SF9 – 【経歴編】米ビルボード誌も絶賛! 9人組K-POPグループの経歴とは…?

SF9 – 【経歴編】米ビルボード誌も絶賛! 9人組K-POPグループの経歴とは…?

デビュー後1198日で初の音楽番組1位

デビュー以降、様々なコンセプトで楽曲を発表してきたSF9でしたが、音楽番組で1位を獲得する機会はなかなか巡ってきませんでした。毎日のように新しいグループが次々とデビューしている韓国のアイドル業界では、その大半は夢半ばで散っていく厳しい現実が待っています。

SF9は韓国国内だけではなく世界中にもファンを抱えながらも、思ったような結果が出せない日々を過ごしていました。順位だけが大切なわけではありませんが、作品を発表するからには結果が欲しいと思ってしまうのも心情ではないでしょうか。メンバー自身も楽曲を発売するたびに「音楽番組で1位を獲りたい」「チャートインして、1位になるのが目標だ」と常日頃から語っていました。

その言葉が現実となったのはデビューから約3年が過ぎた頃でした。2020年1月に発売した1stフルアルバム「FIRST COLLECTION」のタイトル曲「Good Guy」が発売日当日に韓国の音楽チャートで1位を獲得。音楽番組でも1位を獲得するという快挙を達成しました。

音楽番組1位という結果に驚きの表情を浮かべたメンバーは、涙を流しながら今まで信じてついてきてくれたファンや関係者に感謝の言葉を述べました。しかし、SF9の快進撃はここで終わりません。

なんと地上波の音楽番組でも1位を獲得したのです!韓国の音楽番組では「1位候補」のグループが2~3組ほど選抜され、その中から1位のグループが選ばれるのですが、SF9と同じ1位候補に上がったのはATEEZやRed Velvetといった人気も実績もあるグループだったため、メンバーも「1位は無理だろう」と思っていたそうです。

MEMO

地上波の音楽番組で1位に選ばれたときには「うわぁ!」とSF9の素の驚きが収録されており、本当に1位になるとは予測していなかったのでは?と感じる反応が見られました。

その後「Good Guy」は音楽番組で3冠を獲得し、この結果が評価されたSF9はバラエティ番組や化粧品のイメージキャラクターを務めるなど、曲だけではなくメンバーの知名度もアップしています。

初の音楽番組1位を獲得し成功を収めたSF9は、2020年7月に発売した8枚目のミニアルバム「9loryUS」のタイトル曲「여름 향기가 날 춤추게 해 (Summer Breeze)」でカムバックしました。カムバックと同時に音楽番組で1位を獲得すると「여름 향기가 날 춤추게 해 (Summer Breeze)」のMVが公開から10日もたたずにYouTube再生回数が4,000万回を突破し、自己最短記録を打ち立てました。

サバイバル番組「Kingdom(キングダム)」へ出演決定


2021年1月、SF9は新たなチャレンジを行うことを発表しました。サバイバル番組「Kingdom」への出演です。この番組は、既にデビューしているアイドルグループがパフォーマンスを披露し、アイドルグループの頂点を決めるという番組で、2019年に放送された女性版の「Queendom(クイーンダム)」が話題となっていました。

またKingdomへの出演権をかけた「Road to Kingdom(ロードトゥキングダム)」「THE BOYZ(ザボーイズ)」が優勝し、2020年の年末に行われた音楽授賞式でTHE BOYZ、ATEEZ、Stray KidsがKingdomへの予告となるパフォーマンスを行い、注目を浴びていました。

しかしRoad to Kingdomの出演コンセプトが「韓国国内でもまだ人気があるとは言えないアイドルたちがKingdomへの出演権を奪い合う番組」とされていたため、出場辞退するグループがいたり「推しのグループが出演するとか微妙」と出演に否定的なファンも見受けられました。

実は、SF9はRoad to Kingdomへの出演交渉があったグループとして紹介されていたのです。Road to Kingdomへの出演はありませんでしたが、Kingdomへの出演が決まったことから「Road to Kingdomに呼ばれる時点でKingdomに出演するレベルじゃないのでは?」といった批判的な声もSNSに投稿されました。

しかし、SF9は最初こそ下位スタートという評価を受けたものの、パフォーマンスを重ねるごとに順位を上げ、3回目の競演では専門家評価と出演者評価を合算した結果で1位を獲得し「Kingdomのダークホース」として紹介されるほどの結果を残しました。

3回目の競演で披露したステージはSHINeeのテミンがソロで発表した「MOVE」をカバー。テミン本人にアドバイスをもらいながらも、ラップパートやダンスパートなどでSF9らしさを取り入れ、さらにKingdomで確立させたコンセプト「限界を超えたセクシーさ」を感じる振り付けを披露しました。

Kingdomの投票は専門家評価と出演者評価の他に、動画の再生回数やグローバルファンによる投票が加算されるので、ファンが多いグループが有利であることは間違いありません。しかし、SF9の注目すべきところは専門家評価と出演者評価で上位を獲得していたところではないかと感じます。

SF9のメンバーはKingdomへの出演を「最後のチャンス」だと捉えていたようで「心配な部分もあったがSF9にとって転機になったし心から幸せだった」と語っていました。パフォーマンス以外でもiKONメンバーとの友情も話題となり、SF9の人柄も伝わる場面も見られました。

専門家評価、自己評価で1位を獲得した「MOVE」のステージをご覧ください!!

SF9「MOVE:TAEMIN」

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海外での評価


SF9は海外でも大きく評価されています。デビュー後すぐに中華圏を対象にしたアルバムを発売したり、タイや台北、香港などアジアの国を中心としたファンミーティングを開催、さらにアメリカでもツアーを開催するなど、既に海外での活動を開始していました。

また、2ndミニアルバム「Breaking Sensation」のタイトル曲「Easy Love」がアメリカiTunesのK-POPシングルチャートで1位を獲得し、楽曲でも高い評価を受けています。どうしてデビュー間もないアイドルグループがこれほどまでの評価を受けたのでしょうか?

SF9が評価されるきっかけとして「KCON(ケイコン)」というイベントが挙げられます。KCONは2015年から始まった韓国の文化やカルチャーが体験できるイベントで、K-POPはもちろん、K-POPのダンスワークショップや韓国のコスメなどを扱ったブースが準備されており、音楽以外にも「韓流ブーム」を広めるきっかけとなっているイベントで、日本でも人気のイベントとなっています。

SF9は2017年のKCONから参加を重ね、グローバルファンを獲得してきました。海外では公演の映像録画が認められている部分もあるので、ファンが撮影した映像がSNS等に投稿されたり、音楽専門チャンネルがオンラインでライブ映像を公開したりとSF9のステージを誰もが気軽に見ることができました。

イベントや楽曲で土台を築き、2018年にはSF9単独でブラジルやメキシコなどの南米地域でファンミーティングを行えるほどになりました。また、2019年にはドイツやパリ、イギリスなどヨーロッパの国々を回るツアーも開催し、世界中にファンを増やしています。

さらに、SF9の楽曲やパフォーマンスを高く評価しているのがアメリカのビルボード誌です。ビルボード誌では度々SF9に関するコラムが掲載されており、今までのチャート遍歴の紹介やMVでのパフォーマンスについて「マイケル・ジャクソンのようなシルエットのダンスが見られ、彼に対する敬意が込められている」と考察しています。

2019年には「2019年反響を呼ぶK-POPグループ」にSF9を選定し大々的に紹介したり、2020年に発売した1stフルアルバムが大ヒットしたときにもコラムを掲載しています。ビルボード誌といえば世界中で知名度のある音楽チャート誌であり、数々のアーティストを特集しています。

ビルボード誌はSF9を「アイドル」としてではなく「アーティスト」として評価をしている部分が多く、SF9は楽曲やパフォーマンスの高さでも世界的に認められたのではと感じます。

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