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XIIXの人気曲
アカシ
2021年5月に配信リリースされた「アカシ」は、アニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」のエンディング主題歌に起用されています。
迫力あるギターイントロで始まる「アカシ」。
疾走感のあるギターカッティングに、ゲーム音を彷彿とさせるような音色、縦横無尽に舞うベース音が絡み合い、冒険の始まりのような高揚感とハラハラ感を醸し出しながら進んでいきます。
サビに入ると、エモーショナルなストリングスと斎藤の透明感あるハイトーンボイスが押し出され、一気に世界が開けた印象に。
楽曲全体のドラマティックな強弱によって、物語のような世界観が更に壮大なものになっています。
「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」の原作漫画を連載当初から読んでいて、作品の大ファンだと語るXIIXの2人。
須藤は、この楽曲がアニメ監督との打ち合わせ中に浮かんできたと言います。
また斎藤は、アニメの主人公が新たな武器を手にしたことで力を蓄え奮闘したという部分に影響され、彼自身もこの楽曲のために新しいギターを用意したそうです。
そんな2人のエピソードからは、「アカシ」の胸が高鳴るような雰囲気にも納得。
世界観だけでなく、アレンジの楽しさにもワクワクする楽曲になっています。
Stay Mellow
「Stay Mellow」は1stアルバム「White White」に収録されている楽曲です。
ジャズ、ヒップホップのテイストが魅力的な、色気溢れるミドルチューン。
元々、KICK THE CAN CREWやRHYMESTERといったラップも好きだったという斎藤。
人が皆持っているような”他人と異なる部分”をテーマにした楽曲をつくる中で、彼は自然と規則的なリズムから逸脱していき、ラップが出来たと語っています。
当初、この楽曲は須藤がファンクのテイストでつくっていましたが、斎藤がラップを入れたことによりBメロをヒップホップに変更、更にピアノを入れたと言います。
須藤の凄さは、自分の決めた方向性を崩すことができる点、異なるものとしても更に良く仕上げることができる点だと語る斎藤。
その言葉通り、須藤の柔軟かつ高度なアレンジ力は、XIIXの洗練されたサウンドの根幹を担っているに違いありません。
魅惑的な歌詞や繊細なピアノの旋律、切なさを帯びたギターソロに、思わず酔いしれてしまうような楽曲です。
スプレー feat. SKY-HI & 谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)
「スプレー」はXIIXのコラボレーションシングル第2弾で、SKY-HIと東京スカパラダイスオーケストラのバリトンサックス担当、谷中敦を迎えた楽曲です。
斎藤にとって、SKY-HIは高校時代からの20年来の仲間、東京スカパラダイスオーケストラは音楽を始めた頃からの憧れの存在。
そんな思い入れのあるアーティストとのコラボレーション曲は、斎藤のこれまでの歩みをテーマにしていると言います。
存在感、重厚感のあるサックスの音色とアレンジは、楽曲のノスタルジーな雰囲気を一層エモーショナルなものに昇華しています。
そして楽曲の中盤に自在なリズムで組み込まれるのが、90年代を彷彿させるラップ。
SKY-HIも気に入っているという「20年後の街 君の夢の先で待つぜ」というリリックからは、自分の人生が思い出されると同時に、夢の先、つまり今は鮮やかなものだという前向きなメッセージも感じることができます。
ラップ後半のグルーヴ溢れるセッションから楽曲は更に深みを増していき、踊るように、けれどじっくり味わうように、4人の音が繰り広げられていきます。
コラボレーションは、それぞれをさらけ出した上で表現を追い求めていくもの。
4人それぞれの持ち味が惜しみ無く発揮されつつ、それらが絶妙なバランスで融合しているこの楽曲は、コラボレーションの魅力が満載です。
誰しもが持つ大人になり切れない感覚や、心打たれる懐かしさが見事に表現された「スプレー」。
何回聴いても心地の良い楽曲です。
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最後に
XIIXの2人は、キャッチーでありながら誰も聴いたことのない音楽を追求し、ずっと愛されるようなバンドを目指したいと語っています。
XIIXが生み出していくであろう、今までにないような素晴らしい楽曲。
今後の活躍に目が離せません。