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2010年代後半 Part.1
比較的記憶に新しい2010年代後半は、国民的人気バンドが続々と登場。
まさに「第●次バンドブーム」と表現するにふさわしい時期のようにも思います。
そんな2010年代後半に生まれた名曲を厳選して紹介します!
新宝島/サカナクション
2010年代の邦楽ロック界にポップミュージックやダンスミュージックのような楽曲を持ち込んだバンドといえば、サカナクション。
2010年代序盤から注目を集めていましたが、特に話題になった一曲といえば2015年にリリースした「新宝島」です。
「何が始まるの?」と思わせるような近未来的なサウンドから始まり、シンセサイザーを用いた中毒性たっぷりのイントロに至るまでで、すでに異色感たっぷり。
これまでの邦楽ロックとは一線を画すようなテイストのサウンドですが、歌詞もまた異色なのがポイント。
「次」「丁寧」という単語を繰り返す謎めいた歌詞は、邦楽ロックに詳しくなくても「なんだこれは!?」と興味をそそられたことでしょう。
同曲は人気映画の主題歌として書き下ろされたこともあり、元々注目されやすい楽曲であったものの、多くの人を魅了したのは彼らの実力があったからこそ。
いい意味で「ロックバンドっぽくない」サウンドが、改めて邦楽ロック界への注目を集めさせました。
ともに/WANIMA
[Alexandros]やサカナクションのようなバンドが目立ち始める一方で、「これぞ邦楽ロック!」と言いたくなるような路線を突き進んだバンドといえばWANIMA。
WANIMA自体は2010年代中頃から人気だったものの、当時人気を集めていた楽曲はやや下ネタありのロック、それもややレゲエっぽさを感じるロックでした。
そんな彼らが2010年代の邦楽ロック界に送り出した名曲が、「ともに」です。
同曲はこれまでのWANIMAとは少し違う、かつての青春ロックブームを彷彿とさせる前向きで元気なサウンドが印象的。
WANIMA登場よりも少し前の時代、175Rやロードオブメジャーで育った世代は「またこういう系くる!?」なんてワクワクしたのではないでしょうか?
また、「ともに」は熊本地震の被害を受けた人へのエールが込められていることもあり、普段邦楽ロックを聴かない人にも届いたのがポイント。
その後同曲にフォーカスした番組が放送されたり、TVの挿入歌に使用されたりと、邦楽ロックシーン以外でも大きく注目される一曲となりました。
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STAY TUNE/Suchmos
サカナクションやWANIMAとともに、2010年代後半の邦楽ロックシーンを風靡したと言っても過言ではないバンドといえばSuchmos。
そのブレイクのきっかけでもあり、2010年代の邦楽ロックの名曲と言えるのが「STAY TUNE」です。
Suchmosはギター、ベース、ドラムのベーシックなバンド編成に加え、キーボードとDJがいるため、ロック調のサウンド以外も広く表現できるのが特徴的。
「STAY TUNE」もロックともハウスともヒップホップとも言い切れない洗練されたサウンドが、とにかくおしゃれな印象を与えました。
それに加え、ボーカル・YONCEの圧倒的な歌唱力、これまでのロックとは雰囲気の違う歌詞が、多くの人を魅了。
前述の通り“おしゃれな邦楽ロック”が流行し始めていたものの、それを決定づけたのが同曲とも言えるでしょう。
また、「STAY TUNE」は車のCMソングに起用されたのも、爆発的に流行した理由の一つ。
Suchmosは同曲をきっかけに大人気アーティストの仲間入りを果たし、フェス等では入場規制が出るほどの存在になりました。
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