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「★★★★★(5-STAR)」作品解説 Part.2
Super Bowl
アンダーグラウンドな雰囲気が漂う「Super Bowl」。ハーフタイムショーで有名なアメリカンフットボールの「Super Bowl」が、歌詞に象徴的に登場。ウィスパーボイスとユニゾンのコントラストが、お互いを引き立てます。
歌詞の中で出てくる「HEYDAY」は、3RACHAの曲のタイトルです。この「HEYDAY」はTiger JKに触れられている作品で、「TOPLINE (feat. Tiger JK)」へのさりげない伏線にもなっています。
実は「God’s Menu」として発売されたのはバージョン2で、元々はこの「Super Bowl」が「God’s Menu」のオリジナルだったと明かされています。「Super Bowl」はセクシーさもある楽曲のため、メンバーが成熟した今が結果的にリリースのベストタイミングになりました。
TOPLINE (feat. Tiger JK)
韓国のヒップホップの先駆者であるTiger JKが参加した楽曲。ハイレベルなラップと清麗な歌声が作り出す絶妙な緩急に、Tiger JKが威厳と深みを加えました。他者と一線を画す圧倒的な自尊心を叩きつける歌詞は、聴いてる側の心を煽るフックとなっています。
Tiger JKにオファーするきっかけとなったのは、3RACHAとTiger JKのMnet ASIAN MUSIC AWARD(MAMA)でのコラボステージ。スポークン・ワードという斬新な形式で表現されたステージは、エモーショナルな言葉を観客に直に届ける感動的なものになりました。この時に「TOPLINEに参加してもらう」というアイデアが鮮明に浮かんできたそうです。ハンにとってTiger JKは、中学生の時から楽曲を聴いていた憧れの存在。実力と実績を積んだことで、憧れの人と作品を作るチャンスを掴みました。
DLC
「今いる場所から抜け出したい」という苦しさを汲み取った「DLC」。「朝日が昇るまで踊り狂おう」と投げかけてくれる歌詞に心が救われる人も多いはずです。
チャンビンがデビュー以降初めて編曲に参加した「DLC」は、ムーンバートンが特徴的なダンスミュージック。そこにピアノが加わることで、ただ単純に明るいだけではない切実さを持った作品になりました。
ゴリゴリのラップが前に出ている「TOPLINE」の次に、メロディアスな「DLC」が来る対比の効いた構成も絶妙です。