デビュー記念日である11月3日、2013年以来7年ぶりとなる新国立競技場でのライブ『アラフェス 2020 at 国立競技場』を開催したジャニーズの国民的アイドルグループ・嵐。
来年以降、グループでの活動休止を発表している彼等にとって“活動休止前ラストライブ”でしたが、残念ながら新型コロナウイルスの影響で無観客かつ配信形式で実施されました。
しかし、メンバーたちのラストを飾るにふさわしい圧巻のパフォーマンスには世界中のファンが魅了され、大好評に終わる壮大なライブとなったことは間違いありません。
今回は、同ステージでファンによる人気投票結果を基に披露されたものをはじめとする嵐ツウにこそ人気の高い”シングル化されていない名曲”をこれまで発売されたアルバムの中から10選ご紹介します。
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目次
嵐のシングルになっていない名曲10選
①「Love Situation」
作詞:はしもとみゆき、作曲・編曲:Shinnosuke
嵐の7作目のオリジナルアルバム『Time』(2007年7月11日発売)に収録されている「Love Situation」。
『アラフェス』で披露する楽曲を決めるため、実施される“ファン投票”では2013年にアルバム曲1位の座に輝き、今年も2位にランクインするほどファンから絶大な支持を受け続けています。
会場中がステージ上のメンバーたちと一緒に踊りだしたくなってしまうような嵐らしいリズミカルなメロディー、それに合わせたキレのあるダンスが本曲の大きな魅力。
また、松本潤さんが囁く「チカヅキタイ」というフレーズに射抜かれるファンも多いようです。
片想いの気持ちを歌ったラブソング風の歌詞は、ライブ前の気持ちに重なる部分があるとして人気を集めました。
②「Sugar」
作詞:HIKARI、作曲:iiiSAK・HIKARI、編曲:iiiSAK
嵐の16作目のオリジナルアルバム『untitled』(2017年10月18日発売)に収録されている「Sugar」。
メンバーたちの色気溢れる大人っぽい演出が話題の“エモ曲”で、一度聴けば誰もがその魅力にハマってしまうこと間違いないでしょう。
『アラフェス 2020 at 国立競技場』では、アルバム曲5位の座にランクイン。
Part2の7曲目にフルバージョンで披露され、会場を熱気の渦に巻き込みました。
作詞・作曲者は、発売後3日でミリオンセラーを達成したSnow Manのデビューシングル「D.D」をはじめ、他のジャニーズにも多くの楽曲提供経験のあるミュージシャンのHIKARIさん。
彼の手掛けた歌詞と嵐の歌声の相性は抜群で、聴き手を楽曲の世界観に浸らせます。
③「P・A・R・A・D・O・X」
作詞:AKIRA・H&Co.・SQUAREF・s-Tnk、Rap詞:櫻井翔、作曲:James Bird・Olly Goodman・Michael Duke・Emma Rohan
嵐の12作目のオリジナルアルバム『LOVE』(2013年10月23日発売)に収録されている「P・A・R・A・D・O・X」は、櫻井翔さん手掛けるラップがアクセントのダンスナンバー。
ラップ後に入る大野智さんのハイトーンボイスを活かしたパートも鳥肌モノです。
英語のフレーズを多用した歌詞は訳すとかなり過激な意味になることが分かるのですが、それにピッタリの腰を振る動作等、ファンの心を鷲掴みにするセクシーな振付も見どころの一つ。
当時の嵐のイメージを良い意味でガラリと変え、世界的にウケそうな大人の魅力溢れる嵐を堪能出来る曲として定評があるので、是非フルで聴くことをおすすめします。
④「Lucky Man」
作詞:尾崎雪絵、Rap詞:櫻井翔、作曲:飯田建彦、編曲:大坪直樹
嵐の3作目のオリジナルアルバム『How’s it going?』(2003年7月9日発売)にリード曲として収録されている「Lucky Man」。
後に発売された嵐の2作目のベストアルバム『5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004』(2004年11月10日発売)にも収録されています。
1番と2番のAメロ部分がRap詞で構成されており、櫻井翔さんの見せ場が盛りだくさん。
ノリが良く明るいメロディーのほか、日常での悩みを吹き飛ばしてくれるような前向きな歌詞に元気をもらえます。
ステージ上でのメンバー同士の絡みが多いのもファンにはたまらないポイントで、推しのコンビがある場合は最後まで目を離せません。
シングル化されていないにも関わらず、ライブでお馴染みの名曲です。
⑤「カンパイ・ソング」
作詞:halmelnuts、作曲:Kehn Mind、編曲:河合英嗣、ブラスアレンジ:菊谷知樹
「カンパイ・ソング」は、嵐の16枚目のオリジナルアルバム『untitled』の通常盤に付属している特典CD内のボーナストラックとして収録されています。
『アラフェス 2020 at 国立競技場』ではアンコールで不意打ちに披露され、配信ライブの視聴者を最後まで大いに盛り上げました。
タイトルの如く、お酒の名前を取り入れた飲み会最中風の明るい歌詞が特徴的。
アップテンポのメロディーに合わせ、メンバーとファンがコール&レスポンスで掛け合いをする部分では毎度会場が一体化して楽しいと評判です。
気分が落ち込んでいる時に本曲を聴けば、まるで嵐が労いの言葉を掛けてくれているような気持ちになります。
⑥「素晴らしき世界」
作詞:オーノカズナリ・SPIN、Rap詞:櫻井翔、作曲:松下典由、編曲:石塚知生
松本潤さんがタイトルを考案した、嵐の5作目のオリジナルアルバム『One』(2005年8月3日発売)にリード曲として収録されている「素晴らしき世界」。
元々シングル化するためにPVまで制作されていましたが、諸事情でお蔵入りに。
そんな背景もあり、初めて聴く場合にも思わず涙腺が緩んでしまうほど感動的で完成度の高い歌詞は必見です。
『アラフェス 2020 at 国立競技場』ではアルバム6位の曲として久々に披露され、当時からのファンの中には「歳を重ねてから聴くと、また違う受け取り方が出来る」と改めてメンバーたちと歩んできた日々に思いを馳せる方が続出しました。
特に、「満員電車」や「最終電車」のような大人になったからこそ、鮮明に思い描けるフレーズに共感を抱く方が多かったようです。
⑦「CARNIVAL NIGHT part2」
作詞:久保田洋司、作曲:上野浩司、編曲:長岡成貢
嵐の6作目のオリジナルアルバム『ARASHIC』(2006年7月5日発売)に収録されている「CARNIVAL NIGHT part2」。
最近では振付師として活躍する姿もお馴染みとなった大野智さんが初めて振付に挑戦したことでも有名で、ライブの定番曲となっています。
彼が「ファンと一緒に踊りたい」という思いで手掛けたまさにカーニバル風アレンジのダンス、それにマッチしたBGMの組み合わせが最高です。
ノリの良いダンスチューンに相反する少し切ない歌詞も魅力の一つ。
嵐のイメージにピッタリの神曲だと思います。
⑧「心の空」
作詞・作曲・編曲:布袋寅泰、Rap詞:櫻井翔
嵐の14作目のオリジナルアルバム『Japonism』(2015年10月21日発売)にリード曲として収録されている「心の空」。
世界的ギタリスト・布袋寅泰さんとのコラボレーションによって誕生した名曲で、嵐としては珍しく全編通して和風テイストに仕上げられています。
5人のダンスやパワフルな歌声が布袋さんによるギターソロのほか、和太鼓や三味線等の楽器演奏に彩られている点が非常にかっこいいです。
その後、櫻井翔さんが低めに歌うラップパートも本曲の盛り上がりポイント。
普段の嵐とイメージが異なる曲を聴きたい時におすすめの1曲です。
⑨「Be with you」
作詞・作曲:北村正尚、編曲:ha-j
嵐の7作目のオリジナルアルバム『Time』に収録されている「Be with you」。
後に発売された嵐の3作目のベストアルバム『5×10 All the BEST!1999-2009』(2009年8月19日発売)にも収録されています。
バラード調の優しいメロディーに乗せ、まるでファンのことを「君」と表してメンバーとファンの“想い、想われる関係性”を描写したような歌詞が素敵です。
Aメロで一つ一つのフレーズを大事そうに歌う5人の歌声が、サビに向かって盛り上がりを見せていく流れには涙を誘われます。
⑩「夏の名前」
作詞:hamai、Rap詞:櫻井翔、作曲:原田勝通
嵐の5作目のオリジナルアルバム『One』に収録されている「夏の名前」。
後に発売された嵐の3作目のベストアルバム『5×10 All the BEST! 1999-2009』の初回限定盤に付属している特典CD「ARASHI’S Selection」にも収録されています。
曲の主人公が青春時代の夏を舞台とした恋愛模様を送る様を鮮明に思い描けるほどまっすぐで爽やかな歌詞とメロディーが印象的で、軽快なリズムに乗った弾けるようなラップも曲調とよく合っています。
嵐の夏曲の中でも王道以外のものを聴きたい時におすすめです。
最後に…
嵐がこれまでリリースしてきた曲の中には、シングル化されていなくとも魅力多き名曲の数々が存在することを分かってもらえたのではないでしょうか。
いかにも嵐らしいと感じる正統派から普段は歌わないようなテイストまで、幅広いジャンルに対応可能な5人の歌唱力には驚かされるばかり。
今回は、アルバム曲の中から筆者が選んだ名曲10曲をご紹介しましたが、まだまだツウ以外にあまり知られていない素敵な曲はたくさんあります。
これまであまり聴いたことのない曲があれば、是非カップリング曲等も併せてチェックしてみてください!
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