爽やかなサウンドとあたたかさを感じるボーカルが、様々な世代の心を掴んでいる音楽グループスピッツ。
そんなスピッツも2017年には結成30周年を迎えました。
2021年の現在も6月からは『SPITZ JAMBOREE TOUR 2021 “NEW MIKKE”』アリーナツアーを開始するなど、結成30周年を越えてもますます活躍し続けるスピッツ。
全てが名曲といっても過言ではないスピッツの楽曲の数々ですが、今回はそんな名曲揃いのスピッツの楽曲を、中学生時代からスピッツにお世話になっている私が、リリース時期や楽曲のポイント、製作裏話なども含めて3曲に厳選してお届けしたいと思います。
▼あわせて読みたい!
目次
スピッツの名曲3選
ロビンソン
こちらは1995年4月5日に発売された、スピッツ11枚目のシングル曲で、発売当初から現在まで幅広い世代に人気のある1曲です。
冒頭はエレキギターの音が繰り返す心地よいサウンドからはじまる一曲となっています。
「ロビンソン」はバンドにとっては、オリコンチャートトップ10に初めてランクインした曲で、CD売上枚数は162万枚(2019年9月時点)で、2021年現在最大のヒット曲となっています。
YouTube公式チャンネルで2010年4月に公開された「ロビンソン」のミュージックビデオも10年以上も前の曲にも関わらず、YouTubeでの再生回数が、1.2億回を突破しています。(2021年7月時点)
「ロビンソン」はどこか物悲しげな印象も感じられますが、それもそのはず。この曲がレコーディングされたのは、なんと阪神・淡路大震災が発生した日だったとのこと。ニュースを目にしたスピッツメンバーの気持ちが楽曲にも投影されたのかもしれませんね。
ちなみにこの曲の作曲者はボーカルの草野さんとなっていますが、有名なイントロ部分はギター担当の三輪さんが担当したものだそうです。
渚
こちらは1996年9月9日発売の、スピッツ14作目のシングル。
「インディゴ地平線」「RECYCLE Greatest Hits of SPITZ」「CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection」など多数のアルバムにも収録されている人気曲で、スピッツのシングルとしては初めてオリコン初登場1位を獲得した曲です。
イントロは電子音の繰り返しから始まり、そこから徐々に解放感を感じることができるような爽やかなメロディになっています。
江崎グリコ「ポッキー」のポッキー坂恋物語篇のCMソングや、10年後の2015年にはスバル「フォレスター」のCMソングとしてリバイバルされました。
ファンの間でもドラム、ギター、エレキギター、ベース、全ての楽器が見事に「海」を表していると、スピッツの音楽性の高さが絶賛されています。
「渚」というタイトルは草野さんが大学在学当時、生物学の先生が「渚は生物が一番最初に生まれた場所とも言われている」という言葉を聞いたことがヒントになっているのだそう。
この曲はボーカルの草野さんが音遊びをしながら出来上がった曲だそうで、草野さん自身もこの曲を気に入っていて、「シングル曲として繰り返し何度も聴き直した曲」であるとインタビューでも語っています。
正夢
こちらは2004年11月10日発売、スピッツ29作目のシングルです。
「スーベニア」「CYCLE HIT 1997-2005 Spitz Complete Single Collection」のアルバムにも収録されています。
2004年、女優ミムラさん主演のドラマ「めだか」主題歌、富士フイルム企業CMイメージソングのダブルタイアップとして起用されました。
エレキギターとアコースティックギターのサウンドが印象的で、そこに草野さんのボーカルが入ることで、爽やかさの中にもあたたかさを感じられる一曲となっています。
また過去を振り返りながらも、残った希望を持ち続けようという未来へ向かっていくような気持ちにさせてくれる一曲です。
実は後半の歌詞に出てくる「愛は必ず最後に勝つだろう」という歌詞は草野さんの高校の先輩の歌手であるKANさんの「愛は勝つ」から引用されています。
そのためクレジットの「Special Thanks」にはKANさんの名前が記されているんです。
まとめ
以上がスピッツ名曲3選でしたが、いかがでしたでしょうか?
YouTube再生回数やタイアップ曲の多さから、いかにスピッツが様々な人に愛されてきたかが分かります。
メンバー全員が50代になった今もなお精力的に名曲を生み出し続けるスピッツ。
毎日スピッツを聞いている方も、何度か聞いたことがあったという方も、今一度スピッツの風のように爽やかであたたかい音楽を聞いてみてはいかがでしょうか。
▼あわせて読みたい!