされたEP「一寸先闇 おひとりさま」に収録されている楽曲「ものわすれ」です。
こちらはアコギのみでアンプラグドな作品になってます。
マイナー感のあるコードでのカッティングとブラッシングのサウンドが小気味いいですね。
時々入る32分音符もいい味を出しています。
忙しない日々を送るうちに、「自分は何者なのか?」「本当にやりたかった事はなんなのか?」という事すら考える事を忘れてしまい惰性的に生きる毎日。
ルーティン化されてしまった日常に慣れ、成長や変化を諦めてしまった人へ「変わりたいなら今の環境にしっかり向き合って必死にヒントを探せ!」というメッセージを伝えようとしているのかなと感じます。
こちらの曲もおーたけ@じぇーむずの魅力的なシャウトが健在です!
あそぼう
最後にご紹介したい曲がこちら!
2021年3月にリリースされた2ndミニアルバム「あたらしくなる」に収録されている楽曲「あそぼう」。
パリッとしたアコースティックギターのサウンドとオーガニック感はしっかりと残しつつ、今までの曲調とうって変わりとてもモダンな作品になっています。
シティーポップを感じさせるような音使いと、リズム感に重きを置いたラップ的なアプローチのワード達がエモーショナルな雰囲気を作り出していますね。
親近感のある歌詞は日常の悩みや日々溜まる鬱憤にフォーカスされていて、抑圧された社会生活の中で我慢することが当たり前になり、それこそが正しいと思い込んでしまった人にハッと気づきを与えてくれます。
また、手書きマンガ風に作られたMVは秀逸でセンスを感じます。
ぜひMVと合わせてご覧ください。
まとめ
アコースティック感とオーガニックさを程よく感じられる楽曲と、親近感のある歌詞と歌声。
その絶妙なバランス感は秀逸で中毒性があります。
バンドスタイルではありますが、おーたけ@じぇーむずが作り出す世界観をメンバー全員でブラッシュアップしていこうという思いが伝わってきますね。
新たらしい事に挑戦することが好きな一寸先闇バンド。
今後の活動にも注目していきたいですね!
彼らの曲をまだ聴いたことのない方は、ぜひこの機会に聴いてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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